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アセチレン

あせちれん

C₂H₂の化学式で表される炭化水素化合物。または手塚キャラの名前の部分一致(ただし、彼の場合「アセチレン・ランプ」)。
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概要(炭化水素)編集

C₂H₂の化学式で表される炭化水素化合物。完全燃焼時に3,000℃を超える高温の炎を出すことが出来るため、ガス溶接やガス切断によく使われている。また、過去には夜店など電源を取ることが困難な場所の照明や高輝度の手持ちランプになどにも用いられていた。

構造式・物性など編集

構造式編集

下の構造式のように炭素原子の価電子のうち3つが炭素原子の三重結合に、残り一つずつが水素原子との結合に関与する形で結合している。


  H-C≡C-H


物性編集

不飽和炭素結合をしているため反応性が高い。また、空気中での引火範囲は可燃性ガスの中ではもっとも大きく、空気中では約2%~80%の体積比で燃焼する。(水素は約4%~74%)

燃焼範囲の広さに加えて燃焼速度も速いため、爆発事故に至る危険性が高い。法令では、常用時や圧力計の針が示している時点、15℃のときに0.2MPa以上()は高圧ガス扱いになる。そのため、アセチレンを扱うガス溶接やガス切断は免許の必要な作業となる。また、金属やその化合物と反応し爆発性を持つ金属アセチリドを生ずる。ボンベに保管する際は液化したままでは分子結合上不安定で、爆発の危険性があるため、アセチレン用ボンベは中に軽石のようなものを詰めそこに溶剤を染み込ませ、その溶剤に溶かして保管する。ちなみに、アセチレンのボンベは日本の法令では褐色(茶色)と定められている。


・・・工学単位系だと2kg/㎠。身近なところだと乗用車タイヤの規定圧がこれくらい。

製法編集

小規模な製法

炭化カルシウムに水を加えて反応させるカーバイド法により生成する。


 CaC₂+2H₂O→C₂H₂+Ca(OH)₂


大規模な製法

炭化水素を熱で分解して作る熱分解法や上記のカーバイド法を用いて生成する。下記は原料にメタンを使った熱分解法の場合。


 2CH₄→C₂H₂+3H₂


用途編集

  • ガス溶接・ガス切断・・・高温の炎が得られるため、酸素-アセチレン炎による溶接や切断に用いられている。
  • 照明・・・家庭への送電による照明が普及する前や、昔の夜店、夜釣りなど電力が得られない場所で明かりを取るために炭化カルシウムと水を反応させアセチレンを生じさせて燃焼させるカーバイドランプと呼ばれるランプで明かりを取っていた。例を挙げると宮崎駿作品の『風の谷のナウシカ』でナウシカが村人の病を治す薬を作るべく腐海植物を育てていた隠し部屋で灯していたランプがそれ。

概要(手塚キャラ)編集

名前は「アセチレン・ランプ」手塚治虫作品によく登場する男性キャラクター。大きな目に角ばった顔のおじさん。何かの拍子に頭の上にの点いたろうそくが立つ。

配役は悪役が多いが、単なる悪ではないキャラとしての描写がよくされる。


タグとしては部分一致となる。

関連タグ編集

炭化水素化合物編集

有機化合物 ガス 溶接 照明

手塚治虫作品編集

ろうそく

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