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「化け物っ!近寄らないで!!」
「本気で戦えよ!」
「俺たちが襲われるのはお前が抵抗するからだ!!」

ヒーロー「俺は…こんな連中のために戦っていたのか……!!

概要

漫画アニメ、特撮作品をはじめとするドラマなどのフィクション作品で多く見られる悪役並に性格が悪い(とされる)モブキャラのこと。

自身の利益や快楽を求めて悪事に手を染めている明確な悪党以外に、たとえ一般人であったとしても自覚無自覚問わず物語のメインキャラクターにとって迷惑、不利益になるような自分勝手な真似や言動に出たり、あまつさえ理不尽な理由から主人公を含めたメインキャラクターに対して直接的か間接的な迫害、非難に当たる行為に及んだモブキャラクターがこう言われやすい。

直接的な実害とかは出さずとも、そのキャラクターの行動や存在に対して見当外れな愚痴や野次、批判を行って彼らの心身にプレッシャーを与えたり、それだけならまだしも場合によっては取り返しのつかない悲劇や事件、果てにはヒーローの闇堕ち悪堕ちを引き起こす。

下手な悪役キャラよりもずっと現実的な“人間の負の側面を体現する者たち”の姿であり、時に本来の敵よりもずっと恐ろしい脅威となる。

クズモブの行為の一例

ヒーロー勇者魔法少女などモブを守る者は色々いるが、ここでは便宜上「ヒーロー」で統一する。


しかし、たとえ上記のような行為に及んだとしても、純粋に悪党として描写された者でも無い限り、後述の理由からクズではあっても善悪の線引きは難しい。さしあたってその後で彼らに対しては特に応報がないことも多いため、その作品の鑑賞者に強い不快感を与える存在として単純な悪役キャラよりもヘイトを買いやすい傾向がある。
作品によっては作中のクズモブを代表するネームドキャラクターが出てくる場合もあるが、度が過ぎて狂気的な存在はクズモブとは言い難い。

クズモブ ≠ 悪

上記の通り、クズとはいったがその作品のメインキャラ(及び視聴者)にとってクズなだけであり、いくら迷惑なことをしたからと言って彼らが“裁かれるべき悪”かと言われればそうとも限らず、むしろ全てを投げ打って守るべき存在であることも少なくない。

クズモブがクズな行為に走る理由としては、以下のようなものがある。

  • 対象に過度な期待を寄せていた故に、裏切ったのが許せない
  • 戦う意志も力もない故に、対象が敗北すれば脅威に抗えなくなるという恐怖
  • あくまでその場の空気や先入観、個人の価値観に流されやすく同調圧力に逆らえない一般人の心理
  • 緊急事態によって精神的に追い詰められてしまった
  • 脅威を排除した後、残った力(排除によって得た社会的影響力なども含む)の矛先が自分に向くことが絶対にないという確証はあるのか
  • 理屈はどうでもいい、理解できないものは怖い
言い換えれば、彼らは恐怖や不安に耐えられない心の弱さを抱えているということであり、全ての人間がヒーローのように戦闘力が強く、健全な心を持っている訳ではないことを物語っている。

活動自体が社会に多大な影響を与えるキャラの場合、意図せず知らない内に第三者に損害を与える可能性なども考えれば、作品内の“一般人”からの目は厳しいものになりやすいのも事実であり、それ絡みのトラブルに過敏になるのは当然といえば当然ともいえる。
何より、見る者が作品の外から客観的に得られる情報と作品の中の世界にいる者達が把握できる情報には違いがあるため、メインキャラクターが抱えている事情を知らないなど、モブから見たメインキャラクターに関する印象が異なるというのはおかしくないのだ。

他にも人外英雄といった通常の人間とは体質が異なるタイプのキャラの場合は、現実の社会問題の延長線である。
障害者LGBTなどのマイノリティーな人間、出身および文化の違ういわゆる異邦人、そこまでいかずとも何かの理由で感情的に受け入れられない人間に対して個人的なあるいは普遍的な偏見や誤解、無知から排斥に出たり、忌諱の目で見る者は現実に存在する。

有名なのは『帰ってきたウルトラマン』の「怪獣使いと少年」での描写だろう。これは“宇宙人という異質に対する恐怖”から来る誰が持ってもおかしくない心理と感情によって起こった悲劇とされており、当事者も目の当たりにした当初は人間を見放しそうになる程の失望感を覚えたものの、後年にはそういった人間の弱く、醜い一面を知る事もまた、ヒーローとして成長する上で大事な事であるという旨の結論に至っている。
似たような現象は、『NARUTO』の人柱力達に対する差別でもみられた。

その作品を観賞する側が物語の外から“神の視点”で彼らを非難することは簡単だが、彼らは作品の題材によってはその劇中世界を描く上で相応の意味を持つ存在でもあり、更に言えば、そのモブらを批判する現実の我々視聴者や読者はリアルで同じ状況に置かれた際に「同じような真似に出ない、考えに及ばないのか」ということを考えさせる存在でもある。

クズモブが多く登場する主な作品

ジャンル柄、明治や大正等急激に価値観が広がったり、現代より全ての技術が遥かに劣る時代を舞台にしたり、社会問題や法律が介入してくる刑事事件や軍事を取り扱う作品が多い。

※特に帰ってきたウルトラマンなど
※特に恐竜戦隊ジュウレンジャー電磁戦隊メガレンジャーなど

関連タグ

モブ(モブキャラ) 胸糞 イライラ
いじめっ子(おそらく一番わかり易いクズモブの典型)
反面教師(劇中でそんな問題的言動を取るモブキャラを見て否定的な考えを持ったら)

全ての元凶(だいたいこいつのせい):登場人物の悪堕ちの理由・原因となるケースも少なくない。

ダークヒーロー哀しき悪役美形悪役悪のカリスマ:対義語でそれどころか彼らを生み出す場合もある

クズ市民
男性向けのR18作品における呼び方。言うまでもなく9割が男性である。

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