概要
三つの者が互いに得意な相手と苦手な相手を一つずつ持つことで、三者とも身動きが取れなくなるような状態のことである。
「三竦み」の例
じゃんけん
「石グー)」>「はさみ(チョキ)」>「紙(パー)」>「石(グー)」……
「石(グー)」は「はさみ(チョキ)」をうち砕き、「はさみ(チョキ)」は「紙(パー)」を切り刻み、「紙(パー)」は「石(グー)」を包み込む。
虫拳(日本最古の三竦み)
「ヘビ」>「カエル」>「ナメクジ」>「ヘビ」……
「ヘビ」は「カエル」を一飲みにする。「カエル」は「ナメクジ」ならばやすやすと舌でとって食べる。「ナメクジ」は身体の粘液で「ヘビ」を溶かしてしまう(実際にはそのようなことはおこらないが、古い時代の日本ではそう信じられていた。)
このときに「カエル」が「ナメクジ」を食べると、その後「ヘビ」に食べられてしまうので、「ナメクジ」を食べられない。「ヘビ」、「ナメクジ」も同様の状態で、三者とも身動きがとれず三竦みとなる。