概要
作中において、再開された祭典において巫女姫代理に選ばれた姫君。ジョーナル公爵の娘である。
プロフィール
人物
容姿
人形のように美しい容姿と、紫色のふわふわのロングヘア、ぱっちりとした蜂蜜色の金目を持っている。髪は湿度が高いと一層ふわふわになるのが悩みの種となっている。動き回っている割に擦り傷や痣は少ないらしい。
性格
少しわがままで気難しい性格の一面もあり、侍女や使用人たちからは恐れられ、父親も手を焼いている。相当なお転婆で、あちこち元気よく動き回っている。
しかし、素直で良い子な一面もある天真爛漫で努力家な少女である。
経歴
本編開始前まで
時期は不明だが、母親を亡くしている。叱られた時に「ママなんて嫌い」と叫んだが、その夜に母親が亡くなってしまったので、心の傷になっている。ジョーナル公爵夫妻とは血のつながりが無いことを気付いていた。本当の父親と母親は呪われていた自分を捨てたのだと考えている。
本編での動向
巫女姫の代理として、ドマナ聖王国の大神殿に向かう途中でリーシェと出会っている。この時に馬車について癇癪を起こし、外に出てきたリーシェに抱きついている。その際、リーシェが披露した奇術を見て落ち着いている。その後、彼女達と別れた後に、馬車の車輪が外れるトラブルに見舞われる。レオが助けを呼んだことで、駆けつけたリーシェに再度助けられることとなった。また、ドレスのことで癇癪を起こした自分の気持ちに寄り添ってくれるリーシェに信頼を抱いていった。そこで、彼女に祭典の手伝いを依頼し、髪の手入れをしてもらったときに「ママにしてもらった時みたい」と言葉をこぼしている。しかし、ドレスの針子達が倒れたことで、「もう我が儘は言わない」と彼女を拒むようになる。これは、自身を「呪われている」と考えたため、誰も巻き込まないようにとの思いからである。しかし、ミリアを狙う陰謀が進行しており、彼女を追ってきたリーシェは森でミリアを狙う罠に気づき、毒を受けてしまう。ミリアはジョーナル公爵の元に戻されるが、ジョーナル公爵が黒幕に騙され、女神の塔へ連れ出されてしまう。睡眠薬を盛られて殺され掛けるが、リーシェとアルノルトにより助けられた。その後、自分の出自を父親から話されたようである。
リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナーとの関わり
4度目の人生において侍女として仕えていた主君。元々リーシェは聖ドマナ国の侯爵家で働いていたが、ジョーナル公爵の依頼で11歳の彼女に仕えるようになった。この時、一年後にミリアの出自について公爵から打ち明けられている。彼女が癇癪を起こして部屋に閉じこもることが多く、この人生で「鍵開け」「奇術」の技術を習得している。仕える際に当時の侍女長から「お嬢様は気難しい」と忠告を受けるが、次第に姉妹のような関係性を築いていった。この時にリーシェは彼女を先生としてクルシェード語を習っている。また、「過去に不思議な力があったが、今は無くなってしまった」と説明している。この人生においても10歳の時に暗殺騒動に巻き込まれ、心の傷となったようである。加えて、出自について知ったのは、7度目の人生より遅かったようである。15歳となったミリアの結婚式(相手はミリアの初恋の人)に参列しているときにガルクハイン国が攻め込み、ミリアを逃がしてリーシェは命を落としている。
関連タグ
以下ネタバレ注意。アニメ勢の方はご注意ください
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出自
「女神の血を引く巫女の少女は、花色の髪を持つとされている」
実は女神の血を引く人物であり、正当な巫女姫である。
亡くなった先代の巫女姫には、歳の離れた病弱な妹君がいて、巫女姫を務めることが出来ないとされていた。しかし、生涯のほとんどを神殿の中で過ごしたその女性は、命懸けでひとりの娘を産んだ。その娘であるミリアは、枢機卿達の思惑で、現在の父親に預けられることとなった。それは、22年前にクルシェード教団とガルクハイン国の間に結ばれた条約で、「巫女姫の資格がある人間が生まれた場合はガルクハインに差し出す」という条項が関係している。ガルクハイン国皇帝(アルノルトの父親)は「破られた場合教団を滅ぼす」と宣言したため、ミリアは世間から巫女姫だと隠されて育てることとなった。
ただ、大司教はガルクハイン国に滅ばされることを危惧し、暗殺の為に祭典を再開することを決定している。ただし、シュナイダー司教によると暗殺派は少数であったらしい。
実はある人物とは従姉妹の関係に当たる。