もしかして
「フリーレン様は本当に人の感情が分かっていませんね。」
解説
CV:市ノ瀬加那
フリーレンの新たな旅に同行した魔法使いの少女。ただし旅の中で時間が経過していっており、12巻以降のヒンメルの死から31年後の時点では20歳になっている。
人物
外見
紫がかった紺色の瞳と腰まで長く伸ばした同色の髪。身長と発育は師であるフリーレンを追い越している。
幼少期(原作2~3話)は小柄で髪も肩口ほどの長さのおかっぱであった。
普段は旅装として大きめのローブを身に着けているが、その上からでもはっきり存在が確認できるレベルの巨乳の持ち主。
膝枕されたフリーレンは「空が半分しか見えなかった」と不機嫌になった。
また、ローブでは体型が分かりにくい事に加え、旅先でサイズがおかしい料理を食べているシーンが多々見られる事もあってか、物語が続くにつれて次第にフォルムが丸くなっているのではないか疑惑が持ち上がっている。
上着を脱いでる時を見るに、単に絵柄の変化で顔の輪郭が丸くなっているだけとの見方も強い。長期連載あるある。
なお、巨大料理はフリーレンやシュタルクも同じように食べている。
性格
基本的には生真面目な性格でズボラな所があるフリーレンのお世話係を務めており、ファンからはもっぱら「お母さん」と呼ばれている。それどころか、原作77話にて「あまり安易に褒めるとフリーレン様の教育に良くないです」と言っており、立場としては弟子のはずだが、魔法以外は逆にフェルンがフリーレンを教育をしているという認識を持っている可能性すらある。
口調は丁寧であり、基本的には誰に対しても敬語で話す。但し、会話の中で「ブチ切れる」という単語が出てきたり、寒くて手がかじかんだ際には「手がちべたい」と話す事があるなど、時折口調がブロークンになることがある。
彼女の育ての親であるハイターもフリーレンに母親のような説教の仕方をするので、フリーレンに対する𠮟り方は彼の影響の可能性がある。また一級魔法使い試験編の際に、自分達が留守をしている間に夕方まで寝ていただけでなく、夜中に勝手にジュースまで飲んでいたシュタルクを問い詰めた際にも、普段の敬語混じりの口調から母親のような口調に変わるなど、フリーレンだけでなくシュタルクにもその叱り方が向けられるようだ。
エルフゆえ時間感覚が非常に大雑把な上に内心を察しにくいフリーレンに振り回される事も多く、何かと気苦労が絶えない様子。
フリーレンがフェルンの気分を損ねた際にはフリーレンの髪を三つ編みにするのがお決まりのようだが、逆に機嫌がいい時も三つ編みにするようである。
師匠と弟子という事で強い感情を抱いているようであり、小さい子大好きなメトーデがフリーレンを撫でたり抱きついたりしているのを見た時は、フェルンにしては珍しく分かりやすい嫉妬の様子を見せていた。しかし、肝心のフリーレンには伝わっていなかった。
人間なので感情は普通に豊かであるが、普段はフリーレン同様にあまり感情を表に出さない。むしろ感情を表現することを苦手としている節があり、口数も多くないので想いを内に溜め込みがち。怒った際にも表情を変えず、激高せずに静かに怒るので逆に怖い。フリーレンとシュタルクも口を揃えて「怖い」と漏らす程。
ただ、後述の「穏便な手段よりも実力行使~」のくだりや、シュタルクへの対応に関しては、彼の不用意な発言や行動で怒った際に、彼をポコポコ叩いたりする事がある。また別の例ではザインの脛を蹴った事もあるなど、元々彼女は口よりも手が出やすい気質があるようだ。
笑ったり喜んだりした時も微笑レベルの小さなリアクションにとどまるが、むくれた時だけは非常に分かり易く顔に出る。但し一級魔法使いになって以降は、むくれた顔は一切見せていない。
フリーレンに比べてしっかり者である一方で、育ての親であるハイターの影響か、僧侶がギャンブルに手を出すことに難色を示しながら、こと飲酒については「酒は百薬の長」と称して肯定的だったりと、若干常識が怪しい。
また、穏便な手段を探る前に真っ先に武力行使を検討する等、妙に血の気が多い一面もある。
シュタルクに対しては同世代という事もあってかやたら辛辣な態度が目立つものの、一応異性として意識している模様。
フェルンの方からシュタルクをへこますような態度を取ったり、相手から取られたりでお互いに一喜一憂しあったりすることが多いが、その度にお互い素直に仲直りしており、その様を見たザインからは「もう付き合っちゃえよ!!!」といら立ち交じりの発言を繰り出された。
また、7巻62話以降はシュタルクへの恋愛的な意味での好意が以前にも増して強くなったのか、ボディタッチを行ったり甘えてくるよう誘ったりする機会が増えている。
フリーレン曰く、楽しそうに杖等の道具の手入れをしており、実際にフェルンは髪飾りやブレスレットを笑顔で手入れしている。杖はハイターから、髪飾りはフリーレンから、ブレスレットはシュタルクから、それぞれフェルンが貰った物であり、戦争で故郷も何もかも失ってしまったので大事なものが増えていくのが嬉しいのかもしれないと考えているらしい。
経歴
幼少時に戦火によって両親を失った戦災孤児で、絶望から自ら命を断とうとしていたところ、魔王討伐の旅の後に聖都の司教を引退し隠遁生活を送っていた勇者一行の僧侶ハイターに救われた過去を持つ。
自らを救ってくれたハイターを敬愛しており、彼への恩返しの為、そして一人で生きて行く為の術として魔法使いとなるべく修業を始め、幼い身で卓越した魔法操作技術を身に着ける。
その後、ハイターを訪ねてきたフリーレンの下で4年間修業を積んで一人前の魔法使いに匹敵する実力を身につけ、死期を迎えたハイターを看取った後にフリーレンと共に旅立った。
勇者ヒンメルの死から27年後に16歳の誕生日を迎えたので、勇者ヒンメルの死から11年後に生まれている。
なお、旅仲間のシュタルクとは同い年だが彼女の方が誕生日は後である。18歳の誕生日を例にとれば、シュタルクが原作26話、フェルンが原作29話にて迎えている。
フリーレンと旅に出た時期は、原作では勇者ヒンメルの死から24年~26年後である為、最大で2年の揺れが有り若干曖昧だったが、アニメ15話の「フリーレン様と旅に出たのは4年前」というフェルンの台詞にて、勇者ヒンメルの死から25年後だと確定している。
能力・戦法
フリーレンやゼーリエも認める天性の魔法的才能の持ち主で、その才能は出会ったばかりのフリーレンに魔法操作技術の巧みさを感心され、彼女の師匠であるフランメの師ゼーリエに弟子入りをスカウトされる程で、素質の高さは二人にフランメの再来を想起させるレベル。
老練の魔族殺しの魔法使いであるフリーレンから魔法を学んだ事もあり、魔族を殺す事に特化した戦い方を得意としている。フリーレン譲りの「魔族を欺いて殺す戦法」も身に付けており、魔力の秘匿による攪乱と得意とする魔法の高速射出の複合戦法で七崩賢の配下クラスの魔族をも打ち破っている。
主な戦闘スタイルはフリーレンに教わった一般攻撃魔法と防御魔法だけを用いる至極シンプルな物。作品世界内の現在の主流である、質量をぶつける魔法を軸とした立ち回りとはかけ離れた古い戦法だが、図抜けた魔力量に裏打ちされた豊富な手数、射程と精密性、さらには圧倒的な出の速さによるゴリ押し性能がとにかく高く、並の魔法使い程度であればまるで寄せ付けない。エーレとの対決では魔法学校首席である彼女を正面から力ずくで叩き潰し、ヴィアベルから「これが出来るとすれば相当な化け物」と評された。
特に射出速度においては師のフリーレンをもって「自分より上」と太鼓判を押されている。
基本の魔法しか使わないが、基本を徹底的に磨き上げている為それ以外は不要。シンプル故にかえって対策が難しく、戦法がバレた所で問題が無いという、ある意味で理想的な魔法使いであると言える。
この戦法はフェルンの類稀な速射能力があって初めて成立する超強力な戦法となっており、現状他に同じことができたのは恐らくクヴァールくらいである。
クヴァールも目覚めた直後に防御魔法の「ゾルトラークを防ぐ為の高度な防御性能を獲得したが為に魔力消費が激しい」という弱点を見抜き、即座に大量展開による弾幕攻撃に切り替えた。これはフェルンが防御を、フリーレンが攻撃を分担することで打倒したが、逆に言えばどちらか一人だけならあの弾幕の中攻撃を返すのは不可能であり、1対1の戦闘においてはほぼ無敵の戦法である。
また、自身の気配や魔力を消すことも得意であり、幼少期の時点でフリーレンの魔力探知にほとんど引っかからず、探すのに苦労させるレベルだった。飛行魔法や射程の長い一般攻撃魔法と組み合わせることで、相手に知覚されない超遠距離から高圧縮・高速の必殺の一撃を狙撃のように放つ芸当も可能。
なお、戦闘で用いるのは主に上記の基本魔法二つだけだが、他の攻撃魔法が使えないとは言われていない。また、戦闘とは関係のない生活魔法は他に多数習得している。
関連イラスト
関連タグ
服が透けて見える魔法 ちっさ むっすー(フェルン) フェルンさん完全にお母さん フェルンママ
CPタグ:シュタフェル
関連人物
ハイター:孤児になってから育ててくれた恩人。
フリーレン:魔法の師匠。
シュタルク:旅を共にする仲間。
小伊万里いすず(江戸前エルフ):中の人繋がり尚且つエルフ絡みキャラ