曖昧さ回避
本記事においては、1.および3.として説明する。
内外薬品「ケロリン」
内外薬品株式会社が製造販売する鎮痛剤。バファリンと並んで有名なアスピリン(アセチルサリチル酸)製剤のひとつであり、バファリン同様に頭痛、生理痛、発熱(以下略)の際の内服薬。特徴として胃粘膜保護のため桂皮末(※)を配合している。なおアスピリン製剤で、15歳未満の服用は禁止である。成分中のアセチルサリチル酸がライ症候群(※)の原因となるため禁忌とされており、注意書きや説明書きにも15歳未満の服用を禁ずる旨の事が書かれている。
また、銭湯の湯桶の広告でも有名。というより、むしろこちらのほうが有名なくらいである。このケロリンの広告入り湯桶は昭和40年代前半頃までは白い湯桶であったが、汚れが目立つという理由で昭和40年代半ば頃に黄色に変更された。
pixiv内でも内外薬品の「ケロリン」関連は湯桶がほぼ全てを占めており、他のイラストも風呂用の腰掛など銭湯関連の物で占められている。
なお一見全国で全く同じものが使われているように見えるが、実は関西地区用のみサイズが異なる(小さくしてある)。湿度の高い関西ではかけ湯といって湯を全身に浴びせてから入浴することから、通常サイズでは浴槽の湯の減りが早いのが銭湯としては困るのと、客が持ち運びにくいからである。
最近は「ケロロ軍曹」「けものフレンズ」等とコラボで桶も作っている。
なお、内外薬品は2018年(平成30年)4月に廣貫堂・大協薬品工業との共同出資により設立された富山めぐみ製薬へ事業移管、すべての事業を承継し内外薬品は持株会社となった。
補足
ライ症候群・・・肝機能および脳を含む神経機能に障害をきたす症候群。重症化すると回復しない脳障害が残ったり、死亡するなど非常に危険な症候群。ちなみにこの症候群の「ライ」は症候群の研究者の人名の"Douglas Reye"から来ているため、「らい病」("Hansen's disease"または"Leprosy")とは症状も原因も全く異なる。
桂皮末・・・生薬の一種で、シナニッケイの樹皮を粉末にしたもの。シナモンともいわれ、生薬のほかに香辛料としても用いられ、カレーのターメリックにも含まれることがある。