概要
19世紀のイギリス帝国を舞台に、当時ロンドンに現れたと云われる怪人「バネ足ジャック」の伝説を元に、実在の人物や実際の事件といった史実を織り交ぜつつ描いたダーク・ファンタジー作品である。
ロンドン警視庁が犯罪捜査資料保存目的で設立した黒博物館の学芸員と、その事件に関わるある人物の回想という形で物語が展開される。
ストーリー
それは黒博物館の学芸員(キュレーター)が案内する物語。
1837年、大英帝国の首都ロンドンに、女性ばかりを狙って悪戯をする犯罪者が現れた。
女性を驚かせるだけでそれ以上はせず、脚に「バネ足」を仕込み高く跳び上がり、目と口を光らせ、奇怪な声で笑う怪人物は、イギリス国民から跳ぶ者「バネ足ジャック」と呼ばれ恐れられた。
しかし、1838年春、犯人は逮捕されることなくその姿を消した。
それから3年後の1841年、「バネ足ジャック」は再び姿を現した。悪戯ばかりでなく女性を殺害する殺人鬼となって……。
3年前の「バネ足ジャック」事件を担当したロンドン警視庁警部ジェイムズ・ロッケンフィールドは、前から目を付けていたウォルター侯爵が犯人だと疑うのだが……。