概要
趣味のサークルや学校の部活動・同好会、職場、ママ友などの(特に人数が少なく閉鎖的な)コミュニティ内の人間関係を悪化させ、サークル自体の崩壊(クラッシュ、いわゆる仲間割れや内ゲバ、主要メンバーの離脱など)を招くようなメンバーの俗称。サークラ。
音楽のバンドにおける同様の存在については「バンドクラッシャー」と称される。
元よりサークルに長く在籍している存在というよりは、「新入部員」のように新たにサークルに出入りするようになり、それまでの人間関係のバランスに変化を与えることになった存在のことを指す。
サークラ自身が意図的に(楽しんで)サークルの和をかき乱して崩壊させる場合もあれば、サークラ自身は悪意なく過ごしていても、他のメンバーが強く意識してしまいトラブルに発展する場合もある。
狭義では、(主に男性が多いサークル内で)複数の構成員との恋愛沙汰を起こして、人間関係を悪化させる女性メンバーのことを指す。
ちなみに英語圏では「(特定の人間が原因で)友人関係をぶち壊したり、バンドを解散に追い込んだりする」ということを「Yoko Onoed」というが、これはビートルズ解散(とジョン・レノンの大きな路線変更)の原因になったとされるオノ・ヨーコに由来する。
サークルクラッシャーの例
そのまま「自己中心的な言動」という意味で、ワガママ、自分勝手に振る舞い、他のメンバーにストレスを与えサークル内の空気感を悪くするようなケース。
単に我が強いということもあるが、承認欲求モンスターなど元々自己主張が強くなかった人が「こじらせている」こともしばしばある。
他のメンバーのことを悪く言ったり、根も葉もない噂を言いふらしたりして、人間関係を悪化させるケース。対立を煽り余計な喧嘩を引き起こす、メンバー同士の信頼を毀損し離脱を招くなどのリスクが挙げられる。
- ルール違反
その集団におけるルール(会則のように明文化されているものもあれば、あくまで暗黙の了解となっているものもある)を平気で何度も破る、あるいは社会的にインモラルな行為をしていることを大っぴらにしているなど、そもそも集団の構成員として問題があるケース。違反したルールによってはサークルとして他のメンバーが連帯責任を取らされたり、気が緩んだ他のメンバーが一緒になってルールを破ったりと、大きな問題につながる危険性が高い。
特定の強い政治・宗教思想の持ち主や、それら団体の所属者が、無関係のサークルのメンバーをオルグ(勧誘)して回るケース。
メンバー引き抜きどころか、下手すると加入戦術でサークルを乗っ取ってしまうことも。
- 熱血
本人がサークルの活動に熱中するあまり、熱量が噛み合わない他のメンバーを叱咤激励して回った結果、士気を下げてしまうケース。いわゆるパワハラやモラハラと結びついていることがしばしばあり、同性のみで構成されるようなコミュニティ(ホモソーシャル)ではライバル同士の潰し合いと同じく起こりやすいと言える。
- 紅一点
男性ばかりのサークル内にいる数少ない女性構成員が、サークル内で複数の色恋沙汰などのトラブルを起こすようなケース。このような女性を「サークルクラッシャー」と限定して呼ぶ場合も多い。
サークラ本人が意図的に男性を手玉に取るようなこともあれば、女性側が認識しないまま複数の男性によって女性を巡る争いが起こり、勝手に人間関係が崩壊することもある。
紅一点でなくても、構成員同士の色恋沙汰で男女混成サークルが崩壊に至ることは(とくに大学生など若い世代では)ままある。
オタサーの姫について
いわゆる「オタサーの姫」(男性の多いサークルの中で、男性陣からチヤホヤされている女性メンバーのこと)が、紅一点タイプのサークラと同一視されるケースもあるが、実際には「オタサーの姫」となるようなポジションの構成員がいたとしても、大きなトラブルなく人間関係が円滑に回っているのならばサークルクラッシャーとは呼ばれない。
逆にオルグや熱血の例のように、オタサーの姫とは全く違う気質であっても、その言動が原因で結果的にコミュニティを崩壊させてしまえばサークルクラッシャーとなる。
もっとも現実には、男性陣に女性慣れしていない人が多いのもあって、オタサーの姫がサークルクラッシャーになりやすいのもまた事実なのだが……
関連タグ
サークル 同人サークル コミュニティ クラッシャー サークラ
天使ヶ原桜……左門くんはサモナーの登場人物にして主人公の1人。名前の由来がサークルクラッシャーの略称である「サークラ」に由来し、彼女以外の家族が全て「サークル=わっか」を意味する名前の中、彼女だけが命名規則から外れている。彼女自身の性格が極めて善良かつ悪意がないにもかかわらずトラブルを招く性質からの命名であるが、さすがに本編の範囲内でサークルをクラッシュした実績はない。
外部リンク
- サークルクラッシャー(Wikipedia)
- アナタハンの女王事件(Wikipedia)
- 永田洋子(Wikipedia)