三すくみ

さんすくみ

三つの者が互いに得意な相手と苦手な相手を一つずつ持つことで、三者とも身動きが取れなくなるような状態のことである。

語源

ヘビはカエルを捕食する

カエルはナメクジを丸呑みにする

ナメクジはヘビを溶かしてしまう（迷信です）

この条件で三者がバッタリ出くわしてしまった。

このとき、ヘビがカエルを食べてしまえば後に残るのはヘビとナメクジ。

ナメクジがヘビを溶かしてナメクジの一人勝ち。

同様のことがカエル、ナメクジにもいえる。

よって三者とも身動きがとれず、すくみあがってしまう。

このような状態を三すくみという。

転じて、そのような三つの関係を今日ではそう呼ばれている。

このようなループ構造を持つ強弱関係は、RPGなどにおける属性や種族の間にもよく設けられている。

三すくみが3つの要素で成り立っているのに対し、これらは4つ以上の要素によるより複雑な関係となっている事も多い。

古典元素における同様の例としては五行が有名。

三すくみの例

じゃんけん

恐らく最も有名な三すくみ

• 「グー→チョキ→パー→グー」

ポケットモンスター

主人公が最初に貰う3匹のポケモンはタイプ相性がこの関係になっている。

• 「くさタイプ→みずタイプ→ほのおタイプ→くさタイプ」

相手のポケモンに有利なタイプでの攻撃にはこうかはばつぐんだ!と表示される。

他にも以下のような三すくみが存在している。

• 「かくとうタイプ→あくタイプ→エスパータイプ→かくとうタイプ」
• 「どくタイプ→くさタイプ→じめんタイプ→どくタイプ」
• 「かくとうタイプ→いわタイプ→ひこうタイプ→かくとうタイプ」
• 「でんきタイプ→みずタイプ→じめんタイプ→でんきタイプ」
• 「フェアリータイプ→かくとうタイプ→はがねタイプ→フェアリータイプ」

NARUTO

伝説の三忍がそれぞれヘビ、カエル、ナメクジの能力。

ファイアーエムブレムシリーズ

• 「剣→斧→槍→剣」が基本。
  • ただし、この有利不利を逆転させる武器もある。
• 「光」→「闇」→「理(炎→風→雷→炎)」→「光」
  • こちらは魔法であり、「三すくみの中にさらに三すくみを設ける」ことで、「5属性で3すくみを成立させている」という珍しいケース。

ファイアーエムブレムヒーローズでは剣が赤、槍が青、斧が緑に対応し、魔法と竜石にも色による相性があり、後のアップデートで弓、暗器にも有色ユニットが追加された(竜石、弓、暗器、獣ユニットには無属性もあり、現時点でも杖はすべて無属性)。

大半の格闘ゲーム

• 「打撃→投げ→防御→打撃」が基本。防御は作品によっては基本動作のガードだけでなく相手の打撃を受け流したり受け止めたりしながら反撃する「攻防一体の技」もある。
  • ただし、技同士のタイミングやアーマー効果などによってはこの通りにならないことがある。あくまで読み合いの基本的な軸としてこの三すくみが存在している。

• デッドオアアライブやアカツキ電光戦記、ポッ拳などは明確にシステムに組み込まれており、この三すくみに即した行動をとるとダメージが上がるなどの恩恵を得られる。

Fate/GrandOrder

複数の三すくみが存在する。

詳細はクラス相性を参照。

パズル&ドラゴンズ

• 「火→木→水→火」の相関関係を持つ。
• 「光⇔闇」はお互いに大ダメージ。
  • この「3すくみ+2項対立」という構図は、以降多数の作品において爆発的に広まった。

ぷよぷよクエスト

• 「あか→みどり→あお→あか」の相関関係を持つ。
• 「きいろ⇔むらさき」はお互いに大ダメージ。

マギアレコード

• 「フレイム→フォレスト→アクア→フレイム」
• 「ダーク⇔ライト」はお互いに倍ダメージを与える。
• 調整屋は無属性となっており相性を持たない。

モンスターハンター

• 「パワー→スピード→テクニック→パワー」(モンスターハンターストーリーズ系統)
• 「オオナズチ＆ヴァルハザク→クシャルダオラ→テオ・テスカトル＆ナナ・テスカトリ→オオナズチ＆ヴァルハザク」(MH2、MHWなど)

ラストピリオド

• 「火→木→水→火」
• 「闇⇔光」はお互いに大ダメージを与える。
  • ただし、闇と光のディフェンダータイプは弱点を持たない。

ちなみに同じ会社のメルクストーリアでは、炎・水・風(木属性に当たる)属性の三すくみの関係は他と同じだが、この三つの属性に対して攻撃するときの光と闇属性の補正が100％を下回っている(約80〜90％くらい)。現在は強力な武器補正のおかげで属性相性が気になりにくかったり、ブレイク系のスキルで属性補正がカバーできる。

サガシリーズ

• ロマンシングサガ3では、敵の行動にそのまま「三すくみ」があり、ヘビ・カエル・ナメクジの敵が揃っている場合は互いを警戒して動かない。
• サガフロンティア2では、デュエル戦闘時の行動によって「態勢」が決められ、「接近→離脱→不動→接近」であり、それ以外の態勢だと優劣がない。
• ミンストレルソングでは、プレイヤーがエネミー側に攻撃をする際のモードにて「アタック→トリック→ディフェンス→アタック」。エネミー側からの攻撃は三すくみの構図には該当しない。
• インペリアルサガでは、特定のイベントに限り家臣の武器種に応じて「斬→打→突→斬」。ただし三すくみのうち2つを持っている場合・どれにも該当しないメカは、優劣がない。
• インペリアルサガエクリプスでは、「光」→「魔→気→幻→魔」→「闇」→「火→土→水→火」→「光」という、三すくみと四すくみの混交となっている。また、「星」はこれらのどれにも強い。

崩壊3rd

• 「機械→生物→異能→機械」

このほか、オープンワールド等の特殊なステージでは、攻撃の種類や操作キャラクターによってダメージの増減が発生する。

ちなみに初期操作可能なキアナ(機械)・芽衣(生物)・ブローニャ(異能)の性格的な相性も、この図式に当てはまるようにところがある。

東方キャノンボール

• 「花→鳥→風→花」
  • 有利な相手には、通常の2倍のダメージを与えることができ、受けるダメージが半分になる。
• 「月⇔陽」は互いに通常の2倍のダメージを与えることができる。

けものフレンズ3

2組の三すくみが並存しているタイプ。

• 「ファニー→フレンドリー→リラックス→ファニー」
• 「ラブリー→アクティブ→マイペース→ラブリー」

以上の相関図になっている。

ロックマンゼロ、ロックマンゼクスシリーズ

• 「雷→炎→氷→雷」

相性の影響を受けない無属性もある。

物語シリーズ

蛇神となった千石撫子への対抗策として蛞蝓の怪異「蛞蝓豆腐」(偽物の低級怪異)を植え付けた。三竦みを意識しているのは明白だが、カエルの怪異は未登場である。

デジモンシリーズ

• 「データ種→ワクチン種→ウィルス種→データ種」

の三すくみになっているが、あまり意識されない事が多い。状況によって変動するフリーやヴァリアブルといったタイプもある。

リング☆ドリーム

• 「熱血→クール→アイドル→熱血」

以上の相関図になっている。

表記ゆれ

三竦み　三竦　3すくみ

関連タグ

三/3　三つ巴　トリオ/三人組　三色

ヘビ/へび/蛇　カエル/かえる/蛙　ナメクジ/なめくじ/蛞蝓

Fateシリーズ　サーヴァント　クラス相性

属性　相性　五行

四すくみ

外部リンク

三すくみ - Wikipedia

3すくみとは - ニコニコ大百科

三すくみ - アンサイクロペディア