概要
ザガンと敵対する13人の〈魔王〉のうちの1人。通り名は《無貌卿》。300歳。
ザガンが〈魔王〉を襲名するまでは最年少の〈魔王〉であり、また、最年少就任記録保持者でもあった。
〈魔王の刻印〉に描かれた神霊言語は「瞳」。
金髪ショートボブに翠眼。フードの付いた黒いマントを羽織り、下にシャツとベスト、タイツなどフォーマルな衣装を着用している。
13歳くらいの中性的な子供の容姿をしており、作中での性別は不明。本文中では「少年とも少女ともつかない」と説明されている。
人物
無垢な子供のような姿ではあるが、温厚な立ち振る舞いとは裏腹に作中での所業は最低最悪としか言い表せない。
ビフロンスの行動によって出た死傷者や被害も多く、特に彼(彼女)の配下であるネフテロスは死ぬような思いを何度もした。
性格も悪いがそれ以上に趣味が悪く、「他人の苦しむ姿が好き」という度し難い性癖を持っている。
しかし「人間が絶望に叩き落とされた後そこから生き足掻こうとする姿が、そこから起こす奇跡が好き」という、この手のクズキャラとしては少し珍しい考え方で、求めるのはあくまで生存という分かりやすくたとえるなら夜明けのオタクのような趣味を持っている。
はた迷惑な趣味嗜好を持つ反面、自分の想定を超えて動いて来る面白い相手の事を気に入ったり、たとえその行動で己の計画が打ち砕かれようとも歓喜したりとポジティブであり、また、自分の命運を他人に委ねることを嫌い、死ぬタイミングさえも自分の意志で決めると宣う芯の通った一面もある。
能力
ビフロンスは人の姿をしてはいるものの、その身体は人間のものでは無い。
ビフロンスの魔術は大量で微細な魔力の結晶を操る力で、その力で操っているのが己の身体である。
微細な塵のような結晶一つ一つがビフロンスであり、本人曰く この身体になった時点で「個」という概念は消滅しているらしい。
ちなみに本体と衣服の制御は別口らしく、魔力や装備が尽きると全裸で出現するらしい。(by作者の質問箱)
余談
作者がFANBOXで掲載している魔奴愛外伝では『貌なき魔王のバタフライエフェクト』がビフロンスの担当回となっている。
性別
彼(彼女)の性別は現在も不明だが、作者曰く「一度だけそれとなく描写した」との事。
ただ、実際は後半巻に行けば行くほど本人の性別を匂わせる描写は増えており、13巻まで読む頃にはどちらの性別かは何となく分かる。
関連タグ
ヴリトラ(Fate)…人間を困難な目にあわせてその人間が困難を努力して打破する姿を好む邪竜。