化学式

かがくしき

化学物質を表すために用いるもの。

概要

化合物を表す際に含まれる元素の元素記号を組み合わせて表す式。組成式、分子式、示性式、構造式などがある。

種類および特徴

化学式名	例※	特徴	備考
組成式	CH2O	含まれる元素の種類とその比を表した化学式	実験式ともいわれる
分子式	C2H4O2	含まれる元素の種類とその具体的な数を表した化学式	分子でない物質には用いられない
示性式	CH3COOH	その化合物にある置換基や官能基を明示した化学式	主に有機化合物に使われる
構造式	こちらを参照	その化合物の構造を表した化学式	主に有機化合物で使われるが、無機化合物でも使われることもある
イオン式	C6H5N+N≡Cl-/NO3-	イオン性化合物を表す際に使われることのある化学式	特に電池で起こる反応を表す半反応式で使われる
電子式	H:O:H	分子式の結合を電子で表した化学式	高校化学において化学式を学ぶ際に使われる
分子モデル	球棒モデル/空間充填モデル	分子の構造を立体的に表したもの	化学式ではない

※組成式以下4つの式は酢酸を、イオン式はアニリン塩酸塩と硝酸イオンを、電子式は水を、分子モデルはプロリンと硫酸を例に挙げた。

関連イラスト

すべて構造式。

ベンゼン	アセチルサリチル酸	パラジクロロベンゼン
シアン化カリウム(青酸カリ)	硫酸	トリオキサラト鉄(Ⅲ)酸イオン

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