概要
切り裂きジャックと併称されるもう一人の「ジャック」。強靭な脚力と鋭い爪を持ち、炎を吐くなど『怪人』にふさわしい特徴が伝えられている。”切り裂き”の方が事実に基づいた都市伝説であるのに対し、”バネ足”の方は明確な証拠や事実などが何もない。前者が極めて猟奇的であるのに対し、後者はむしろ幻想的ですらある。
ヴィクトリア王朝下であった当時のイギリスにいたとされる愉快犯がその正体と言われているが、その行動は『消防士と偽り、出てきた相手に炎を吹きかけた』や、『数メートルの高さの壁をいとも簡単に飛び越えた』など現実離れしている。被害が最初に記録されたのは1837年であり、それ以後ロンドン郊外各所で若い娘から彼に襲われたという被害届が出された。次々と女性を驚かせたこと以上の悪さは何一つしていないのも特徴(一部異説あり)。その噂の原型となった人物の候補は挙がっているものの(中にはカンガルーが犯人とする説もある)、彼は20世紀になってからも目撃されており、結局現在に至るまで正体不明である。
これを解説したものとして以下の動画が詳しい。
藤田和日郎の作品「黒博物館スプリンガルド」ではこのバネ足ジャックを主役にしている。
古橋秀之著の小説版「斬魔大聖デモンベイン軍神強襲」では怪異として登場している