概説
バブル景気(1986年12月-1994年)の影響により、就職が容易であった世代。
大卒であれば1966年4月2日〜1969年4月1日生まれ、短大・専門卒は1968年4月2日〜1971年4月1日生まれ、高卒なら1970年4月2日〜1976年4月1日生まれが該当する。
有効求人倍率の推移(パートタイム除く)
入社年 | 求人倍率 | 大卒 | 専門 短大卒 | 高卒 |
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1986年 | 0.58 | 1963年度生 | 1965年度生 | 1967年度生 |
1987年 | 0.64 | 1964年度生 | 1966年度生 | 1968年度生 |
1988年 | 0.90 | 1965年度生 | 1967年度生 | 1969年度生 |
1989年 | 1.11 | 1966年度生 | 1968年度生 | 1970年度生 |
1990年 | 1.26 | 1967年度生 | 1969年度生 | 1971年度生 |
1991年 | 1.28 | 1968年度生 | 1970年度生 | 1972年度生 |
1992年 | 1.01 | 1969年度生 | 1971年度生 | 1973年度生 |
1993年 | 0.71 | 1970年度生 | 1972年度生 | 1974年度生 |
1994年 | 0.59 | 1971年度生 | 1973年度生 | 1975年度生 |
1970年代の少年期は高度経済成長後の安定成長時代にあって、スーパーカーブームや第一次鉄道ブーム(SLブーム、ブルートレインブーム、いい日旅立ちブーム)を背景に成長した。
また同時期の少女たちには『キャンディ♥️キャンディ』が爆発的ブームを起こした。
中学・高校時代は、前世代(新人類世代)における受験戦争加熱と度を越えた管理教育に対する反動から、各地で校内暴力が巻き起こり、「学校暴力世代」「第一次学級崩壊世代」などと言われるツッパリ文化の牽引世代でもあった。彼らの通っていた学校は「リアル金八」「リアルスクールウォーズ」「リアル尾崎ワールド」だったと言われ、「トイレの仕切りが壊され吹きさらしに」などの過激な破壊行為や、「茶巾」などの凄惨ないじめも横行。不登校(当時は「登校拒否」)する子も多く出て社会問題になったが、当時はまだ不登校への理解は薄く、ずいぶんと辛い思いをさせられたようだ。
この世代の学齢期からゆとり教育が模索されはじめ授業時間が削減されたことからゆとり第ゼロ世代(黎明ゆとり世代)の異名を取る事もある。しかし授業内容はほとんど削減されず、学校の「荒れ」もあいまって授業についていけない者を増産させた。受験に対しては大人(学校)の目がより厳しくなり偏差値や内申書などの重視もされはじめ、受験戦争は前世代以上に激化した。
同時に、この世代の青春期は80年代アイドル黄金期や深夜ラジオブームとも重なっており、黎明期のハガキ職人を多く産み出した。また80年代の女子大生ブームの牽引世代で、いわゆる「大学(サークル)文化」を生み出して青春を謳歌した。現在でも中高年がしばしば語る「大学=レジャーランド」というイメージはこの世代と上の新人類、しらけ世代の大学生活のイメージによるものが大きい。
この世代はバブル景気の恩恵により、苦も無く就職できた世代でもある事から、後続の世代からは必要以上に妬まれやすい傾向にある。しかもバブル以前の価値観(精神論・根性論で突進する「モーレツ社員」)を持つ最後の世代である事から、そのギャップは絶望的なまでに埋まりようが無い。このことから、ブラック企業のクラッシャー上司や、教育現場で恐れられるモンスターペアレントが多いというイメージはバブルだけでなく、氷河期やポスト団塊ジュニアもそのイメージがある(実際のところパワハラ上司やモンスターペアレントと言われるような人物は、この世代以前にも以後の世代にもいくらでも存在している)。
また管理教育を受けた影響で「組織のしきたりの中で苦悩する自分」というのを好むマゾヒステリックな一面もあり、その理想とする姿が機動戦士ガンダムのキャラのようであることから「ガンダム世代」とも言われる。
補足
1998年の調査で分数のできない大学生と一般常識が分からない、馬鹿な後輩に頭を悩まされてる人も少ないない。
外部リンク
関連項目
新人類:前世代
氷河期世代:後世代