概要
ヒロイン。16歳。愛称は「ネフィ」。ザガンが一目惚れした勢いで購入したエルフの奴隷少女。後述の経緯もあって当初は心を閉ざしていたが、ザガンの不器用な優しさに触れた事で心を開いていった。
本来の性格は純粋で心優しく社交的。人目を惹く美しい容姿もあって、キュアノエイデスの街の住人からも慕われている。ザガンとネフィの睦みあう様は街のささやかな名物。
ザガンに尽くすと決めてからはザガンの城の家事全般を一手に担い、生活水準の向上に貢献している。マニュエラ、シャスティルとは友人関係にある。
白髪と白い肌が特徴的だが、本来エルフ族にそのような特徴を持つ子供は生まれ得ないとされる。更に「魔法」と呼ばれる禁忌の能力を備えている事から、エルフの里では「呪い子」と呼ばれ、忌み嫌われてきた。
それでも彼女なりに健気に振舞ってきたが、ある日人間がエルフの里に攻め入った時、里を守るための捨て駒として扱われた事が決定打となり、報復とばかりに同胞を見捨てる行動に出る。そこで里が蹂躙される様を本人曰く「ざまあ見ろ」と嘲笑って見ていたのを自覚し自分自身すら嫌悪するようになり、ザガンと会うまでは生きる事に対する諦念を感じさせるような有様だった。
彼女をかばったザガンが負傷した事で魔法を発動させたのを機に、彼女の高い魔力と素質を見込んだザガンの勧めにより、家事のかたわら魔術の手ほどきを受けるようになる。
ザガンが魔王となり、先代魔王マルコシアスの遺産を引き継いだ際、(魔王となった自身のいざこざからネフィを巻き込まないために)彼に奴隷の証とも言える魔力封じの首輪を外され放逐されたのだが、バルバロスとの一件のあと関係を修復、首輪も「自身とザガンとの初めての繋がり」として再び塡めることとなった。(その後、水色のリボンが鎖部分で蝶結びにする形で首輪に巻かれている。)