概要
風の谷のナウシカに登場する軍事国家「トルメキア帝国」(漫画版ではトルメキア王国)が所有する小型(あくまで他のトルメキア大型航空機と比較しての話)の航空機。
漫画版と映画版で若干設定の差異がある。
映画版
巨神兵の繭を載せた大型船が風の谷で撃沈したとの報を受け、調査および巨神兵の確保に向かったクシャナ殿下擁する航空艦隊の護衛機として、バカガラス級輸送艦と共に登場。映画版におけるコルベットは強襲を行う襲撃用部隊(特殊部隊に相当)の乗機でもある。そのため風の谷を制圧するにあたって真っ先に城に降下し、襲撃隊がナウシカの父である族長のジルを殺害した。映画版のコルベットは機体各所のエンジンを使ってホバリングするなどの機動が可能であり、後述の対ブリック戦でも、この機能を活かして戦いを有利に進めた。
クシャナの部隊が風の谷の制圧を完了すると、艦隊は一旦、ペジテへ戻る進路を執る。
艦隊はその後、腐海上空でペジテ残党による襲撃を受け壊滅。コルベットは襲撃したペジテの戦闘機(ガンシップ)を撃墜したが、もはやその時に艦隊は残ってはいなかった。
物語は進み(艦隊全滅を知らせるためコルベットは風の谷に一時戻っていたようであり、その後、ペジテ残党討伐に向かうため発進することを隊長がクシャナ副官のクロトワ参謀に報告している)、コルベットはトルメキア軍へ反乱を起こそうと画策していたペジテ残党の乗る輸送船ブリックを襲撃。雲にブリックを押さえつけ動きを封じて船体へ取り付き、船を奪おうとする。襲撃隊が大挙してブリックに乗り込んでペジテ残党を追い詰める(隊長が捕虜を取らず、根切にするよう部下達に命令している)。
メーヴェに乗ってブリックから脱出したナウシカを仕留めるべくコルベットは追撃を掛けるも、ナウシカの救援に向かっていたミトのガンシップによる砲撃を受け大破、撃沈された。ブリックを占拠しかけていた襲撃隊もガンシップから乗り込んできたユパに制圧されたため、ペジテ残党は全滅を免れた。
漫画版
コルベット級航空機には「装甲コルベット」と王族が乗る「重コルベット」の2つのバリエーションが存在する。
重コルベットは装甲コルベットと比較するとかなり大型であり、バカガラス級輸送艦を凌ぐ程。
王族といった位の高い人間が乗り込む船のようであり、内装もかなり豪華である
(ガンダムシリーズで言う所のグワジン級と似た船である。)