概要
バチバチシリーズ2作目。
幕下へと昇進した鮫島鯉太郎。
同時に新たに二人の新弟子が空流部屋にやってくるが、それは新たな試練の始まりであった。
主な登場人物
空流部屋
主人公。前作の終わりから一年ほど経ち、幕下へ昇格した。新たに大吉、常松と二人の新弟子を向かえ、タイプの違う二人の指導に悩みながら、因縁の宿敵である王虎との取組に挑む。マゲはまだ結えていない。
マスコミ問題を起こした大吉に対しても「誰かを恨むのはやめた」と許容する等、精神的な成長が大きく見られる。
- 仁王剛平
兄弟子かつ部屋頭。番付は十両であるが、幕内への昇進が決まっている。モミアゲが伸びた。
持ち前の怪力や粗暴な言動は相変わらずだが、勢い余って勇み足をしてしまう癖も治っていない。
- 白水
兄弟子。チョビヒゲを生やし、ますます殿様っぽくなった。番付は幕下だが、元々高かった身長が更に伸び、持ち前の強烈な張り手も相手を一撃で沈めるレベルにまで成長し、鯉太郎からは「幕下にいるのがおかしい」と評されている。
弟子の指導に悩む鯉太郎にアドバイスする等、兄弟子としてもより成長している。
- 川口義則
相変わらず謎の多い兄弟子であるが、番付は前作と同じ三段目のまま。
- 常松洋一
鯉太郎の弟弟子。元学生横綱で右肩からの強烈なかち上げを得意とする等、入門当初からただならぬ実力を見せる。だが、周囲の人間を見下す癖があり、稽古も一人で行う等協調性に欠ける面がある。だが、それは彼なりの理由があった。
- 丸山大吉
鯉太郎の弟弟子。元引きこもりのオタクで後援会の叔父に無理やり入門させられた。
当初は鯉太郎の厳しい指導に付いていけず、マスコミに愚痴をこぼす等の問題を起こしたが、鯉太郎の人としての器の大きさ、自分を認めてくれる人柄に触れて思い直し、鯉太郎を尊敬するようになり、食い意地の張った愛嬌あるキャラクターに変貌する。本番には弱く、初土俵では応援する鯉太郎に応えるため気合を見せるものの、不浄負けをしてしまう。
- 空流旭
親方。飄々とした性格は相変わらずだが、常松の事情を知った上で常松の思いを受け入れたり、鯉太郎に新たな技を習得させるためにアドバイスする等、頼れる親方である。
- 奥村椿
親方の一人娘。
- 床上手
部屋の床山でオカマ。川口と共に前作より出番が大幅に減った。
虎城部屋
鯉太郎に敗北して以降は引きこもっていたために2期遅れで相撲教習所に通うようになる。そこからは教習所での宣言どおり負け無しで1年足らずで幕下まで上がってきたが、同時に前作の敗北により冷徹な性格となったために故意に相手の腕を折る等モラルに反する行為もするようになり、「壊し屋」の異名で力士達から恐れられるようになる。現役時代に周りからのプレッシャーに耐え切れずに苦しむ父親を幼少期に見ていたために父親を全く尊敬しておらず、兄弟子の猛虎に対しても稽古場では殺意をむき出しにして反抗している。
ただし、相撲に対しては真摯な考えを持っており、上記の行為はしつつも力士としての反則行為は行わない。
- 虎城昇
虎城部屋の親方。王虎の早い出世に喜びながらもその精神面の危うさを危惧している。また、今作では虎城親方の過去についても触れられる。
関連イラスト
関連タグ
バチバチ…タグとしては、旧作品のほうがかかるイラストが多い。