概要
化学式はCH2O。モル数は30.03。強い刺激臭を持つ無色透明の気体で、濃度37%以上の水溶液はホルマリンと呼ばれる。
毒性が強く(後述)、日本では毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている。
毒性
主に粘膜に対して急性の毒性が強く、蒸気を吸引すると呼吸器系、目、喉などに炎症を引き起こす。また水溶液が皮膚に付着すると激しい痛みとともに炎症を生じる。さらには強い発がん性があると警告されている。
またシックハウス症候群の原因物質の一つでもあり、建材や家具などから空気中に放出されることがあり、濃度によっては人体に悪影響を及ぼす。
用途
安価であり、家の建材に接着剤や防腐剤や塗料として用いられる。
またタンパク質を固定化する効果があるため、理科室の標本に防腐剤として使用されていることも多いほか、エンバーミングにも使用される。