概要
主人公のリーシェが婚約の儀破棄の為に大神殿に向かった時点で、クルシェード教団の大司教の地位にある老人。
人物
容姿
司教服にはシュナイダー司教よりも高い格式を示す金色の刺繍があるものを纏っている。
経歴
本編開始前まで
教団の幹部である大司教を22年前から務めていたことが彼の発言から判明している。クルシェード教にとって大事な祭事である「祭典」を巫女姫の代理を立てて行うことを決定し、大神殿の立ち入りを制限するよう決定した。
過去6度の未来において
4度目の人生で教団の人間に関わることがあったリーシェが面識が無い人物である。つまり、本編開始の年から数年の間に彼に何かが起こったと考えられるが…。
本編での動向
アルノルトのクルシェード教に関する公務の相手として登場。ミリアの針子達が倒れた後は、シュナイダー司教と共にお祈りに向かうミリアの付き添いをしている。しかし、帰りは大聖堂の会合のため付き添いをしていない。その後、リーシェは彼女を追って森の罠により毒を受けてしまった。
翌日にアルノルトが彼に対して至急の会談を申し入れている。その後、レオによると、女神の塔に向かったようだが…。
関連タグ
以下ネタバレ注意。アニメ勢の方はご注意ください
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「ミリアを葬ると決めたのは、貴殿やお父上への恭順を示そうとした結果なのだ!」
騒動後の決着まで
真意
実は、クルシェード教団におけるミリアを殺害する派閥の一人である。シュナイダー司教には、そのことで不信感を抱かれており、彼を排除することを画策されていた。
その背景には、ガルクハイン国がドマナ聖王国に侵略する代わりに結んだ条約が背景にある。加えて、当時ある人物を人質として差し出している。条約のうちの一つには、22年前から『今後20年間、巫女の資格を持つ人間が生まれた場合はすべてガルクハインに差し出す』というものがあった。ガルクハイン国皇帝は「条約が破られた場合教団を滅ぼす」と宣言していた。ミリアはこの条約に抵触する存在であり、大司教は彼女を排除する機会を狙っていた。更に、彼は巫女姫の血筋の遠縁に当たり、自らの優位を狙うという私欲も会ったようである。
今回、祭典を再開したのは、ミリアを護衛のいない状況に置くためである。また、森に毒の罠を仕掛け、事故に見せかけ殺す準備をしていた。結果としてリーシェが毒を受けたことで、アルノルトの怒りを買うこととなった。
過去の人生においては、ミリアの夢によると、彼女を大神殿で殺そうとしたが、ジョーナル公爵が怪我を負う結果となったようである。その時点で、巫女姫を害そうとしたことがバレ、職を辞することになったと思われる。
余談であるが、アルノルトが大司教に会談を申し入れたのは、条約のうち、「ガルクハインが会談を申し入れた場合、教団はそれを断れない」が関わっている。その違反を盾に教団に踏み込む為であった。
決着
アルノルトがジョーナル公爵にミリアが命を狙われていることを話したが、それは「警告」と受け取られてしまった。そこに乗じる形で、ミリアを女神の塔に連れ出し、派閥の修道士を率いて9階にある祭壇で殺害しようとした。しかし、アルノルトとリーシェが駆けつけ、リーシェが彼の大腿部を矢で射貫き、殺害は失敗する。さらに、アルノルトが森の毒でリーシェの命を危険にさらしたことに激高しており、殺されかけた。リーシェの必死の説得で、命は助かったものの、シュナイダー司教が連れてきた修道士に拘束された。大司教はシュナイダー司教が引き継ぐことになったようである。