もしかして ⇒ 新ケロロ
概要
アニマックスで放送された漫画「ケロロ軍曹」のフラッシュアニメ版。
放送開始日は2014年10月22日。1話3分のショートアニメであり、全23話。
監督は春日森春木を起用。制作は前作同様サンライズが務めると同時に、制作協力としてギャザリングが加わっている(アニメ版の版権がバンダイナムコピクチャーズに移るのはこのアニメより後)。
ショートアニメならではのテンポで、コミカルな作風が特徴的。
設定やデザインは原作漫画を改めて踏襲。そのためストーリーも原作を元にして一から撮り直しており、キャラクターの名称や呼称も原作版になっている(例:小雪→夏美…夏美ちゃん、桃華→冬樹…日向くん 等)。ただし全てというわけではなく、放送禁止用語の変更や担当声優はテレビアニメと同じになっている。お色気要素についてもテレビアニメ版と同じく控えめだがこちらの方がゆるく、パンチラの機会はほぼ逃さない。
ストーリー自体も基本原作になぞらえて作られてはいるが、ストーリー展開については回によってテレビアニメ寄り(特に序盤の話数)だったり、今作オリジナルの展開が挟まれたりすることも多い(原作エピソードよりも登場するキャラクターが増えているなど)。また尺や話数の都合上、一部物語の内容が大幅カットされたり、他話数と結合(もしくはオマージュ)されたりもしている。
「新ケロロ」や「火ノ原灯」などが新たに声付きで登場するため、当然前作テレビアニメ終了後に掲載された原作のエピソードも多数アニメ化されている。
その他細かな変更点(主にオリジナル要素)
- 冬樹の年齢が小学生のまま(原作における連載初期の冬樹は小学生であり、その後まもなくして中学校へ入学している)
- 一部パロディの変更・追加(全体的に今どきのものが多い)
- ナレーションが複数人存在する(その話の登場キャラクターの中の人が順番に担当)
デザインの違い
テレビアニメ「ケロロ軍曹」とフラッシュアニメ「ケロロ」はキャラクターデザインが多少異なる。
↑左がテレビアニメ版、右がフラッシュアニメ版
今作はパステルカラーで柔らかいタッチのデザインが特徴的であり、より原作漫画に近いイメージで描き起こされている。また、一部キャラの服装は大幅にアレンジされている。
主題歌
「ケロロ☆ポップスター」
作詞 - 吉崎観音、松浦勇気 / 作曲 - 松浦勇気 / 編曲 - R・O・N / 歌 - 五條真由美
他作品とのコラボ
一部コラボレーションの中にはフラッシュアニメ版のキャラクターデザインでコラボしたものもある。
なおコラボの中には原作名義でコラボしたものもあるため、ここではテレビアニメ版ではないコラボ(原作漫画を含む)を記載する。
- モンハン大狩猟クエスト
- けものフレンズ(アプリ)
- サモンズボード
- いただきストリート
- 釣り☆スタ
- 魔法使いと黒猫のウィズ
- LINE関係(スタンプ、ワニワニパニック、POPショコラ)
関連動画
予告編
第1話
第9話
配信・DVDについて
フラッシュアニメ版『ケロロ』は、以前まで一部の話数を除いて円盤化すらされておらず、観る手段が限られていた作品であった。しかし公式YouTubeチャンネルの開設に伴い、チャンネル登録者が増えるごとに一話ずつ解禁されていくという企画により無事復活。
現在はケロロ軍曹公式YouTubeチャンネルにて全話無料公開されている。
円盤化に関しては、以前受注生産されたコミックス25.5巻同梱の特典DVDにて一部のエピソードが収録されたのみである。そのDVDに新規収録された特別PVに至っては、現時点では公式チャンネルでも配信されていないため幻の作品となっている。
各話リスト
25.5巻で見れるものは「☆印」
話数 | 担当ナレーション | チャンネル登録者数(YouTube) |
---|---|---|
1「ケロロとの遭遇」☆ | 渡辺久美子 | - |
2「異星人VS家族」☆ | 斎藤千和 | 1000人 |
3「宇宙人観察記録」☆ | 桑島法子 | 5000人 |
4「宇宙の掃除」☆ | 平松晶子 | 10000人 |
5「ケロロ小隊集結」☆ | 中田譲治 | 15000人 |
6「姉の変身」☆ | 石田彰、子安武人 | 〃 |
7「宇宙のナワトビ」 | 広橋涼 | 20000人 |
8「温泉大決戦」 | 池澤春菜 | 〃 |
9「新たなるケロロ」☆ | - | 25000人 |
10「宇宙のすごろく」 | 能登麻美子 | 〃 |
11「シールの戦い」 | 渡辺久美子 | 30000人 |
12「宇宙幼稚園」☆ | - | 〃 |
13「イルカに乗った宇宙人」 | - | 35000人 |
14「二つのケロンスター」 | - | 〃 |
15「偽ケロロ軍団」 | 子安武人 | 40000人 |
16「怪物少女VS宇宙人」☆ | 矢島晶子 | 〃 |
17「ネコ」☆ | 平松晶子 | 45000人 |
18「宇宙からの招待状」 | - | 〃 |
19「宇宙探査計画」 | - | 50000人 |
20「スタイルバトル」 | - | 〃 |
21「宇宙のテレビ」 | - | 55000人 |
22「宇宙動物園」 | - | 〃 |
23「日向家宇宙へ」(最終回) | 藤原啓治 | 60000人 |
OVA(特別編)☆ | - | ??? |
番組放送終了後の出没状況
アニマックスでの放送終了後はAdobeFlashがサービスを終了したため、番組は事実上の終了状態となる。
その後長らく動きが無かったが、2021年にケロロチャンネルで本アニメの本編エピソードが全話無料公開された。
そのためか、現在はほぼWebアニメのコンテンツ作品と化している。
そしてこの功績が認められたのか、2024年7月になんと東京都から案件を貰った。
しかも今回は今の時代とても重要視されている選挙の動画でである。
本動画がフラッシュアニメ版であると断言できる理由は動画の概要欄に「©2014 Mine Yoshizaki/KADOKAWA, BNP」と書かれていることから。
ちなみに上記のAdobeFlashが終了したためスタッフも変わっており、演出が作田ハズム氏、制作協力はシュガーレスファクトリーになった。原作・絵コンテ・原画・監修は原作者の吉崎観音氏自らが務めており、ナレーションはケロロ役の渡辺久美子氏が務めている。色のテイストは若干変わっているが、概ねこれまでのものと同じである。
pixivでは
pixivではテレビアニメ版のイラストデザインが多く、フラッシュアニメ版のデザインで描かれているイラストはごくわずかである。
なお、イラスト検索の際に「ケロロ 新」や「ケロロ おめでとう」などお祝いコメントが入った状態でタイトル検索すれば(テレビアニメ版も含まれてしまうが)絞ることはできる。