概要
示性式C₆H₄(OCOCH₃)COOH。分子量は180。分子構造はサリチル酸にアセチル基を取り付けたものである。
痛み止めと熱さましの薬(解熱鎮痛剤)としては最も一般的なもので、医薬品としての別名はアスピリン(本来はバイエル社の商標だが一般名詞として扱われている)。多くの風邪薬にもアセトアミノフェンなどとともに配合されている。
血栓防止効果を狙って脳梗塞や狭心症、エコノミー症候群の対処に少量服用されることもある。
作用機序
シクロオキシゲナーゼの活性を失わせ、アラキドン酸からのプロスタグランジン(特に発痛増強物質のプロスタグランジンE2)合成を抑制する。
禁忌
インフルエンザや水痘(水ぼうそう)にかかった15歳以下の子供には服用してはいけない。
(脳症や重篤な肝臓障害であるライ症候群を引き起こす危険性がある。)