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おもしれー女

おもしれーおんな

あらゆる女性からモテる俺様系イケメンが、自身になびかない女の子に対して興味を持つ様子。
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概要編集

「おもしれー女」とは、フィクションや創作物に登場する男性キャラクターが、女性キャラクターに興味を持つ際に発するセリフあるいは感想のことである。

主に少女漫画ラノベで用いられるストーリーの導入手法であり、近年では悪役令嬢ものの作品でも多く見られ、一種のお約束、あるいはインターネットミームとして扱われる。

「あらゆる女性からモテる俺様系イケメン」という設定が省略されていること(いいとこなしの設定とは異なる)、セリフが違うこと、男性キャラクターがクール系や無口系でセリフがないこともあるが、おおむね似た理由で絡んでいる。


作中の男性キャラクター(基本的にはメインのヒーロー)が、女性キャラクター(基本的にはメインのヒロインまたは主人公)に対し、初対面または出会ってまだ数回のあいだに起きた何らかのキッカケによって興味を持ち、その際に独り言のようにつぶやく、あるいはそのような感想を抱くといった、恋の始まりとしての描写が多い。


この展開が用いられる際には、おおよそ男性キャラクターと女性キャラクターの人物像は決まっており、総じて「ある男性キャラクターが持っていた常識や価値観が、ある女性キャラクターの登場によって一部あるいは全部を破壊され、それによってその女性キャラクターに興味を示す」というものである。

主要なものとしては、

  1. 女性をはべらせてハーレムを築いているような女性に不自由しない俺様系イケメン男性キャラクターが、男性の誘いに乗らずまったくなびかない女性キャラクターに対して
  2. 天才肌で何事も完璧にそつなくこなす他人に興味を持たないクールイケメン男性キャラクターが、非常に突飛で予測不可能な言動を取る女性キャラクターに対して

などが挙げられる。


転じて、ギャグとして面白い女性キャラクターや、純粋に知的に興味深い女性キャラクターに対して用いられる場合もある。


面白い女」ではなく「おもしれー女」という表現になっているのは、前述の俺様系イケメン男性キャラクターならば砕けた表現を使いそうだからという先入観と、女子高生の無駄づかいにて「おもしれー女」というフレーズが複数回登場したことから定着したものと思われる。

基本的にどのケースであっても(ギャグとして面白い場合も含めて)賞賛の意味を込めて使われるタグである。


ちなみに、男性キャラクターはそのまま「おもしれー男」と表現できる。

しかし、これは「おもしれー女」のパロディとしてであり、実際フィクションで誘いに乗らない男性キャラクターが誘われる場合、相手はお嬢様女王様高飛車な性質を持つ女性キャラクターの口調としては「面白い男」などのほうが自然であり、「おもしれー」というくだけた口調はヤンキーギャルなどの柄がよくないキャラクターでもない限り不自然といえる。


溺愛系との相性の良さ編集

昨今のライトノベル系などで目にする機会の多い溺愛作品においても、このパターンは非常に相性の良い導入として用いられている。

現代物では自分に自信を持てない自他共に認める地味女が気付かないうちに校内一イケメンのアプローチをスルーしてしまい、

「何だアイツおもしれー。こうなったら靡くまでちょっかいかけてやるぜ」

と何故か突然学校一の超絶イケメンのプライドに火をつけてしまい、毎日のようにアプローチされまくって

こんな何の取り柄もない地味女にイケメンが寄ってくるなんてどうなってんの〜!?

と翻弄されまくる花より男子風の作品に。

悪役令嬢ものでは婚約が決まっている王太子が後に主人公のヒロインと結婚し、自分を婚約破棄して破滅させる相手と分かった事で早々に手を切ろうとするも

「そうはいかないよ。君は絶対に僕の妻にするんだ」

「こうなったらキミを妊娠させてしまおう。子供ができたらボクから逃げれば即暗殺対象だよ?助かりたいなら僕と結婚するしかないのさ」

割とエゲツない手段で手籠にかかる溺愛婚約者に翻弄されて離婚できません!風の作品に。


そもそも溺愛系の醍醐味というのは、理由はどうあれ様々な立場のイケメンたちから問答無用で愛されまくって

私ったらどうしましょう、キャーーー❤️

を楽しむ擬似逆ハーレムにある。

一般にイケメン達が揃いも揃って主人公に愛情を向けてくる理由には重点を置かれる事は少ないが、このおもしれー女概念はそんなイケメン達が何故主人公に興味を持ったかの理由づけとして極めて自然なのである。


そしてこの導入を用いる事で併用されやすい展開が

取り巻き女たちによる妨害と、そこにかけつけるイケメンによるキュンキュン救出イベント

である。

現代物なら校内一のイケメン、異世界なら次期王位が半ば確定している王太子である。

当然恋慕なり打算なり差はあれど周囲の女性からすれば喉から手が出る程の優良物件に違いない。


そこで想像してみてほしい。

そんな世の女性が放っておかない超絶イケメンが、自分たちそっちのけでポッと出できた何の取り柄もない地味な女にばかりちょっかいをかけていたら。

或いは次期王妃の最有力候補のはずの主人公が離婚を望んで王太子が嫌がっていると知ったら。


「何よあの芋女…私達の〇〇様を独占するなんて許せない……!!」


「あの王太子様からの求婚を嫌がるですって!?私では到底手の届かない光栄を自ら捨てるなんて……気に入らないわ。そんなに逃れたいならあの世へ逃してあげるわよ!!」


答えは言わずもがな、突然自分たちの憧れを奪った主人公に敵意若しくは殺意を抱き、嫉妬や怨嗟を剥き出しにした憎悪を滾らせ、主人公の排除を企むのである

中には途中で彼女達からのやっかみに気づいて自重しようとする主人公もいるが、肝心のイケメンは気にも留めず


「うるせぇ、他の女なんて知るかよ。お前は俺に愛されりゃいいんだ」


と強引に事に及ぶ。

もしくは


「おいテメェら、主人公は俺が落とす女だ。これ以上勝手したら承知しねぇぞ」


などと火に油というかガソリンを注ぐ


勿論中には事情を鑑みて主人公の護衛を増やしたり、公衆の面前ではアプローチを自重するなど配慮してくれる作品もあるが、どうあがいても裏目にでるか相手に出し抜かれて事態は悪化する


悪役令嬢ものの場合

「これはどういう事だ!?お前たち王宮騎士団がついていながら主人公が攫われただと!?」


「申し訳ありません…!相手は奇怪な魔術の使い手で我々では歯が立ちませんでした…」


現代ものの場合

『愛しい〇〇様 貴方を誑かした女狐は私が必ず消して見せます。全ては愛しいあなたを救い出すために』


「そんな……俺のせいだ……俺が忠告も聞かずにアイツにちょっかいばかりかけてたから…」


(最も物語の都合上、主人公がこの後一線を越えた危機に遭い、それをイケメンが華麗に救出、後にその恩を盾に無理矢理ベッドイン又は婚約初夜コンボにこぎつけられる展開にしたいため穏便に解決されると作者が困る)


以上のように、自分にその気はないのに相手がガンガン攻めてくるタイプの溺愛系作品とは、導入とその後のイベント、果てはその解決をクライマックスにする事で物語全体に厚みを持たせやすく、結果として人気作品になりやすい傾向がある。


主な「おもしれー女」の例編集

※1女性。気に入った女性に「おもしれー女」と度々言っている。


※2女性。なお、当の本人も十分に「おもしれー女」である。


関連イラスト編集

拙僧の呪術に耐えうるとは…うまゆる 第6話


関連タグ編集

恋愛フラグ

王道 お約束 壁ドン


食パンダッシュちこくちこく:類似のストーリー導入手法。

女子高生の無駄づかい地上波で最初に「おもしれー女」という表現を使った。

レンアイワルド

もしかしておもしれー女とつまらない男(Fate)ネタバレ

要楽奈:「おもしれー女」が口癖。

WhiteCUL:VOICEVOXのおもしれー女。


クズモブチンピラ因縁恐喝:おもしれー女/おもしれー男ではなくヒロインピンチで、キャラの顔以外も文法が異なることを留意されたし。


外部リンク編集

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