概要
ナウシカの世界において、1000年前に勃発し、文明崩壊の原因となった出来事。光輪を帯びた無数の巨神兵が空を覆い、わずか七日間で人類が誇った高度文明を焼き払った。
作中の歴史では巨神兵を兵器として使った最終戦争であるとされているが、世界の秘密が明らかにされていく中で、かつて人類が生み出した「調停と裁定の神」である巨神兵によって人類に下された「裁定」の結果である可能性が指摘されている。
Pixiv内でのイラスト
『風の谷のナウシカ』という作品を象徴する場面の一つであるこのシーンは、アニメ映画版の冒頭部分に挿入されたもの。久石譲によるどこか物悲しい『風の伝説』をバックに、ほんの数秒間だけ流れたシーンであるにもかかわらず、燃え盛る街並みと、炎に照らされながらも輪郭のみを示して不明瞭な巨神兵の影が醸し出す、その圧倒的な威圧感や不気味な恐ろしさから、多くの観覧者、視聴者に大きなインパクトを与えた。
折しも、上映された1980年代当時は世紀末ブーム真っただ中だったこともあり、ある種トラウマ級の恐怖を植え付けえられた人も少なくはないだろう。後に地上波でも度々放映され、お茶の間の視聴者に静かな戦慄を与え続けている。
pixiv内でもネタ要素を含みながら幾つかの作品投稿がなされている。
特に多いのは、他の漫画やアニメのキャラが巨神兵化して映画のシーンを再現したもので、やっぱりそれなりになんか怖い。
機動警察パトレイバーでの火の七日間
機動警察パトレイバーのOVAで「火の七日間」と言うストーリーが存在する。
近頃、特車二課整備班は連日の出動のせいで疲れ切っていた。
そんなある日、整備班長である榊清太郎は寮内部で班員が隠していたエロ本やエロビデオを大量に発見して激怒、それらを焼き払い、たるみ切った整備班の綱紀粛正と整備作業の能率向上の為に整備班のルールを改定、一切の娯楽はおろか出漁と干物作りを固く禁止してしまう。
だが、整備員としての理想だけでなく娯楽と食欲によって世の中をトレンドに生きたい若き整備班員たちにとっては、榊の掲げる風紀粛正は明らかに時代錯誤であり、結果的に彼ら整備班員の間でカップ麺や干物の闇取引が横行する。
それに対し事態を見かねたシバシゲオは、上海亭にて榊に対して規制緩和を申し出るも、彼に上手い具合に言いくるめられた挙げ句に、彼の発言を曲解し、何を血迷ったのか風紀粛清統制委員会を組織して、後に「黒い十月」と呼ばれる闇取引への弾圧に乗り出していった。
後に全整備班員はこのシバシゲオの行為を怨嗟を込めて「上海亭の裏切り」と呼び、整備班員たちの間でもタブーとして刷り込まれた榊本人への攻撃が避けられた事もあり、シバシゲオへの憎悪が集中する形で委員会に対する抵抗組織が結成され、テロが多発していく。
ところが、今度はその抵抗組織が娯楽と食欲の追及しか無かった為にいくつもの思想を持つ派閥が発生して分裂抗争を起こしてしまう。
そんな状況下でも整備班はちゃんと真面目に仕事をしており任務に支障をきたしていなかった。
そして、榊が争いを続ける整備班を叱った事で7日間続いた抗争は終結した。
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短編映画:巨神兵東京に現わる