概要
西澤桃華含めた一族・西澤一家が中心となって運営している企業。
地球経済の51%(つまりは約半分)を占める大型企業であり、主に施設開発と商品開発などを中心に活動している。
現社長は一家長の西澤梅雄。副社長は不明。
グループロゴは桃のマークに"NPG"というアルファベットが付いたもの。
本拠地はイギリスのスコットランドにあるが、日本の東京にも拠点が存在する。
経営内容は上記のように商品開発や施設開発が主だが、世間に広く知られている影響で他企業からの契約申請も多く、作中では後者を意識した描写も多い。資産については「不明」とされているが、作中に登場する施設の大半はおおよそこのグループが管轄していることからかなりの高額であることが窺える。
大成功しているそもそもの詳細や西澤家が大富豪となっている大元の動力源こそ不明だが、本企業の株が低落した際には世界規模でニュースになるなど、日本のみならず海外でもその認知度は広いようである。もちろん日本でもかなり有名な大型企業であることは間違いないだろう。
呼ばれ方は「西澤グループ」が最も多いが、作中では「西澤ピーチグループ」「西澤財閥」と呼ばれることも多い。ごく一部だが読者の中には「桃華一派」と呼んだりする人もいる。原作初期の頃は「西澤コンツェルン」という呼称もあったが、アニメ版で使われない影響でこちらは原作共々呼ばれる機会はほぼなくなっている。
なお経営破綻についてはアニメで一度だけ起きてしまったことがあり、この時は全世界でも大混乱が起き、本企業が運営する西澤タワーが撤去されたことに加えて西澤鉄道も売却され、株が2000億も消失するほどの大暴落状態になった。その話数である310話Bパートでは西澤家含めた西澤邸もその影響で差し押さえられて売却されそうになったが、経営復活したことで取りやめとなった。
開発物・関連施設
- 西澤邸
次期社長である桃華が住んでいる敷地。国家下での自治権も認められている。
上記のようにほぼほぼ桃華専用の施設であるような扱いをされているが、両親が仕事の都合上で別国に住んでいるだけであるため、厳密には桃華が留守番感覚で暮らしていると言った方が正しい。
屋敷とその周辺施設を含んでおり、関連施設も多い。
詳しくは親記事参照。
- 西澤タワー
物語の舞台である武蔵市(2010年以前までは奥東京市)の観光名所にして西澤家の目印となっている施設。
作中で時々電波塔のようなタワーが出てくるが、まさしくソレである。グループ建造物の中では最も多く出てくる。
ちなみにモデルはスカイタワー西東京である。
- 南の島リゾート
別名「桃華リゾート」。桃華が買い占めた南の島にある無人島。
表ではグループの所有物扱いであるが、裏では西澤家の別荘とされている。
基本的に桃華が冬樹とラブラブになるための作戦でしか使用しないため、登場頻度は少なめ。
- 西澤鉄道
グループ運営の鉄道会社。作中では基本的に名前だけ登場するが、名前を確認できる描写自体はそこかしこにある。
通常は運営のみで経営を立てている。経営拡大で地下鉄も建設・運営する予定らしいが、こちらは現在諸事情で建設中断になっている。
- 西澤家専用スキー場
文字通り西澤グループ専用のスキー場。
これも桃華が買い占めたため、登場頻度は少なめ。
- 桃乃湯温泉宿
グループ管轄の温泉施設。混浴もある。
所在地は明かされていないが、本施設登場回でケロロが見せた時刻表のページには「予讃線・内子線(松山-宇和島)・宇野線」と書かれていたことから愛媛県にあるのは確かである。
- 日向冬樹パビリオン
アニメでは「日向冬樹ミュージアム」とも呼ばれる。日向冬樹のありとあらゆるものが飾ってある万博。
一般公開されているかは分からないが、桃華がよく利用している。
なお冬樹本人はこの建物があることを(経緯は不明ながらも)知っている。
- 空母桃華
グループ自家用の巨大空母。
かなりの大型であるが、性能等は一切不明。
構成員・関連人物
当主と側近
西澤一家の当主にしてグループの総裁。
西澤家には婿養子で入り、。
- 西澤グループ総裁直轄精鋭部隊(CV:秋元羊介(隊長))
グループ社長である梅雄のいわゆるボディーガード。主に梅雄を守るために付いているものたちである。
服装は全員全身黒ずくめのボディースーツにマスクを被った姿をしている。
西澤家のグループ次期社長候補兼跡取り令嬢。
グループ社員たちからは主に「(桃華)お嬢様」と呼ばれている。
西澤桃華専属護衛部隊
通称「親衛隊」。文字通り西澤桃華を護衛するために構成された特別部隊。
業務は桃華を守ることが基本であるが、西澤家が国家下での自治権も認められているために緊急事態時には一般市民を守る責務も任されている。
- 隊長(CV:長嶝高士)
本名不明。金髪の強面な印象をもつ隊長であるが、見かけによらず優しい。
親衛隊の隊員の1人。社員番号は880245。年齢20歳。
基本的に影が薄く、桃華でさえ初期の頃はその存在を知らなかったほどだった。
アニメでは極端に出番が多く重要任務を任されることも多々あり、ある程度の人脈が出来ている。
- 相人(CV:黒田崇矢)
吉岡平と同い年の隊員。
本編には原作第107話・アニメ第160話にて登場したが、桜華に一撃食らわされる形で彼女の顔を見る間もなくノックアウトされた。
- トルネード(CV:金尾哲夫)
隊員の1人。包囲網では第四防衛網を務める。
- ヨガ(CV:山田義晴)
トルネードと同じく親衛隊の第四防衛網を務める隊員。
額の辺りに赤色の下向き矢印が描かれており、腕が長く伸びる。ヨガのポーズを取るのが癖。
社外関係者
社員の家族
西澤家の令嬢で、元々は彼女がグループ社長となって会社を継いで行くはずだったが、格闘家の夢を貫き通したいという理由で全権利を(自身の意思で)婿養子の梅雄に譲っている。
この経緯から彼女自身は会社の経営に直接関わることはないのだが、たまに婦人という立場を利用して定期的に社員の実力をテストする時がある。
なお梅雄が社員から「総帥」と呼ばれているのに対して、彼女は社員から「奥様」と呼ばれている。
普段は桃華の専属執事の彼だが、梅雄に忠誠を誓った過去から一応桃華の代わりにグループの一部部隊を指揮する立ち位置にもいる。
その立場こそ現時点で謎は多いが、親衛隊の第五防衛網を1人で務めていることから少なくとも親衛隊より立場は上であると思われる。
西澤家に居候している立場上、グループ開発商品のいくつかに彼のアイデアが採用されていることがある。
もちろん社員ではないため経営等の業務は行っていないが、西澤家防衛網の1人として重要人物扱いされていたりグループ社員から「タママ様」と敬意を持たれているあたり好感度はある程度高い模様。
西澤家の御知り合い
跡取り娘である桃華が彼に好意を抱いていることから、執事のポールを通じて陰ながらサポートされている。
初期の頃こそ社長である梅雄はそのことを認めていなかったが、彼の鋭い洞察力と熱い人望を見るうちに期待して彼に依頼を頼んだりと大きな信頼を寄せているようになっている。
その他にも親衛隊全員が桃華の彼に対する作戦に全面協力しているあたり、地味に彼は社員全員から「桃華に代わる次期社長候補」として見られているのかもしれない。
侵略部隊であるケロロ小隊の隊長として本企業と契約を申請しようとすることが多々ある。ただし毎回失敗して契約破棄になるというオチで終わるのが定番。「地球侵略を企む者だから」という理由でポールから契約以前にNGサインを出されることもしばしば。
もちろんそれ以外には特に何の関係もないため直接的な関係性はないのだが、桜華に対しては「白アリ一号」として彼自身が舎弟になった(?)という設定があるらしい。ちなみに桜華からは「桃華の家で飼われてるペット」と認識されている。
性格こそ難ありだがなんだかんだで頭脳明晰な人物であるために、たまに経営者として本企業に関わることがある。
アニメ版では一度だけケロロ小隊を自主脱退して西澤グループ新社長として就任したことがあり、その時は「ミスターK」という通り名で国際カレーデーという祝日を作って世間に名を残すという偉業を成し遂げた。しかし就任して数日後に「なんか飽きた」という理由からすぐに社長を辞職、同時にケロロ小隊に所属復帰する形でグループ経営からは退いた。
経緯は不明であるが、アニメ第83話で桃乃湯温泉宿のバイトとして雇われていた。
その後の雇用状況についても不明だが、後のエピソードでは別のバイトをしていることからクビになったと思われる。
そのほか小ネタ
- YouTubeチャンネルである『ケロロチャンネル』での銀の盾開封動画のタママの発言において、本グループのYouTubeチャンネルが作中で存在していることが判明した。チャンネルを所持していること以外の詳しい情報は特にタママから言及されなかったため不明だが、本動画内でタママは「モモッチが盾を貰っていたんですけどぉ、もっと金ぴかな色だった」と発言しており、少なくとも開設者は桃華(というよりかは西澤一家)であり、登録者数は100万人以上いるということが示唆されている。
- 同作者の漫画『アーケードゲーマーふぶき』でも「西澤コンツェルン」名義でこの会社の名が言及されるシーンがある。