CV:藤原啓治
概要
詳細な年齢は不明だが初老である。
原作では18話で初登場。アニメ版では第6話(原作における第8話)と早めの登場になっている。
人物像
普段は一見すると温厚そうなただの執事。しかしその実態は数多の経験を積んだ上で戦場を潜り抜けてきた"元ソルジャー"。
その経歴こそ謎は多いが、肉弾戦を得意とするタママを威圧だけで脅かせ、白兵戦を得意とするギロロの戦闘意欲を掻き立てるほどであり、作中で彼の口から言及されているだけでも「戦争中に南方戦線で戦った」り、「北方で雪の中の持久戦を戦った」などの多彩な人生経験を持つ。
実力も西澤家の警備網の最終防衛ラインを務められるほど(先の警備チームは銃器武装隊が基本なのが彼は格闘に特化している)であり、雪合戦の日にはギロロと本気の戦闘を繰り広げたこともある。
本気で戦う時は赤い胴着に切り替える他、「ポール烈破」「ポール百裂拳」といった有名な格闘家の必殺技に似せた技を持つ。年を感じさせない身体能力を発揮するため、格闘技の世界チャンピオンにして桃華の母親である桜華からも「技の鋭さはむしろ増している」と評されている。
またタルルが襲ってきた時は「相手が容赦ない」と理解していたり、ダークケロロが襲来してきた時には迎撃に進んで動こうとするなどケロロ小隊と周囲の地球人達が基本交友的である中で侵略者と侵略を受けようとしてる側なのだという双方の立場を夏美とはまた違った形で強く心得ている人物でもある。
ちなみに家族構成も不明だが、少なくとも母親はいることが判明している(作中でも度々後ろ姿でのみ登場している)。なお自身は灰色の髪だが母親の髪の色は金。
人間関係
グループ一家の居候者であるタママが所属する軍隊の小隊長。
彼とは侵略部隊のリーダーとそれを良しとしない大手企業グループの令嬢補佐という関係上敵対関係者として対面することが何回かあり、本部への報告提出の準備が出来てない際には(タママとは友人であると理解しつつも)利敵行為なので手助けするわけにはいかないと説くことがしばしばある。
ケロロからは「謎の多い人物」としても見られており、実際にDSゲーム『演習だヨ!全員集合パート2』のポールとタママの掛け合いで「むかしのことを少し…」と地下基地の格納庫を見ていた彼に対し、ケロロが「ゲロ、この人も ナゾおおき人でありますなあ~」と疑問を抱く会話イベントも見られる。
多彩な経歴を持つポールが「なかなかの手だれ」と評した数少ないソルジャーの内の1人。
ギロロもポールが獣の目に変貌した際は「侮れん奴」と認識したりと、作中でも両者がそれを感じる描写が何度かある。
それ故に関係も「良き戦闘相手」と言った感じであり、実際に激闘を繰り広げることも多い。戦闘能力はほぼ互角。
かつての戦友にして、自身が仕える形で所属している一族グループの長。
出会いの詳細は不明であるが、ポールがストリートファイターとして戦っていた頃に互角で戦えた数少ない相手だったとのこと。熾烈な戦いを繰り広げたらしいのだが、彼に敗れてしまったためそれ以降忠誠を誓っている。
ポール自身が桃華の専属執事として西澤家に居られるのも彼の影響が大いにあり、ポールが執事として失態を犯して「お暇を頂戴します」と言った際も「桃華を守れるのはお前しかいない」と辞めることを止めようとしていた他、彼が桃華をスコットランドに連れていこうとした時にポールが執事として敵対する形で彼と戦おうとした際も「それでこそお前にまかせたのだ」と素直に称賛したりと信頼関係が高い上でポールを雇っていることが窺える。
ちなみに彼に対してポールは「旦那様」と呼ぶ。
余談
名前の由来はフランスの作曲家「ポール・モーリア」から。
担当声優の藤原啓治氏はナレーションも務めているため、テレビアニメのEDクレジットではポールの方で名前が載ることはない(基本的にナレーションの方で載る)が、ドラマCD等のナレーションが登場しない作品では時々名前が載る。逆にフラッシュアニメ版では、ナレーションの出演回数が少なかったため、二役を演じた23話ではポールの方でクレジットされた。
関連タグ
セバスチャン(ドキドキ!プリキュア)・・・同じような立場の人で外見も似ている。