概要
トルメキアとは、漫画及びアニメ映画「風の谷のナウシカ」に登場する国家。
漫画版ではトルメキア王国、アニメ映画版ではトルメキア帝国とされ、作品内での描写にも相違がある。
漫画版でのトルメキア王国
中心地は王都トラス。王政を布き強大な軍事力を有する大国。土鬼(ドルク)諸侯国連合と世界を二分している。風の谷を含む辺境諸国を傘下に置き、植民都市も持つ。作中世界の例に漏れず腐海の毒に脅かされる中、人口が減少し続けており、奴隷制が存在することも示唆されている（土鬼との戦争も捕虜を奴隷労働者として確保することが目的の一つ）。
甲冑などの風俗はルネサンス期のヨーロッパを彷彿とさせる。位置関係は風の谷の位置する辺境地域の東方にある。
王位継承を巡って骨肉の争いを繰り広げてきた歴史を持つ。トルメキアの国章である「互いに争う双頭の蛇」は、こうした歴史を象徴していると劇中(漫画)でも皮肉られている。
主要な人物に「超常の力」を持つ者が一人もいない他、際立った高い技術も有しないため、旧世界の技術を保有する土鬼に対しては科学的に劣勢に立っている。とは言え、土鬼は旧世界由来の技術の使用を神聖皇帝の命において規制しているため、現実的な軍事力においては、トルメキアは国力相応の実力を有した国家と見て良いだろう。
(※原作コミックでも、緒戦でトルメキア軍が土鬼軍を圧倒している場面が多い)
漫画版での風の谷との関係
トルメキアと風の谷は、「古き盟約」とされる一種の軍事同盟を結んだ君臣関係にあり、風の谷はトルメキアに従属する辺境自治領という扱いとなっている。
アニメ映画版でのトルメキア帝国
ユパ曰く「遥か西方の強大な軍事国家」。トルメキア本国の様子は描かれていないが、巨神兵を一刻も早く本国に送るよう命令しており、これに対し「バカどもの玩具にするというのか」というクシャナの台詞がある。
また、土鬼など他の強国は登場していないが、「巨神兵の存在を知れば『列国』は大挙して風の谷に向かってくるだろう」というクシャナの台詞がある。世界を旅しているユパの台詞でも「何処へ行っても戦ばかり」とあり、トルメキアと覇を争う国々の存在が示唆されている。
アニメ映画版での風の谷との関係
トルメキアと風の谷は、特に深い関わりは無い大国と小国の関係。トルメキアが輸送に失敗し、谷に放置されていた巨神兵を回収、かつそれを利用して腐海(と蟲)を消滅させ、辺境を統合して統一国家を建設するというクシャナの野心の為に一方的に風の谷へと侵攻し、谷を占領したものとして描かれている。
関連タグ
- 作品：風の谷のナウシカ
- キャラクター：クシャナ/クロトワ/ヴ王
- メカニック：バカガラス/コルベット(風の谷のナウシカ)
- その他関連：なんちゅー脆い船じゃ…
