概要
マイケル・オストログ(Michael Ostrog)とは、ロシア出身の詐欺師、強盗、窃盗犯。
切り裂きジャックの容疑者の一人として挙げられたが、殺人を犯したことは証明されなかった。
来歴
1833年頃にロシアで生まれ、1863年にイギリスのオックスフォード大学で強盗を犯し、懲役10か月の刑を言い渡された。
1864年、ケンブリッジ市で様々な詐欺に関わった疑いで3か月間拘束された後、12月に詐欺の罪で8か月の刑を言い渡された。
1866年8月、強盗の罪で7年間刑務所に入れられた。
1873年に出所後、すぐに盗難行為を再開して逮捕され、警察署内で抵抗して警官を射殺しかけたため、殺人未遂の罪が上乗せされて10年の禁固刑となった。
釈放後、1887年7月にクリケットコンテストからトロフィーを盗んだ罪で6ヶ月間刑務所に入れられた。
1888年3月に釈放後、その年の9月にフランスのパリで強盗を犯し、イギリスに亡命した。
その後もオストログは軽犯罪を繰り返し、定期的に刑務所を出入りし続けたとされる。
1904年以降の生存情報はなく、死没日は不明。
『ゴールデンカムイ』では
プロフィール
刺青囚人の最末期メンバーとして登場。作中における史上初の外国人死刑囚。
貿易船で密入国を果たし横浜で娼婦を多数殺害したため網走監獄送りになり、のっぺらぼうに刺青を刻まれる。
脱獄後は札幌で娼婦ばかりを狙う連続殺人を起こし、調査に来た宇佐美上等兵と精子でガンファイトという意味不明な戦いを続けた末に逃走。
その後、石川啄木の調査により切り裂きジャックとの共通点が発覚。
札幌の街並みをロンドンに見立てて猟奇事件の再現を行おうとしている模倣犯、あるいは切り裂きジャック当人である可能性が指摘された。
各勢力から狙われることとなり、遭遇したアシリパに独自の理論を語りながら襲い掛かる。
正体は予想通り切り裂きジャック当人であり、娼婦の息子というコンプレックスから自身を処女から生まれた神の子と称し、自身の道理から外れる娼婦を断罪として殺害していた極度の処女崇拝者であった。
最後は杉元佐一の逆鱗に触れ、腹を掻っ捌かれて腸で首を絞められた挙句に窓から突き落とされ、遊女殺しに激怒していた牛山辰馬に踏み潰されて死亡した。