ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

ベンゼンに代表される、構造内にベンゼン環を有する有機化合物の総称。

炭素原子と水素原子のみで構成されているものを芳香族炭化水素、環構造に炭素以外の元素を含むものを複素芳香族化合物と呼ぶ。

対義語は脂肪族化合物。

一般的に芳香臭や特異臭がする物質が多い。


主な芳香族化合物の種類編集

ベンゼンの誘導体編集


縮合多環芳香族編集

ベンゼン環が多数繋がった物質。

この他にも、フェナントレン、ピレン、ペリレン、コロネンなどいろんな種類がある。

複素環式芳香族(ヘテロ環式芳香族)編集

炭素水素以外の元素を環の中に含む物質。天然の物質として自然界にも存在するものも多く幅を利かせている。

  • フラン某吸血鬼とは一切関係のないのだが、その名前故ネタにされることが多い酸素を含む複素芳香族。反応性は極めて高く、危険。5員環。
  • チオフェン:フランの酸素を硫黄に置き換えたもの。これをつなげると電子伝達の分子ワイヤーができたりする。
  • ピリジン:炭素を1つ窒素に置き換えた複素芳香族。強烈な悪臭を放つことで有名。
  • ピリミジン:窒素を2個に増やしてみた。DNAを構成する塩基、シトシン、チミンの元になる化合物。
  • プリン某ポケモンでもデザートでもないよ、有機化合物だよ。DNAを構成する塩基、アデニン、グアニンの元になる化合物。いわゆるプリン体はこれの誘導体たちのことでもある。また、いろんな人がお世話になるであろうカフェインはこのプリンの誘導体。

その他の芳香族化合物編集

  • シクロヘプタトリエニルカチオン:ベンゼン環に炭素を一つ足してその炭素から水素を一つ奪ってカチオンにしたもの。カチオンの位置が動くことで共役が成立し芳香族性を発揮する。一般的にはトロピリウムカチオンと呼ばれ、トロポン誘導体の分極構造内に表れ、その安定性に寄与する。
  • アズレン某戦艦STGの略称…ではない。その名の通り、有機化合物とは思えないような美しい青色の化合物。実はナフタレンの異性体に当たるが、大学の有機化学の教科書の隅のコラムに登場する程度の扱いなのでその名を知るものは少ない。

関連記事編集

ベンゼン環 ベンゼン 有機化合物 有機化学

関連記事

親記事

有機化合物 ゆうきかごうぶつ

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 1209

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました