概要
自分の特に好きな芸能人やキャラクターなどの推しを、熱心に応援する(推す)活動のこと。
主に推しの活躍を視聴したり、周りに推しの良さを布教したりといった活動を指す。
具体的には、ライブ、コンサート・握手会・チェキ会などイベントに、自身の「推し」であることを明らかにしたうえで参加(参戦)する、推しのグッズ(現代において代表的なものでは、ポスターやチェキなどのブロマイド、缶バッジ、アクリルスタンドやアクリルキーホルダーなどがある)を購入し、飾ったり使ったりする、事務所や本人に宛ててファンレターやプレゼントを送る、推しにゆかりのある地を巡る(聖地巡礼)などがある。
K-POPや日韓合同事業のアイドルグループでは、音楽チャートの順位を上げるため配信サイトの再生回数を増やす「スミン(ストリーミングの略)」、YouTubeでのMV再生を指す「ミュス」といった行為も推し活に含まれる。
動画サイトの再生回数を意図的に増やす活動は日本国内グループファンの間でも何かの節目で行われることがたまにあるが、広告収入や楽曲購入の収益がライブやCDと比べると直接的な応援につながりにくいことを懸念する人や、組織票などのいわゆる「工作」と同じとみなして嫌う人も少なからずおり、韓国ほど盛んではない。
また「●周年記念」や解散・活動休止といった節目に推しへの愛情・感謝を表明するSNSのハッシュタグがファンにより自主的に作られることがあり、SNSでの投稿やそこでのファン同士の交流も推し活の一つの側面とする意見がある。
基本的にはどこかへ出かける、何かを買うといった(金銭的な)「消費活動」という部分が大きいが、あくまで消費は推し活に付随するものであってそれ自体ではない。このため「推し活にどのくらいの金額を注ぎ込んだか」はファンとしての愛の大きさ・強さを示す基準ではなく、ファン歴やグッズの数なども同様である(もちろん熱心に応援していればそれだけ消費する時間や金額も大きくなるが、ファン同士がそれに優劣をつけるべきではない)。
「推し活」という表現が生まれる前から、このような活動はオタクと呼ばれる熱心なファン層によって継続して行われていたが、2010年代より「推し(メン)」という言葉がオタク層以外にも広まったことで、消費活動としての「推し活」が各種メディアにも注目されるようになり、2021年には新語・流行語大賞にノミネートされた。
現在では、「推し」の指すところが人物に限らない形に変容しているが、「推し活」というとおおむね「(実在・非実在に関わらず)人物」を推す活動のことを指す。
人間や二次元のキャラ以外に対する推し活動では、動物園に飼育されている個体や競馬馬などの動物に対する推し活が特に活発に行われている。
推し個体の写真を施設に通い詰めて撮影(しSNSにアップ)するファンも多いため、カメラ評論とも密接である。繁殖計画に伴うカップリング予想や、在籍する施設等への支援活動も、アイドルなどの推し活にはあまりない特徴の一つである。
特に、パンダ(ジャイアント、レッサーともに)推しは熱烈な人が多く、「パン活」という用語も使われている。
動物の生態によって活動する時間が異なることもあり、朝方に活発な動物と昼過ぎから動き出す動物ではファンの方の動きも違ってくることから「パン活は早くビバ活(ビーバーのファン活のこと、ビーバーは昼過ぎに起きてくる)は遅い」とも言われている。
関連タグ
布教活動・・・行き過ぎると迷惑行為になりかねないので注意。