短ぇ夢(概要)だったな…。殿下!
原作
トルメキア軍クシャナ殿下に仕える老け顔の参謀。27歳。
彼なりにクシャナに忠義を尽くしていく過程が見られる。
クシャナの補佐として中央から派遣されたが、その正体は、クシャナを監視・抹殺することを彼女の父であるヴ王から命じられた刺客だった。しかし、それをクシャナに見破られ、また自分自身が命令を遂行したところで口封じされることを予見していたため、ヴ王を裏切りクシャナに寝返る。クシャナに対しても当初は慇懃無礼な態度を崩さなかったが、瀕死の大怪我を負いながらもクシャナの突破口を開くために尽力するなど、ここぞという場面で忠臣ぶりを発揮する。
平民の出でありながら、叩き上げで出世して参謀に上り詰めたやり手である。
16の頃からコルベット(飛行戦艦)に乗っていたとあり、鈍重なコルベットを自在に操ってアスベルのガンシップ(戦闘機)をドッグファイトの末に撃墜するという離れ業を見せるなど、操縦技術は超一流と言える(アスベルがナウシカのテレパシーに気を取られていたというのもあるが)。
クシャナの部下たちからも信頼を得ている。
どんな時でもどこかとぼけた態度をとり、強かな策略家であると同時にコメディリリーフとしても活躍する。平民から成り上がった経験からなのか、誰に対しても最終的には面倒見が良い所を見せ、部下からも慕われていた。この何とも言えない憎めなさが彼の味であると言えよう。
クシャナに対しては常に彼女を盛り立てようと心がけていた彼だが、ナウシカに対しては若干複雑な感情を抱いている。最初の頃こそ彼女を“安っぽいヒューマニズムを振り回す小娘”といった認識で見ていた彼ではあるが、理屈では言い表せないナウシカの未知の力を知っていくうち、その態度も変わっていく。最終的にはナウシカに対しても少し心を開くようになっていった。
アニメ版
クシャナの副官としての立場は原作と同様。
父を殺害されて怒り狂い、装甲兵を次々殴り殺したナウシカに自身も剣を抜くが、剣を砕かれて吹き飛ばされ気絶した。
その後もクシャナの副官として振る舞うが、クシャナが行方不明になった際には風の谷に駐留するトルメキア軍の実質的な司令官となり、巨神兵を見ながら人知れず野心を見せる。
しかしクシャナが生きて戻ってきた際には人知れず「短けぇ夢だったな」とボヤいただけで特に反逆はせず、改めてクシャナの副官としての立場に収まった。
歌舞伎版
初演時の演者は片岡亀蔵。歌舞伎仕様にアレンジされているのに、クロトワだとしか言い様のないクロトワだ。歌舞伎役者ってすごい…。
全く見れば見るほど可愛い関連イラストだぜ
殿下、関連リンクを見つけてきました。風が強いですぜ
クワトロ・バジーナ:機動戦士Ζガンダムに登場する名前のよく似た榊原良子ボイスのキャラクターと関わりのあるキャラクター。ちなみに、劇中での年齢まで一緒。