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概要編集

バカガラスとは、「風の谷のナウシカ」に登場する、航空機の一種。正式名称は戦列艦。バカガラスの名は漫画版においてミトが戦列艦のことを「トルメキアのバカガラスは腹がたつほど脚がおそいわい」とぼやいたのが初出。他国民からの蔑称というわけでもなく、トルメキア人のクロトワが戦列艦のことをバカガラスと呼ぶシーンもある。映画版では作中で当艦の機種名を言葉にする者がおらず、「戦列艦」「バカガラス」のいずれも言及されない。


トルメキアの輸送兼強襲揚陸艦であり、作中の航空機の中でも特に巨大である。貨物室は広く、劇中では兵隊や戦車、風の谷のガンシップなどを積んでいた。


鈍重であり、加えて装甲も薄いようで、登場したバカガラスの大半は撃墜・破壊の憂き目にあっている。


活躍編集

映画版編集

大型船墜落事件の後、積載されていた巨神兵を回収するため、コルベットとともに4隻のバカガラスが風の谷を強襲。強行着陸する際に風車に体当たりして粉々に吹き飛ばすなど、後の醜態が想像できないほどの力強さを見せつけた。


風の谷を制圧した後、一部部隊を残してペジテに戻るトルメキア軍。ナウシカや城オジなども従軍する事になり、バカガラス一番艦には風の谷のガンシップが収容され、同艦は風の谷のバージを牽引した。腐海上空を飛行中、妙に密集して飛ぶバカガラス艦隊を、「まるで襲撃に怯えているようだ」不安がるバージの城オジ達。不安は的中し、アスベルが操縦するガンシップの奇襲攻撃を受け、二番艦が撃墜される。艦隊は防御円陣を組みガンシップに一斉射撃するが、軽快なガンシップには当たらず、ガンシップの次の一斉射で三番艦も撃沈。一方的にやられるバカガラスにミトは「なんちゅう脆い船じゃ…」と呆れるが、殿艦(四番艦)が墜落する三番艦の爆炎に巻き込まれて諸共吹き飛ぶという、航空機にあるまじき醜態をさらす。なお、この殿艦の爆発で一番艦のワイヤーが切れ、バージが切り離されている。


護衛のコルベットがガンシップをなかなか捕捉できないなか、残された一番艦もついに被弾。完全に破壊される前にコルベットの砲撃が命中しガンシップは撃墜されるが、大破した一番艦はもはや航行不能であり、ナウシカ達は収容されていたガンシップで脱出を決意。ガンシップ発進直後に一番艦も爆発四散し、バカガラス艦隊は全滅した。


漫画版編集

1~2巻、4巻、6巻、7巻に登場

クシャナ第3軍の戦列艦編集

ペジテのガンシップに襲撃されるシチュエーションは映画版と同じだが、それ以外の設定は色々と異なる。まず、風の谷を襲撃したのはコルベット単艦のみであり、目的も異なる。その一悶着があった後、ヴ王の命による腐海南進作戦が発動し、コルベットは戦列艦(5隻以上)と合流。腐海上空で辺境諸族各国のガンシップやブリックとも空中集合し、そのまま土鬼諸侯国連合へと侵攻する手筈だった。この際、鈍重な戦列艦が上層を飛び、銃座で下層のガンシップ達を威嚇している気でいるトルメキア軍を揶揄してミトが戦列艦のことを「バカガラス」と呼ぶ。


進軍中にアスベルがガンシップでバカガラスに奇襲攻撃を仕掛けるが、映画版と異なり全滅せず、2隻を失うにとどまる。最初に撃墜された艦は不明だが、2隻目は二番艦(映画では三番艦が2隻目)。ガンシップの斉射であっという間に破壊される脆さは映画版と同じだが、船首(機首)は意外と頑丈らしく、上層で撃墜されたバカガラスの船首が原形をとどめたまま落下し、下層を飛行するガンシップ2隻とバージ1隻が巻き添えになりかけるという、中途半端な頑丈さがかえって迷惑をかける結果を招いている(風の谷のガンシップは緊急回避、他国のもう1隻は激突。バージはワイヤーが切れて脱落)。


襲撃を生き延びた戦列艦(3隻?)は宿営地(酸の湖)に辿り着くが、土鬼の罠によって王蟲の群れが四方から襲来し、部隊は全滅した。この際、風の谷のガンシップからの警告にいち早く対応した辺境諸族のガンシップやブリックが離陸・脱出に成功したのに対し、初動が遅れたトルメキア軍はコルベット一隻しか脱出できず、バカガラスは全て王蟲に踏み潰された。作中では王蟲に側面から突進されて破壊される艦や、エンジンを吹かして必死に離陸を試みるも、速力に優る王蟲に追いつかれて蹴り上げられる艦など、悲惨な最期を遂げたバカガラスが描かれた。


単独飛行する戦列艦編集

4巻に登場。カボの基地を目指すクシャナ一行が見かけた船で、蟲(ヘビケラ)の斥候に捕捉されていた。刺激するのは危険と判断し発砲を禁じるが、乗船していた貴族が「一撃でしとめたら1000グレインだぞ」などと抜かして勝手に賭け事を始め、発砲して斥候の蟲を殺害してしまう。次の瞬間、仲間の死から艦を敵と見做したヘビケラの群れが一斉に襲い掛かり、バカガラスはあっけなく破壊される。ちなみにヘビケラの群れは後にガンシップの砲弾にも耐えうる重装甲をほこる重コルベットをも破壊、撃沈している。紙装甲のバカガラスが敵うわけがなかった…


カボの基地の戦列艦編集

4巻にて艦の奪取を目的にクシャナ一行が目指したカボの基地に駐機してあった機体達。最初の奇襲で少なくとも一隻のバカガラスは制圧できていたようだが、蟲の襲撃で兄皇子の重コルベットが堕ちたことを受けて艦を放棄。基地にあった艦は蟲によってすべて破壊されてしまった。


浄化された世界の戦列艦(?)編集

6巻の一コマ。世界が浄化されつつあることを知ったナウシカが「今の人間が知ったら」というイメージシーンで戦列艦が登場。浄化された土地に数隻の戦列艦が強襲し、船首から銃を持った人々があふれ出し、たちまち土地を荒らしていく様子が描かれており、散々やられ役を演じてきたバカガラスもナウシカの内心では強い(怖い)存在としての威厳が保たれているようだった。(それにしても、これが強襲揚陸艦としての任を全うできている数少ないシーンっぽいのがまた物悲しい…)


第2軍の戦列艦編集

7巻で第1皇子・第2皇子率いる第2軍がシュワを目指す際、重コルベットの随伴艦として登場(88ページの描画から少なくとも8隻)。巨神兵(オーマ)遭遇後の第2軍はオーマの言いなりであり、特にこれといったシーンはない。やがてオーマは“裁定”によって第1皇子・第2皇子を重コルベットから拉致し、兵たちに撤退を命令する。バカガラスは重コルベットからの指示を仰ごうとするが、皇子を失った重コルベットからの応答はなく、撤退しない艦隊に業を煮やしたオーマがプロトンビームで威嚇射撃したことで、ついにバカガラスを含む全艦は皇子達を見捨てて退却する決断をしたのだった。なお、(ナウシカのイメージを除けば)これがバカガラスが破壊されなかった作中唯一の例である


第1軍の戦列艦編集

7巻でオーマと墓所がプロトンビームを撃ち合った際に発生した大爆発から逃れようとした2隻。ナウシカの目の前で次々と墜落したが、ナウシカ曰く、墜落前から搭乗員は死んでいたという。第1軍の規模からすれば艦自体は他にも何隻かあったと思われるが、2度の爆発のうち最初の爆発でほとんどを喪失し、何とか離陸できた艦(ナウシカの前で墜落した2隻?)も2度目の爆発で絶望的だろうと道化がヴ王に報告している。


関連タグ編集

風の谷のナウシカ トルメキア コルベット(風の谷のナウシカ) ガンシップ

なんちゅー脆い船じゃ… やられメカ

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