ここでは北城睦実とサブローの共通点やそっくりさんなどについて説明する。
なお、原作漫画及びフラッシュアニメ『ケロロ』版は北城睦実、アニメ版およびゲーム作品での出演はサブロー先輩の記事を参照。
解説
ケロロ軍曹に登場する日向家を囲む四方の風の北である北城睦実(アニメではサブロー)の愛称及びラジオネームであり、とくにアニメ版では、サブローがDJ出演する際、自分の存在を隠すのを含めよく使われる。
どちらも共通して声優は石田彰であり、売れっ子DJであり、夏美にとって憧れの的である(その為ギロロに嫉妬されている)。また、パートナーがクルル曹長であることも共通している。
雲をつかむようなつかみ所の無い性格で、多少気分屋な部分もある。ケロロ程のめり込んではないがプラモ好きな面も。
623(北城睦実/サブロー)がパーソナリティーを務めるラジオ番組「623の俺ラジオ」を放送しており、海外からも人気が高いDJである。
原作者である吉崎観音先生がキャラクターデザインを担当した『七人のナナ』にもほぼ同じキャラクターで登場している。声優は声で察せるものの本編では声優不明である。こちらは原作の「北城睦実」も参照。
アニメでの623の設定
顔や年齢、全てが不明とされている超人気DJ。
生放送などに出演する際は目の前にラジオを置いたり、バリケードなどを使って素顔を見せないようにするのがお決まりとなっている。
正体は当然サブローで、「623の正体がサブローである」ということを知っている人物は、番組スタッフを除けばパートナーであるクルル曹長のみ。なお、視聴者に「623の正体がサブローである」とバレる設定は163話以降であり、それ以前は「視聴者にも正体を隠している」という設定で彼の顔が見えそうで見えないところで見切れていたり、声(時々バリケードなどでシルエットが映る)のみの出演だったりしていた。さらに言うと声優バレを阻止するため、サブローが登場する回に彼を登場させ、エンディングのキャストクレジットで「623」の名前を極力出さないようにしていた。(しかし、声質が同じだったり、原作を読んでいた人がなんとなく感づいていたりしたので元々気付いていた人が多い)。
なお、サブロー自身は夏美が623のファンである事を知っており、623を心配する夏美にアドバイスを掛けたり、623の状態で彼女にメッセージ(ポエム)を遠回しに送ることがある。
その視聴者にバレる163話では、超人気プロデューサーである「Mr.ビックブリッジ」に目をつけられ、アメリカに留学しそうになったが、正体を知ってしまったギロロ(しかし、クルルによって記憶が消されることになる)の助言やケロロたちに放送の邪魔をされたことで、オファーは取りやめになった。
第354話では金星人であるということが判明し「ラジオを辞める」と言い出したが、金星に帰った後もラジオ番組を続けた(本当は623の正体をバレないようにするための嘘であり、今もなお地球でラジオを続けている)。
ちなみに余談だが、ドラマCD第一弾である「地球侵略CD(ちなみに1stシーズン(2004年)あたり)」の第5弾では、物語のほとんどが「623」で登場しており気付きにくいと思うが、実はラストの「あけましておめでとう!」というセリフがある場面で「サブロー」として登場している。そのため、キャストコメントで担当声優である石田彰氏が「やっほー、サブローでーす!てか623でーす!」と発言している。
ポエムについて
彼の作るポエムは一見「なんだこれ」と思うものでも、深く考えてみればよく出来た詩が多い。
大体はギャグだったり、普通に比喩的な表現をうまく使ったポエムだったりする。
エピソードによっては彼のポエムのおかげで誰かの心を動かしたり、世界を救ったこともある。
原作では口癖と言ってよいほど喋ることがあり、アニメ共々なにかしらのポエムを言った後に「By.623」と発言している。
色紙に書く場合は、文の最後に「623」と自身の別名義を書くのが基本。
なお本編に限らず、ゲームなどでも必ずと言っていいほど彼のポエムが登場する他、そっくりさんも似たようなことをする癖(というか趣味?)があるらしい。
作中で出てきたポエム
※基本「BY.623」とされているもののみ。そっくりさんなども含みます。
原作20話 | |
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つくった偶然もそれを知らなきゃ本物の奇跡 | 原作での初台詞 |
どいつもこいつもトキトキトキ | 最初に出てきた色紙に書かれている彼のポエム |
恋はかけひきシーソーゲーム | |
春の散歩と水野春郎はよく似てる | |
逃がさないよ…やっと見つけた君達だから | |
原作21話 | |
野球拳でコールド負けでもキモチまでハダカにならないので安心 | |
侵略はカケ算だ どんなに仲間が増えても中身がゼロなら意味がない | オチで出てくるポエム |
アニメ32話 | |
煮ても食えない女心と松ぼっくり | |
アニメ229話 | |
ココロの耳を澄ませてごらん どんなノイズの中にでも本当の歌は流れているよ | |
言葉はときどきウソをつくよね | |
言葉はときどきキミを傷つけるよね でも… | |
メロメロバトルロイヤル | |
出会いには必ず別れがある | 超必殺技の名前 |
ボクらには楽しむ義務がある | 夏美のストーリーモード第4話で発した台詞。勝利ボイスの1つとしても収録されている。 |
零れた水はまた汲み直そうよ | 敗北ボイスの1つとして収録されている台詞。ストーリーモードでは発言していない。 |
サヨナラまたイツカ… | サブローのストーリーモードクリアで出てくるポエム |
七人のナナ | |
ないと生きていけないけどありすぎても困るもの それは脂肪と希望 | 7話ラストのポエム |
恋は心の舌たらず | 8話ラストのポエム |
ときとしてのぞいてみたいなとなりの芝生と恋心 | 9話ラストのポエム |
寝る子は育つだったら寝て待て果報と幸せ | 10話ラストのポエム |
そっくりさん
そっくりさんに関しては3つの数字「6」「2」「3」からもじったものが多い。
- 六二三(むつぞう)
「武者ケロ」に登場するそっくりさん。
- 参之丞
「ケロロRPG」に登場するそっくりさん。
余談
元々原作版とアニメ版とでは設定が違う部分もあるが、特に彼は最も原作からの変更が大きいキャラであり、公式ツイッター内における漫画のクイズの一つ「北城睦実が乗ったバイクのナンバープレート」で、アニメの影響が大きいのか「326」の回答率が正答である「623」より僅かに多いという逆転現象が起きていた。
そこまで設定が大きく変わった理由は不明だが、原作における「夏美が睦実(623)に憧れている」という設定を拡大解釈された結果、夏美と同じ学校のキャラにして彼女の身近にいる存在として大きく変えたと思われる。そのため年齢が大幅に引き下げられ(高校3年→中学3年)、キャラデザインや性格も少し幼くされている(実際の所、睦実の登場頻度はサブローより少なく、原作設定のままではクルル等主要メンバーとの絡みが疎くなる可能性が高い)。
その結果、「北城睦実」(あるいは「623」)名義で他のメディアに登場した事は極めて少なくなり、声優が原作と全く同じキャラを演じるタイミングが他よりかなり遅く、「石田彰氏が『北城睦実』を演じる」のに最初のアニメ化から約10年ほどのラグがあった。
検索における注意
上記にもあるとおり、原作とアニメでは名前が違うので、表記揺れが起きやすい。
原作版かアニメ版かを意識(例えば、制服の違いやラジオで顔出しするかなど)していない場合、特に何も問題・注釈がなければ、「北城睦実」と「サブロー先輩」のタグを両方つけたほうがいいだろう。
関連タグ
326…623のモデルとなったイラストレーター