概要
貧乏、田舎娘、いじめられっ子などの不幸な境遇にある女の子(ヒロイン)が持ち前の知識を駆使したり助け船を出す仲間と協力したりして、逃走して王子様と最終的に結ばれるストーリーのこと。
『駆け落ち』がテーマの恋愛ものに似ているが、『魔法少女もの』や『理想郷を目指して逃走し続けるセカイ系』や『愛憎劇』や『倒置法を使ったロマンシス』や『恋愛以外の能力や性格の良さでキーパーソンに認められる主人公の立場や結果のみを剽窃して成り代わろうとする泥ママものの亜種』ではないのかとの見解もある(駆け落ちとは目的と結果の順序が逆転していて、王道ストーリーとは仲間と悪役の登場・紹介順が逆転していて、恋愛よりも『不幸な境遇から逃れる』『敵を遠ざける』『最終的に成功する』点が強調されている)。
語源の『シンデレラ』で魔法を使っているのはシンデレラ本人ではなく、シンデレラの仲間の魔女であり、キーパーソンの王子様以外に小鳥たち(親友たちの擬動物化)などの仲間も登場しており、ダンスの能力と義母・義姉の目を盗んで舞踏会に行く知恵、行動力はシンデレラに元々あった技能である。
男の子が主人公の少年漫画にも、最初にクズモブに苛められて、次に主人公と仲のいい家族たちや友人たち(味方、レギュラー)が登場する、倒置法を使ったブロマンスものがある。
余談
シンデレラは隠れ美人や隠れ巨乳のようなダイヤの原石よりも、「シンデレラバスト」のような「盛る」要素の形容詞にされやすいが、先述のように、シンデレラが成功した理由はシンデレラに元々あった要素ばかりである。
見た目を盛らないと見られないという意図ではなく、「誰もが好きなお洒落をして明るく振る舞う権利がある」「例えプラシーボ効果であっても、誰もがファンタジーのヒロインになりきる権利があり、目的は恋愛や差別ではない」「意味もなくゴミだらけにされて日陰者にされる理由はない」という意図であろう。