旧劇場版におけるサードインパクト
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する概念。
「セカンドインパクト」に続く、全地球規模の災害であり、全人類を滅亡させ得る危機である。
内容としては、この世界の人類の祖である「リリス」が使徒(正確には第1使徒アダム)と「禁断の融合」を行う事で発生した強力な「自我」(アンチATフィールド)が、全人類の持つ自他を隔てる「心の壁」(=ATフィールド)を消滅させることで、全人類をL.C.Lに還元して融合させてしまうというもの。
人類はこれを防ぐことを目的としている。
ただし、これは人類補完計画の要であるため、ゼーレやNERVの真の行動目的はこれを起こすことであった。
そして旧劇場版第26話「まごころを、君に」では、リリスとアダム(を取り込んだ綾波レイ)の融合により、遂にサードインパクトが発動。人類補完計画の遂行が始まるのだった。
新劇場版におけるサードインパクト
ゼーレおよびゲンドウの目論む「海の浄化」を成し遂げたセカンドインパクトに続き、「陸の浄化」を成し遂げるための概念。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版では「破」の終盤で第10の使徒と融合したEVA初号機をトリガーとして発動しかけたものの、初号機自身がロンギヌスの槍を所持していなかった事や渚カヲルがカシウスの槍を使って初号機を停止させた事により未遂に終わり、この現象はニアサードインパクトと呼ばれるようになった。
しかし「破」から「Q」にかけての14年間の間に、ニアサードをトリガーとしてサードインパクトが再び発生。加持リョウジの犠牲により完全な「陸の浄化」は免れたものの、地表のほとんどは真っ赤に染まり(コア化)人類が住むことのできる土地は極僅かとなってしまった。
正確な経緯は明らかになっていないが、渚カヲルによるとセントラルドグマ最深部がサードインパクトの爆心地であり、Qでシンジたちが降下したそこには首を切断されたリリスの骸、半ばリリスと同化した状態のエヴァンゲリオンMark6、そしてMark6内部に潜む第十二の使徒が存在しており、この3体のいずれかまたは複数によってガフの扉が開かれサードインパクトが発動したと思われる。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||では、回想として、頭部を欠損したリリスが立ち、Mark6がその頭部を持っている描写があったことから、リリスの首を切断したのはMark6であると考えられる。