概要
同じ地域に居住して利害を共にし、政治・経済・風俗などにおいて深く結びついている人々の集まり(社会)のこと(地域共同体)。
日本語では「地域共同体」が「地域社会」をも意味し得うるため、転じて国際的な連帯やインターネット上の集まりなども「共同体」あるいは「コミュニティ」と呼ばれる。
フィクションにおける「コミュニティ」
『ペルソナ』シリーズにおける「コミュ」
『ペルソナ3』以降のシリーズで導入された要素で、ペルソナ関連イラストに「コミュニティ」タグが付くのはこの為。
シリーズの根幹を成す要素の一つで特定の条件下で発生するアドベンチャーパートを熟す事で好感度を稼ぎ、コミュランクを上げていくシステム…ぶっちゃけるとギャルゲーみたいなもんである。
基本的には時間を消費するが、中には自動進行コミュが存在したり、『ペルソナ4』からは時間を消費しないコミュイベントも登場した他、『ペルソナ3ポータブル』では選んだ主人公の性別によってコミュキャラが変化するといった例も存在する(パーティメンバーの女性陣を攻略できるのは男性主人公、その逆が女性主人公といった具合)。
各ペルソナに充てがわれた「アルカナ」とリンクしており、我々が日々の生活で(原義としての)ペルソナを使い分けるようにコミュキャラとストックしているペルソナのアルカナを合致させて(※)、
コミュ活動をすると好感度を稼ぎやすくなったり、コミュランクが上がるとペルソナ合体でボーナス経験値を得られる、パーティメンバーのペルソナが新しいスキルを覚える(『P4』から)、戦闘で特殊な攻撃が発生するなどの恩恵が得られる。
コミュランクをMAXにすればそのアルカナにおける最強クラスのペルソナが手に入るのでペルソナ全書(いわゆるポケモン図鑑とボックスを兼ねたシステム)を埋めるには避けて通れない。
条件(人間ステータスなど)によってはランクが上がらない場合や期限付きのものもあるので注意が必要だが、手すきの日付に神社でおみくじを引いたり、外出イベントなどで好感度を稼ぐといった方法で巻き返しは可能。
『ペルソナ5』ではUIも完全一新され、「コープ」という名称に変更、特定の選択肢でランクが下がってしまう「リバース」が廃止された。
コープランクを上げるメリットや上げ方は前述の「コミュ」と基本的には同じだが、本作では主人公がコープキャラクターから様々な知識や技術を教わる「取引」という体でスタートするので、これまでの作品以上に進めておくと攻略が楽に進むようになった。
ここで手に入る「コープアビリティ」には色々あり、シャドウとの交渉が優位になったり、前衛と後衛を戦闘中に入れ替えられたりと戦闘中に効果を発揮するもの、回復アイテムの品揃えの増加といった日常パートで役に立つものと幅広い。
ランクアップ時のBGMもそれまでの『The Path is Open』から『The Spirit』になっているのも特徴。
ちなみに、原作では時間消費で行動するためか、アニメ作品では扱いは少々特殊なので各作品の項目を参照(→P3M/Persona4_the_ANIMATION/P5A)。
とはいえ、基本的には『ペルソナ』シリーズは「プレイヤーの選択」に重きを置くRPGである為、コミュイベントを全くやらずにクリアする事も理論上は可能であるので縛りプレイの指標にもなりうる要素である(自動進行のものを除く)。
(※1)例として「剛毅」キャラには「剛毅」のペルソナを連れて行くといった具合。