概要
CV:福原かつみ
ガルクハイン国と海を隔てて北に位置するコヨル国の第一王子である。リーシェにとっては過去1~3度の人生において関わりが深い人物である。病弱のため王位継承権はないが、様々な立場の者に敬意を抱いており、国民から「カイル王子」と親しみを込めて呼ばれている。リーシェがコヨル国に仕えていた人生において彼女を「ヴェルツナー」と呼んでいた。
プロフィール
性別 | 男性 |
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星座 | 蠍座 |
血液型 | A型 |
出身地 | コヨル国 |
身長 | 170cm |
本編開始時の年齢 | 18歳 |
人物
容姿
陶器のような肌に、銀色の髪をしている。瞳の色は薄い水色で、清らかな湖の水面に例えられている。この容姿から「氷の精霊」を連想する者も多い。
性格
とても生真面目で礼儀正しく、誠実な人物である。そのため、商人からの信頼が厚く、様々な伝手を持っている。また、他人からの誠意を断ることが苦手である。コヨル国は雪深く家から出られない時季が長く、家庭円満のため、「男性が女性を褒める」文化があるが、王族としてこの伝統を守っている。国を思う気持ちは強い。
能力
洞察力は鋭い。アルノルトが過去の戦争で敵国の騎士を残虐に殺したのは、仲間を助けるために抵抗する必要をなくし、戦意を喪失させるためと考えている。また、敵国の王族の首を刎ねたことに関して、戦争を終結させる為や騎士の犠牲を減らすのに効果的だったためと推測している。加えて、アルノルトの政策についても、国民の為のもので、「賢君」だと評価している。ただし、嘘をつくことには慣れておらず、アルノルトにあっさりと見抜かれている。
経歴
本編開始前まで
宝石や金の産出国であるコヨル国の第一王子として生まれる。元来病弱であり、幼い頃から「薬」とされるあらゆる物を摂取してきた。(時には土を食べることもあったらしい。)コヨル国を出る際には、出産を控えた第三王妃(カイルの母親とは別人で、友好的な関係である。)の為、医師を残して出立している。このときの7月に生まれるのが異母弟である。
過去6度の未来において
リーシェの調薬した薬がない場合、5年後には寝床から立ち上がることができないほど症状が悪化している。そのため、王位継承権は異母弟に渡っている。また、コヨル国はガルクハイン国に攻め込まれ滅ぼされる。
リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナーとの関わり
1度目の人生
大雨の時季に商人とコヨル国を訪ねた際が初対面となった。この時は出迎えのため、わざわざ裏口まで足を運んでいる。リーシェが独立してからも多くの取引があったが、5年後には寝床から立ち上がることができないほど症状が悪化している。その時に自分を尊重してくれた国や国民に対して恩を返すことができないのを心苦しく思っていた。
2度目の人生
師匠と共にコヨル国にやってきたリーシェを港まで出向き迎えている。この人生においては、「とんでもなく不味い」薬を1年半ほど服用し、病気を完治させた。ガルクハイン国との戦争が始まり、元々少なかった騎士が次々に死んでいく状況に心を痛め、自ら剣をとって戦場に赴いた。その後の状況はリーシェも命を落としたため、不明である。
3度目の人生
師事していたミシェルがコヨル国に招かれたことで、関わりを持つことになった。この人生が、彼と過ごした時間が一番長かったらしい。学問に関する公務を担当していたことで、直接の上司となる。そこで研究資金の捻出や、環境の整備など便宜を図っていた。叱るときには、保護者のように叱っていて、「お母さんのようだ」とリーシェは思っていた。
4~6度目の人生
直接会うことはなかったが、2度目の人生における師匠に匿名の手紙を出すことで薬が渡るように手配している。
本編での動向
アルノルトとリーシェの婚姻の儀に参加できなくなったための前祝いと称して強引にガルクハイン国に訪問する。アルノルトとリーシェと謁見した際に、前述の文化からリーシェを褒め称えるが、ある言葉を使ったことで彼の怒りを買っている。訪問途中は、船酔いや馬車酔いで食事をとることができなかった。因みにガルクハイン国の訪問時にミシェルをはじめとして学者を帯同している。この時ミシェルがリーシェの育てている薬草からカイルに有効な薬を調薬できると看破し、勧めている。この結果、リーシェはカイルにの食事に一服盛ることなく薬を飲ませることに成功している。カイルを主賓とした夜会でガルクハイン国からの軍事支援を願うが、アルノルトに一蹴されてしまう。夜会後、服薬のためリーシェに会ったときに、アルノルト説得のため、同盟を提案され、受け入れている。
オリヴァーの取りなしでアルノルトとの会談が決定し、彼女と準備を進めた。会談では、懐中時計の複製を使い、ガルクハイン国への技術提供を提案した。その後、リーシェの退出により交渉が決裂したかと思われたが、花火により技術提供を結ぶことに成功した。花火をミシェルの発明と考え、「手助けしてくれたのは良いが、迷惑を掛けない方法もあっただろう」と彼を叱っていた。
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