概要
ロンドン警視庁黒博物館学芸員。
本名は語られておらず、劇中の登場人物達からは”学芸員(キュレーター)さん”と呼ばれている。
長い前髪で左目を覆い、後髪をアップした金髪に黒のドレス姿のどこか謎めいた雰囲気の持ち主。
学芸員らしい理知的な佇まいだが、好奇心の塊のような人物で奇妙な語り部たちの物語に一喜一憂する大変素直なお姉さんであり聞き上手。
現実の舞台は館内に限定されており、訪れた語り部を彼女が迎え入れる場面から始まるのが開幕の様式で、物語を引き出す狂言回しの役割を持つ。
いわく付きの展示物を任されているだけあって豪胆な面もあり、人外の襲撃に冷静に対処したこともあった。
個性的なビジュアルと可愛げのある性格から、藤田和日郎作品の女性キャラの中では隠れた人気を誇る名脇役である。
ちなみに、各作品で語り手が黒博物館を訪れた時系列は
『スプリンガルド』…(『三日月~』で学芸員が話題に出している)
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『三日月よ、怪物と踊れ』…1844年(冒頭で学芸員が1842年を一昨年と発言)
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『ゴーストアンドレディ』…1910年(クライマックスより)
となり、すべて同一人物であるなら学芸員さんは60年以上見た目が変わっていないことになるが、果たして…?
余談
和月伸宏著『エンバーミング』最終話にてコラボ出演を果たしている。