概要
アセチルサリチル酸を主成分とした消炎鎮痛剤。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類され、NSAIDsの代名詞的存在となっている。
1897年にドイツのバイエル社に勤務していたフェリックス・ホフマンが、ヤナギの樹皮から抽出されたサリチル酸の副作用(胃潰瘍などの消化器障害)を弱める目的で合成した。自然界には存在しない、完全人工合成された医薬品としては最も初期のものである。
1899年に「アスピリン」として発売。発売から120年以上が経った現在も医薬品のベストセラーとなっている。本来はバイエルの商標だが、いろいろあって他社も自由に使って良いことになり、アセチルサリチル酸の別名となっている。
作用機序などはアセチルサリチル酸などを参照。