リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナー
りーしぇ
「――私、絶対にお城ではゴロゴロしますから! ぐうたらして、怠けて、働きません!」
CV:長谷川育美
15歳で婚約破棄をされて以降、20歳の誕生日に死亡するというループを繰り返している少女。
本編は、7度目に婚約破棄の場面に戻ったときから始まる。
これまでの6度の人生の記憶やスキルは保持している。スキルは、師事した人物には劣るものの、高いレベルを有している。
ただ、そのせいか、通常の令嬢ではあり得ない行動をしており、アルノルトに面白がられる一因となっている。
容姿
珊瑚色のロングヘアでエメラルド色の瞳をしている。
髪色は母親の赤髪、父親の金髪を半分ずつ受け継いだものとのこと。
また、エメラルド色の瞳はエルミティ国の王族の血統の証である。
「ドレスで谷間ができる程度」でペンを挟んだりは無理のはずだったが
アニメ版では増量され、とうとう第9話でバルンッ!といった。
コルセットは着けない派なのでドレスでよせ上げされたらそうもなるか。
婚約破棄まで
生後1ヶ月でエルミティ国の王太子ディートリヒとの婚約が決められた。幼い頃から将来の「王太子妃」として関連する教育を受けていた。また、自身の両親から女性で家の跡継ぎになれないことを揶揄され、「王太子妃としか存在価値がない」ということを常々言われていた。加えて、王太子よりも秀でた行動をすることで、王太子の気持ちを乱すことを禁止されていた。そのため、王太子を守るためという名目で剣術を習っていたが、ディートリヒを圧倒したため、禁じられてしまった(ただし、親の目を盗んで練習を積んでいた)。尚、酒が強いのは教育の一環で酒に慣らされたためである。優秀であったが故に、「完璧」なリーシェに対して、ディートリヒから嫉妬による八つ当たりをされていた。両親との関係は良いとはいえず、泣くこともできなかった。対外的な誕生日「夜会」はあったものの、「誕生日を両親と一緒に祝ってもらったことはなかった」とアルノルトに明かしている。
なお、1人娘であり、弟はいないようである(跡継ぎ問題についても特に言及されていない)。
1度目の人生:商人(画像左上段)
婚約破棄のため家から追い出され途方に暮れていたところ、たまたま通りかかった商人の馬車に拾われた。商人たちとともに旅をし、後に独立して「世界中の国に行ってみたい」という夢ができた。商人の元にいるときに偽物のサファイア(錬金術を用いて作られたもの)をつかまされひどい目に遭ったが、それ以降宝石は扱いが得意な商品となった。また、商人として、各国の王族と面識がある。最期は戦争に巻き込まれてパニック状態の中で、他の人の避難を手伝っている際に剣で斬られて死亡した。
2度目の人生:薬師(画像左中段)
1回目の人生ではできなかった私物を持ち出すことには成功するが、商人に会うことは出来なかった。そのため、荷物の中にあった異国の薬草図鑑をきっかけとして、私物を売り、レンファ国に渡って薬師となった。その際に師匠と共に患者としてある国の王族の治療に当たっている。最期は野戦病院で治療に当たっているときに腰を刺されて死亡した。
3度目の人生:錬金術師(画像左下段)
婚約破棄から一年後、リルティア国の研究所にて、2回目の人生で知り合ったとある高名な錬金術師に弟子入りする。彼の知識を欲したコヨル国に共に赴き、研究生活をしていたが、ある薬の取り扱いで師と喧嘩別れした。喧嘩別れ後の詳細は不明であるが、本編中のリーシェ自身の独白からしてこの人生でも戦争に巻き込まれて命を落としたものと思われる。
4度目の人生:侍女(画像右上段)
最初はドマナ国の侯爵家でやんちゃな兄弟に仕えたが、後にある公爵家のお嬢様に仕えることになった。彼女とは、姉妹のような関係性を築いていった。お嬢様が15歳になったときに結婚式に参列していたが、教会にガルクハイン国が攻め込んできてしまう。火を放たれた教会から、お嬢様達を逃がし、自身は脱出が間に合わず死亡。
5度目の人生:狩人(画像右中段)
ある怪我をした男性を助けたところ、その人物が「狩人」と呼ばれる集団の頭首であった。治療がてら仲間たちと狩人小屋で暮らすうちに、弓の使い方を教わる。筋が良かったため、頭首が直々に仕込むことになり、彼女自身が森での暮らしに興味もあってそのまま狩人となる。
彼らの裏の顔に最初は驚くも、すぐさま馴染み、裏の仕事としての活動もするようになる。ある国に仕えていたが、その国の関係人物が引き起こした不祥事により、ガルクハイン国との戦争に巻き込まれることとなる。戦争に参加する中、戦闘中に命を落とす。
なお、冒頭のループ人生の概要を語る中でこの人生だけ何故かスキップされ、弓の腕前が出てくるのも第3章、詳細が語られるのも先述の元・上司にあたる頭首が登場する第4章と遅く、長らく不自然なくらいに隠匿されていた。
6度目の人生:男装騎士(画像右下段)
男装して旅をしていたときに、ガルシュ国の国王と騎士団の団長に剣術の腕を買われ、騎士団に入ることを勧められた。なお、この時に雑用係としてはたらいていた少年を気に掛けていた。
因みに男性ではないことに気づいていたのは、団長と同室だった騎士のみである。
最期は国王夫婦がアルノルトに殺される中、幼い王子達を逃がすための時間稼ぎでアルノルトと交戦し胸を一突きされて死亡した(なお、この際にアルノルトは事切れる前に何か耳元で囁いたことをリーシェ自身記憶しているのだが、現時点でその内容は明かされていない)。
作者によると「革ベストのようなもの」を自作して胸を潰していたとのことだが、
本編周回では二次元特有のなぜか胸に膨らみが完全に消えるサラシを巻いている。
作者によると7度目の人生において目指していた職業は天文学者か獣医だった。しかし、アルノルト・ハインに求婚されたことで、自身の死因をもたらした彼を探るために婚約者になることを決意する。その際に「婚姻の品を指定する商会から仕入れること」、「婚姻後に各国の賓客と交流すること」、「現・皇帝とは離れて生活すること」、「自分には指一本触れないこと(手袋越しなど、素手でなければOK)」を条件に提示した。その際に「城ではゴロゴロして怠けて生活する」とも表明したものの、初期に体力不足の為に過労で倒れるなど、正反対の生活を送っている。因みに体力不足の解消のために男装して騎士候補生に紛れ込むという突飛な行動をとっている(異母弟の推薦者を確認しに視察に来た婚約者にばれ、早く寝ることと性別を悟られないよう念を押されている)。また、常に寝不足の状態のため、ベッドに3分ほど寝転がるとすぐ寝てしまうらしい。話が進むにつれ、「ゴロゴロする」ことに対しては婚約者から「まだそんなことを言っているのか」と呆れられている。
恋愛についてはとことん鈍い。本編においても、将来の義弟からそのことを指摘されている。過去6度の人生では、3人の男性から好意を寄せられてはいたが、恋人関係には発展することはなかった他、ループ以前となるディートリヒとの婚姻関係もどちらかと言うと幼馴染の、現パロであれば「委員長と不良生徒」のような関係であり、恋人関係ではなかった。そのため、7度目の人生で初めて結婚生活を送る予定である。
ちなみに、テオドールとの関係については「彼自身が重度のブラコンで、兄の婚約者に手を出すような真似はしたがらない」のに加え、「『日の位置だけで時刻を当ててしまう』などのリーシェの類稀なる才能・知識を兄ほど受け入れられない(劇中ではドン引きしている)」などの理由から義姉弟以上の関係には発展していない。
アルノルト・ハインとの関係
これまでの人生で死ぬ遠因となった戦争を引き起こした張本人である。6度目の人生では男装騎士として戦い、直接殺されている。
本編の7度目の人生では、夜会から屋敷へ戻るためにこれまでと別のルートを選んだことで、一番早く面識を持つことになった。皇太子である彼を「皇帝」と呼び、2階から飛び降り、受け身をとったリーシェの姿に興味を持たれたことで、婚約者として求められることになる。
最初は警戒していたため、「指一本触れない」という約束だったが、彼の為人を知るうちに不要なものとなっていった。
彼に贈られた指輪は、好きな色である「アルノルトの瞳の色」(寒い国の海を凍らせたような色)のサファイアを使ったものである。お気に入りのためいつも眺めており、コミカライズの小説によると、アルノルトから「見過ぎだ」と言われている。また、この意趣返しとしてなのかは不明だが、後にアルノルトはリーシェの瞳と同じ色のエメラルドをあしらった装飾品を所望した模様。
毎度の人生で「自由を許されない小国の皇太子妃(予定)」から解放されては5年間様々な職業経験を経てから逝去する憂き目に遭う彼女であり、満を辞して7度目の人生にて「帝国の皇太子妃」という身分も高く自由性も高い役職に就くことができたわけだが。
過去6度の人生において積んだ経験は絶大なモノで、それらは皇太子妃が持つ能力としては過剰すぎるためか、皇太子妃の影武者と勘違いされることも(特に異彩を放つのが5度目の狩人人生で培った罠や暗器の技術や身のこなし)。
- アイーシャ・ウドガルド:中の人繋がり・騎士として剣を振るう・伴侶がいるなど、共通点多数。
- カタリナ・クラエス:おもしれー女・畑を耕す公爵令嬢繋がり。
- 猫猫:同じ時期にアニメが放映かつ薬師繋がり。
- ヘイズ・ベルベット:中の人・薬師繋がり。
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