概要
通称『ギロロのオヤジ』
マークや体色はギロロに似ており(というか同じで)、目の形はガルルに似ている。またギロロ曰く「二重あご」らしい。
直接本編に登場したことはないものの、原作14巻第百拾五話及びアニメ版第183話にて間接的に登場。
たまたま実家に帰省していた長男のガルルを使い、次男ギロロから頼まれていた"宇宙炭水化物の苗"を地球まで届けさせた。
しかしそれは、実は地球の土に埋めると異常発達し巨大化する『YMO-104号』という代物であることが発覚。暴れ始めるYMO-104号を前に、『働かざる者食うべからず』『お前たちでやれるもんならやってみろ』というオヤジからのメッセージと解釈したガルルにより、兄弟二人がその対処にあたることとなった。
YMO-104号には己に火をつけた燃焼ガスによって加速する能力や、ガルルのビームライフルをも防ぐコーティング処置が施されており、この戦闘ではガルルでさえも珍しく冷や汗をかかされていた。息子達の戦闘スタイルを熟知し、それに対してメタを張るオヤジのスパルタな教育方針が窺える。
なお宇宙炭水化物の苗と併せて、ケロロ達にも"餞別"としてケロン星郷土の品を箱いっぱいに送っており、こちらはケロロ達に大変喜ばれていた。
これ以外のエピソードではほとんど登場することはないものの、アニメではOPでよくガルルと映っているほか、第143話にてケロロ父と熱海の温泉に行っていたことが語られており、二人で仲睦まじく飲んだくれている様子が描かれていた。
セリフを発する場面もほぼ無いため(一応上記の原作エピソードにてギロロとの電話越しに「…わかった」と応える場面はあるにはあるが)、彼の担当声優は今のところ存在しない。
しかし映画「ちびケロ ケロボールの秘密!?」ではギロロの父親っぽい教官パネルが登場しており、その時の声優はギロロと同じ中田譲治氏が担当されていた。
余談
原作者である吉崎観音先生がアニメ用に描き下ろした設定資料によると、すでに軍は退役しており庭で野菜を育てて暮らしているらしい。
厳格そうな見た目に反し実はとても心穏やかな性格で、息子達に手を上げたことも無いのだとか。
非常に寡黙で息子に対しても丁寧語であり、まさに多くは語らず背中で諭す父親の模様。
長男であるガルルが、どうでもいいことにもやたら間を置いて喋ることでよく周囲(主にギロロ)をずっこけさせているあたり、親父の影響を色濃く受け継いでいることが見てとれる。