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概要編集

1000年前に産業文明を崩壊させた「火の七日間」で世界を焼き払ったといわれる巨大な人型人工生命体である巨神兵が口や額から発射する陽子収束弾のことである。


その破壊力は凄まじく、最大出力では着弾地点より巨大なドーム状の爆炎で標的を包み込んで焼き尽くしてしまう。


額の単眼に当たる部分からも低出力のビームが発射でき、人間相手ではそれを使って攻撃する。


しかし、発射の際にかかる巨神兵自身への負担も少なくないらしく、本体が不完全な状態で乱射すると己の身体の崩壊を早めてしまう(原作のオーマも劇場版の個体もそれにより寿命を著しく縮めている)。


また、後に制作された特撮短編映画『巨神兵東京に現わる』で描かれた巨神兵のプロトンビームは口腔内から砲身のようなものが伸びてそこから発射するという描写になっている。


なお名称や設定は原作で一切語られておらず、ファンの同人活動によって創作された部分が大きいが、後に公式グッズの説明書に採用された例も確認されている。


関連イラスト編集

巨神兵巨神兵 落書き

巨神兵描いてみたその時、世界は焼かれ、文明は滅びた……


余談編集

同じくスタジオジブリ作品である「天空の城ラピュタ」のラピュタの最強の武器「天の火」も巨神兵のものと同じくプロトンビームらしい。両者の破壊力にどれほどの差があるのかは知らないが、そりゃあ世界が燃えちまうわけだぜ。

ちなみに空想科学読本によれば、両者が戦った場合、上空から地上の巨神兵を攻撃できるラピュタの方が有利らしい。

もっとも原作の巨神兵は飛行能力を持っている(劇場版の巨神兵も完全稼働状態では飛行可能なのかは不明)ため、実際の有利不利に関してはなんとも言えない。


シン・ゴジラナウシカ風シンゴジラ

上記の特撮短編版を手がけた庵野秀明樋口真嗣の二人が制作した『シン・ゴジラ』に登場するゴジラが発射する放射火炎(作中では“放射線流”と呼称)はまず口から大量の黒煙を吐いてそれが火炎へと切り替わり、最終的に膨大な量の炎が集束してこのプロトンビームのような細長いレーザー状の光線へと変化するという演出になっていた。


ガメラ2 レギオン襲来』に登場するマザーレギオンのマイクロ波シェルのイメージに巨神兵のプロトンビームが一部投影された。そして同シリーズのガメラの使うプラズマ火球の初期案とプロトンビームが、『シン・ゴジラ』における放射線流に活かされたとされている。



関連タグ編集

巨神兵 風の谷のナウシカ 巨神兵東京に現わる 陽子収束弾 火の七日間

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