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腐海

ふかい

ウクライナとクリミア半島の間に横たわるアゾフ海の干潟の呼称。又は、宮崎駿原作の「風の谷のナウシカ」に登場する独自の生態系を持つ森を指す。
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曖昧さ回避

  • アゾフ海西岸にある干潟ペレコープ地峡クリミア半島の間の海域。水深はごく浅く、夏に気温が高くなると、海水が強く熱せられて腐ったような悪臭を放つため、「腐海」と呼ばれるようになった。腐海とその周辺はラムサール条約に登録された国際的にも重要な湿地である。
  • 「風の谷のナウシカ」に登場する独自の生態系を持つ森の呼称(詳細は後述)。


「風の谷のナウシカ」に登場する腐海について

風の谷のナウシカの劇中に登場する独自の生態系を持つ架空のを指す。この森は巨大なのような樹木が茂っており原生林のような深い森になっている。また、森の中にはと呼ばれる大小様々な生物が多数生息している。

中尾佐助の「照葉樹林文化論」が影響しているとされる。

瘴気を出す森

腐海の植物は現実世界の植物で構成された森とは似ても似つかない独自の生態系になっており、類や食虫植物などを思わせる奇妙な風貌である。また、この森の最大の特徴は瘴気という猛毒を空気中に放出する事である。この瘴気は非常に毒性が強く、ナウシカ曰く「瘴気を肺に取り込むと5分で腐ってしまう」と解説される程に強い。また、腐海の植物は胞子によって殖えるが、繁殖力が強いため腐海の外に胞子が持ち込まれると着床した場所から腐海の植物が急速に生育してしまいその場所が一気に腐海化する恐れがある。
この毒性が強い森は人類に限らずそれまで地上に生息してきたあらゆる生物も腐海の瘴気に適応出来ず死に絶えてしまうため、人間や家畜が腐海に入るため(又は生態系に近づく場合)には瘴気の吸引を防ぐためにマスクを装着する必要がある。また、腐海の胞子が人間の生息域で繁殖・拡大させないため、発芽する前に火で燃やす事を徹底されている。

森に住む住人

概要にも述べた通りに腐海には「」と呼ばれる独自の生態系が築かれている。このは現実世界のに似た姿形をしているが、従来のとは全く異なる生物である。この瘴気に適応できない旧来の生物とは逆に、森の瘴気無しでは生きられない特性があるため滅多な事では腐海から出ることはない。(ただし、瘴気が無い環境でも一定期間は生きられる模様)
には様々な種が存在しており、王蟲大王ヤンマウシアブヘビケラなどが生息している。これらの達は形状や大きさなど多種多様で異なる種と見て取れるが、同士の仲間意識が非常に強く外部から侵入してきた者がに対して危害を加えた場合(又は加えようとした場合)森に住むあらゆる達が一斉に襲いかかるという特徴を持っている。この時のの攻撃性は凄まじく上述した生息域である森から出ても侵入者を殺害(駆逐)するまで止めようとしない程である。また、達が怒った場合は眼球が赤く染まるのも特徴的である。
このような暴走に出た瘴気が無い森の生息域外まで進出して息絶える場合があり、の躯に付着していた胞子が発芽して新たな腐海を生むきっかけにもなってしまう。これによってただでさえ限られている人類の生息域が更に狭まってしまう事からは「不可侵的な存在」として人類に恐れられている。

森の真実(ネタバレにつき注意!)







劇場版では語られていないが、原作の漫画版ではナウシカが旅を進めていく過程で腐海誕生の秘密が判明する。

物語が始まるまで人類は腐海について「突如発生した攻撃的な生態系」や「(腐海は)人類が侵してきた罪への報い」などの憶測や宗教的観点で語られていた。これに対し腐海の謎について調査するため世界中を旅してまわっているユパは「人類の罪ならば、従来生息してきた全ての動植物まで罪を被るはずがない。」と疑問を呈していた。そんな中、風の谷の城にあるナウシカの隠し部屋に入ったユパは腐海の植物群で覆われた部屋に驚愕する。ナウシカの言によれば大風車で地下深くから汲み上げた水で育てらており、地上の汚染された水とは異なる洗浄された水のため腐海の植物が毒性を出さないという。
長年求めていた真相の入口に、ナウシカが若くして既に辿り着いていた事に驚愕するユパは、盟約により戦争へ出陣するナウシカを見送りつつ、自身も再び真相を求めて風の谷を後にする。そして、物語後半で苦難と苦悩の旅路の末にナウシカは腐海の真相と成り立ちを突き止める。

腐海は元々は人類によって人為的に創られた人工の生態系であり、誕生時期は明確でないものの、少なくとも劇中から1000年前か、それよりも更に昔から存在している事が示唆されている。腐海が誕生するまで世界の土壌は修復不可能なほど汚染されており、この汚染された土壌を浄化するためには超長期的で且つ世界規模での取り組みが必要であった。このため「腐海」と呼ばれる浄化システムが作り出された。

この浄化システムは汚染された土や物質から毒素を排出するため、巨大な植物にて吸収しその副次作用として有害物質を空気中に排出する。そして毒素を全て放出して無毒化された結晶(植物)は小さく砂状に砕けて地上に還るようになる仕組みになっている。このような工程を長期間に渡って繰り返し、地上の全ての土壌を浄化するのが腐海の本当の役目だった。
上述したナウシカの研究結果や腐海地下で発見された地下空洞はまさにその浄化機構の真相である。
は腐海の浄化作業を補助する役割として生み出された存在であり、腐海の動植物に対する攻撃を行う外部からの侵略者に対する過剰なまでの攻撃的性質は浄化システム存続のための防御反応のようなものだった。

ただし、この腐海による浄化システムは毒素が強過ぎる瘴気の発生が数千年に渡って地球規模で行われるため従来のあらゆる生物の生存が不可能という問題を抱えていた。この問題を解決するためそれまで人類が保有してきた「知と技」や人類を含む「種」を後世に残すために別途保管する場所を建設した。それが聖都シュワにある「墓所」である。
また、墓所の存続のためには外部から保護を受ける必要があり、腐海の毒に耐えうる生命体の存在が必要不可欠であった。そのため人類の知と技を使い腐海の瘴気にある程度耐性を持った人類を生み出した。それがナウシカを含めた新しい人類達であり、彼らに知と力の一端を与える代わりに墓所を守護させる事にしたのである。

一見協力関係にあるように見えるが、ナウシカら現生人類の体は毒素に対して強い耐性を持ち、なおかつ多少の毒素なしで生きていけない(清浄な空気に耐えられない)肉体に改造されており、浄化システムが役目を終えて瘴気が無い澄んだ世界が実現した暁に、穏やかでかしこい知恵を持った新人類の誕生と入れ替わりで滅びるように設計されているという事実が判明する。

すべての真実を知らされたナウシカは、清浄のみが正しく一切の汚濁を忌むべき闇と断じる墓所の主に反発し、死を撒き散らす負の連鎖と旧人類からの奴隷的束縛からの解放のため、墓所を永遠に封じるべく最後の闘争に挑むのであった。

ネット上での扱い

上記のように作中の腐海と名称からマイナス的なイメージが一般的に強く、廃棄物が密集した場所などを指す際に使われる場合がある、また、一部のネットユーザーからはBLジャンルを愛好する女性に対して「腐女子」と呼称(自称)する場合があり、その女性陣が集う場所を「腐海」と蔑称する場合がある。「腐女子」という言葉自体が本来、自嘲もしくは自虐を込めたなネタ自称であり、他者からは侮称的な意味を含めているため、「腐海」自体も良い意味のニュアンスを持っているとは言いづらいため扱う際は注意が必要である。

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【箱庭シャーレ】腐海と王蟲
腐海



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風の谷のナウシカ    王蟲 瘴気
黒海 アゾフ海 クリミア

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