概要
ケロン軍が開発した惑星偵察用侵略ロボット。
人格OSのメモリーキーを使って動かせるメカで、ある特定の惑星を侵略する際にその事前調査として使用される。
設定自体は読み切り漫画である『ケロロぐんそー』から存在していたもので、読み切り漫画の登場キャラである「ケロロ軍曹」がその内の1体(号数は4号で、同作者の漫画『ケロロ軍曹』の主人公であるケロロとは彼の人格をコピーした機体とその所有者という関係)。
行動原理は侵略する星の生活様式などを調査すること。宇宙船に帰還するようにプログラムがなされているが、その過程が不可能と分かると自らプロテクトをかけて身を隠す行動に出る。
このことから目的もあくまでその惑星に馴染んでもらうことを主としており、機能も『映像を保存する録画機能』『対象となる惑星によって姿を臨機応変に変える擬態能力』などといった事前調査の役割を全うするために必要なものが搭載されている。そのため侵略する機能は一切搭載されていない。
その数は上記の4号を含めて多いが、全部で何体あるのかは今のところ不明。
作中では126号が登場したため、最低でも126体は作られていることが明らかとなっている。
主な品番
4号
シリーズにおけるメイン機体。地球人のナツミ(日向夏美)と接触した。
元々は地球を偵察するために地上に降り立っていたところ自身が乗っていた宇宙船が墜落して1人戻れなくなっていたところを夏美の祖母に拾われため、その恩を返すために夏美の家で居候することになった。
夏美は当初その経緯を知らなかったため、彼のことはただのおたまじゃくしとして飼っていた(ちなみに祖母からは「おたまじゃくしを拾った」とだけ伝えられていたらしい)のだが、彼が宇宙人であることを知ってからは(嫌々だったものの)2人で同居生活をすることを決意する。
そしてその過程で夏美の親友であるマリコとも接触し、夏美が同居生活を決意することになってからは彼女とも頻繁に会うようになった。
しかし軍はその後、その情報そのものが不要と判断し事実上の廃棄品番とした。
その理由が後の連載版にあたる『ケロロ軍曹』で明かされ、上記出来事から1年経ったため夏美とマリコの脳内から出会った記憶を削除して宇宙船から戻ろうとしたものの、夏美の弟である冬樹を探すために探知機能を使って電池不足になって戻れなくなったため、ケロロ小隊から「その情報は危険」と判断されていたからであった。
要は上記出来事から1年後のとある日を境に突如行方不明となっていたのである。
なおこの事実が判明したのは原作第226話であり、その後ケロロは彼らを探すためにその周辺を調査することになるが、その途中で夏美と冬樹に見つかってしまって彼らの元で居候することになるというその後の『ケロロ軍曹』へと物語が続いていく。
そして約10年の月日が経ち、ケロロ原作第232話にて彼が現在のケロロたちが居候する武蔵市のとある敷地の地中に埋まっていたことがようやく発覚。
どうやら上記の行方を眩ました後、宇宙船に戻れないと判断して身を隠したようで、電池が使い切れるまでプロテクトを張っていたらしかった(長い間誰からも発見されていなかったのだが、ブラックスターにメモリーキーを掘り出される形でたまたま発見された)。
その後は何とか最後まで使命を果たそうとケロロたちの元に向かっていたようで、日向家の目の前で機能停止していたところを夏美に発見され、そのままケロロたちに回収される形でケロン星に帰還した。
なおこの4号を拾った「夏美の祖母」という人物だが、その人物こそ当時冬樹と暮らしていた秋の母・日向秋奈である(本人はもちろんその正体を一切知らなかった)。ケロロたちと初対面した時に冷静でいられたのもこれが影響していた可能性が高いと言える。
11号
マコトという地球人の家に居候している。それ以外の詳細は今のところ不明。
なおとあるソーシャルゲームにて作者がイラストデザインを務めた同名のキャラクターがおり、その作品でもケロロ軍曹と思わしきキャラが登場したため、一部では「当作と何かしら繋がっているのでは?」と関係性を示唆する声がある(ちなみに開発元はケロロの出版雑誌の親会社である)。
126号
※あくまでも事実に基づく推測であり、まだ正式発表でないことに注意!!
余談
バトラコスとはギリシャ語で「カエル」を意味する名。
ケロン人がカエル型宇宙人と称されることから、こちらも「蛙」を連想させる語が入っている。
元々は読み切り漫画である『ケロロぐんそー』の作者直筆の創作メモにてケロロの名前欄にこの名が記してあったのが最初である(公式ガイドブック11.5巻でもそのメモを見ることができる)。それが後の連載作である『ケロロ軍曹』で伏線回収されるものとして登場した。
伏線回収といえる理由としてはいくつかあり、読み切り漫画の代表例として「読み切り版のケロロことバトラコス4号が宇宙船を通して話していた相手が本家のケロロ軍曹と思われる人物であること(相手側の人物が「~であります」口調を使っている)」「バトラコスの素の一人称が「私」であったこと(宇宙船との対面時には「~であります」口調を使っていない)」等が挙げられ、パイロット版のケロロと本家の主人公であるケロロ軍曹は別人であるような描写がいくつか取り入れられている。
この時からアンドロイドの設定があったのかは不明だが、少なくとも双方の軍曹が別人であることは元々決まっていた可能性が高いと言える。
作者もそれを意識して描いていたのかもしれない……