概要
「Z世代」はジェネレーションZ(英: the generation Z)の日本語訳で、1990年代後半から2010年代初頭に生まれた世代のこと。
アメリカ合衆国におけるジェネレーションZ
アメリカ合衆国では、1970年生まれ以降の世代は下記のように区分される。
ジェネレーションX(the generation X):概ね1970年~1979年生まれ。
ジェネレーションY(the generation Y):1980年~1995年生まれ。
ジェネレーションZ(the generation Z):その後の世代。2000年生まれに限り「ミレニアムベビー」という呼称も用いられる。X世代の子供にあたる。年代はカナダ統計局は1993年生まれ以降、アメリカ心理学会の場合には1997年生まれ以降を指すなど、多少前後する。
ただし、これらはいずれも北米における定義であるため日本の社会情勢とは合致しない点も多い。
日本におけるZ世代
日本では1980年代後期~2000年代前半の生まれを「ゆとり世代」と呼ぶ流れが普及しているので、「Z世代」はその後の世代(ポストゆとり世代)のみを指すことがある。
ゆとり世代後期の1990年代末期から2000年代前半に生まれた人は、ゆとり教育が撤廃されていった時期に義務教育を受けたため脱ゆとり世代と呼ばれ、これは原義のZ世代の前期と重なっている。
世代の特徴
脱ゆとり世代を含むZ世代は、物心ついたころには既にブロードバンドインターネットを利用できる環境があり、幼いころから様々な情報に触れる機会には恵まれている。スマートフォンなどモバイル端末とネットサービスの扱いには長けている一方、前々世代のポスト団塊ジュニアに比べてパソコンの扱いには慣れていないとか、前世代に比べ漫画などの根気を必要とする創作作業には弱いといった指摘もある。
また幼少期よりバブル崩壊によるリストラを根元に浸透したセルフサービスにも親しんできたため「自分のことはなんでも自分でやってしまう」セルフ世代とも呼ばれる。
何かと「コスパ」を重視し、経済面では「保守的で堅実」と評されるZ世代であるが、自己の満足のためには財布の底をはたくのも惜しまない。2000年代後半以降の「モノ消費よりコト消費」が定着した時代に生まれ育ち、IT技術の恩恵によって個人による情報発信が容易となっている事から、「推し活」「ヲタ活」と称される消費活動は活発である。
関連タグ
アメリカ合衆国
X世代(ジェネレーションX):1960年代後半~1970年代に生まれた世代。Z世代の親にあたる。
ミレニアル世代(ジェネレーションY/Y世代):前世代。1980年代~1990年代前半に生まれた世代で、新たな千年紀(ミレニアム)を迎える2000年以降に成人や社会人になったことからこの名がある。
α世代(アルファ世代/ジェネレーションα):後世代。ミレニアル世代の子供にあたる。2020年代前半時点では一番若い世代。
β世代(ベータ世代/ジェネレーションβ):2020年代終盤以降に生まれる世代。Z世代にとっては子供にあたる。
日本
ゆとり世代:ゆとり世代後期の「脱ゆとり世代」はZ世代と重なる。
デジタルネイティブ/さとり世代:異名、もしくは重なる世代。範囲は明確ではない。
氷河期世代(団塊ジュニア世代・ポスト団塊ジュニア):ポストゆとり世代の親世代。
団塊の世代/しらけ世代:ポストゆとり世代の祖父母世代
平成生まれ...平成中盤の生まれがZ世代と重なる。