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登場話:第22話「娘たちのアバレ歌」、第23話「アバレ電波ドギューン!」|


概要

子供達や若者を中心に人気がある美里(演:前場莉奈)、梨紅(演:下田美咲)、公美(演:野沢彬乃)の三人の少女で構成されたアイドルユニットで、持ち歌である子供達の心情(特に家庭や学校に対するストレス)を過激に表現した『プリプリロック』と決め台詞の「うぜーよ」、そしてそれらにあやかった微炭酸ドリンク『うぜーよ』が大人気かつ大流行している。しかしそれには後述の理由があって……


経歴

第22話「娘たちのアバレ歌」

同エピソードにて、アバレンジャーは仲間であるバキケロナグルスディメノコドンを人質に取られてしまったのもあって、アバレキラーからの『3日後の日没まで樹海でバキケロ達が囚われている巨大な樽を守るバリアの解除スイッチを兼ねているトリノイドを倒さねばならない』というゲームを受けざるを得なくなってしまう。

だが、その肝心のトリノイドに関する手がかりや情報は皆無ということで、アバレンジャーは拠点である恐竜やに戻るのだが、そこでぷりぷりんせすシスターズのファンとなった子供たちが凶暴化し、あちこちで超能力で事件を起こしていると言う事を知ると、この事件が件のトリノイドに関係していると考えて調査を始めるのだが、テレビ局に赴き調査した所、


  1. ぷりぷりんせすシスターズは「マネージャーに強制されている」と証言
  2. そのマネージャーは「レコード会社からの指示で仕方なく」と証言
  3. レコード会社はスポンサーである「ドリンク会社からのの指示」と証言
  4. 更にそのドリンク会社は「ぷりぷりんせすシスターズのマネージャーから持ちかけられた企画」と証言して

調査はたらい回し無限ループに陥ってしまう。


調査が難航していた所、恐竜やで待機していた今中笑里からの連絡で『ぷりぷりんせすシスターズの歌はテレビ夕焼けの番組で流している』ということが判明する。

そこで、急遽テレビ夕焼けの社長室に乗り込んだアバレンジャーは社長を問い詰めると『テレビ夕焼けの屋上にある電波塔がトリノイドに乗っ取られている』ということが判明。

そこですぐさま屋上に向かい、らんるダイノブレスに取り付けた新機能『トリノイドに強く反応するサーチビーム』を使って探して今回の事件の張本人及びゲームの勝利条件であるトリノイド『ムカデンパンジー』を発見する。

事件解決及びバキケロ達を救うべく、アバレンジャーは速攻でムカデンパンジーを倒そうとするも、「ゲームを面白くする為」という理由でアバレキラーが乱入する。

アバレッドはアバレキラーの相手を自分が引き受け、逃走したムカデンパンジーの追跡と討伐を三人に任せる。


そしてアバレキラーをアバレッドが食い止めている間、アバレブルー達3人はムカデンパンジーに追いつき、アバレブラックの必殺技「ファイアーインフェルノ」で見事撃破する。


これで事件も解決し、バキケロ達を助けることができてめでたしめでたし……とはならず、なんとそのムカデンパンジーは『ムカデンパンジーの無数の小さな分身を纏っていたバーミア兵が化けていた偽者』に過ぎなかったのだ……


『バキケロ達を救うために倒さねばならないムカデンパンジーは行方不明で、子供たちが凶暴化する事件は解決していない』という状況は変わっていない……だが無慈悲にもバキケロ達を救うまでのタイムリミットはあと1日と刻一刻と迫っていたのだった。


第23話「アバレ電波ドギューン!」

『せっかく見つけて倒した、事件解決及びバキケロ達を救うために倒さねばならないムカデンパンジーはダミーで本物のムカデンパンジーは別の所でピンピンしている』

という現状にアバレンジャーは落胆してしまうのだが、そこに今中笑里からの「みんな、大変!! すぐ戻って!!」という緊急連絡が来てすぐに恐竜やに戻る。

恐竜やに戻ったアバレンジャーを恐竜やの店主である竜之介が「……おかえり」という暗い言葉で迎えるのだが、

店内がテーブルや椅子、食器と言った店の備品が散乱(皿に至っては割れてしまった)していたのだ。

その普通ではない惨状に凌駕は「一体どうしたのこれ!?」と笑里に尋ねるのだが、そうなった経緯はというと凌駕の姪であるが、ぷりぷりんせすシスターズの歌をテレビで見聞きしてしまって凶暴化し、超能力を行使して店内を滅茶苦茶にしてしまったというものだったのだ。それに舞を娘同然に大切に思っている凌駕は「俺……父親失格だ……舞ちゃんが……悪い番組見るのを……防いで……やれなかったなんて……」と深く落ち込んでしまう。

らんるは「仕方ないよ……戦ってたんだし……」とフォローし、アスカも「悔やむよりも、敵を倒すことを考えましょう」と励ます。

それを聞いた凌駕は凶暴化して暴れまわって疲れて眠った舞の閉じた右目から流れる涙をハンカチで拭こうとするのだが、それに違和感を覚えた幸人が「待て!」と静止する。

そして閉じた左目に溜まっている涙を指で取ると、その指先にある涙にはミクロンサイズにまで小さなムカデンパンジーの分身がいたのだ


つまり今回の事件のカラクリは『テレビの電波に乗って、ムカデンパンジーの分身が視聴者である子供達の目に飛び込んで憑りつき、凶暴化させていた(ちなみに、ぷりぷりんせすシスターズの出る番組は視聴率82%にも達しており単純計算上は1憶454万人の目から体内へと、ムカデンパンジーの分身が入り込んでいることになる。)』というものだったのだ……


現時点でも、大規模な被害になっておりタイムリミットも残り20時間にまで減っている…だが手がかりはなしという現状で窮地そのものであるが、らんるはこの状況を打開する一つの方法を挙げて実行する。それは『自作の装置に先程のムカデンパンジーの分身をセットすることで、【ムカデンパンジー本体からムカデンパンジー分身に向かって誘導電波が出ている】という事が分かり、その電波を逆探知して本体を見つける』というものだった。

それでアバレンジャーは誘導電波を出しているムカデンパンジー本体がいる倉庫街に到着するのだが、そこにはアバレキラーが待ち構えていた。

そしてアバレキラーのウイングペンタクトで実体化させた無数の矢の先制攻撃からアバレンジャーはアバレキラーと交戦し、アバレッドはアバレキラーと一騎打ちを繰り広げながら言葉を交わしていく。


「お前、「人間を信じたい」とかほざいてたな……」

「それがどうしたんですか!?」

「たったらこの先へは行かない方が良いぜ?……この先には……『失望』が待っている」

「それも俺は行きます」

そういった意味深な言葉をアバレッドと交わすのだが、


「お前は俺に勝てない……人間を信じている限りな……!」


そう言い残すとアバレキラーはウイングペンタクトの能力で撤退する。

アバレキラーの意味深な言葉も気になるが、残り時間も少ないアバレンジャーはアバレキラーの忠告には従わず、倉庫街の奥へと進んでいく。


そして扉を開けて建物内に乗り込んだアバレンジャーはムカデンパンジーを探すのだが室内は真っ暗である。

だがムカデンパンジーの反応こそあるものの中には誰もいないようだたのだが、何かの気配がしたのでアバレッドはアバレイザーをその気配の先に向けるのだが、そこが照明で照らされ、そこから姿を現したのはぷりぷりんせすシスターズ……そして今回の事件で聞き込みをしたマネージャーにレコード会社の人間、そしてテレビ夕焼けの社長までいたのだ。

その状況が分からないアバレッドは「どうしてここに?」と困惑するのだが、


「せっかく……歌もヒットしたんだ……余計な事するなぁ~…」


とその中のTV局の局員が話すが、『ムカデンパンジー本体に操られており、誰かの体内にムカデンパンジー本体がいる』とアバレブルーは疑い、アバレイエローはアバレスーツのサーチ機能でくまなく調べるも、ムカデンパンジー本体は誰の体内にも潜んでいないということが判明する。

それにアバレンジャーはどういうことか困惑するのだが、それを遮るように事件の関係者は口々に述べていく


「その通りだ! もういいからほっといてくれ」

「仲代さんのおかげで、あたしたちトップアイドルになれた!」

「それを今さら辞めろだなんて……バカ言わないでよ」

「全部分かってる「もう辞めたい」だとか…「助けて」とか……貴方たちを混乱させるために言っただけ……」


即ちぷりぷりんせすシスターズやテレビ関係者達は自らの私利私欲のために今回の事件に加担したのだ……


それを知ったアバレッドは「嘘だろ……嘘だろそんなの……」とショックで膝から崩れ落ちるのだが、その不意を突くようにテレビ撮影用のカメラ(に載った小さな機械)から4本の光が伸びてアバレンジャーの4人を拘束する。

そこにムカデンパンジーが潜んでいたことをアバレイエローは悟るのだが、テレビ夕焼けの社長はそれを掴んで持つと「ああ……この中にいる! だが……これなら攻撃できないだろ!」と自分の着ているスーツの内ポケットに仕舞いこんでしまう。


まさしくムカデンパンジーを庇う行為そのものにアバレッドは「どうして……どうしてこんな……」と問い詰めるが、

「視聴率だよ! 視聴率でトップになるのが私の夢だった! そしてそれが叶った! 今さら……最下位に逆戻りなんかできるか!」と社長は言い放つ。


「そんなに視聴率が大事ですか……! 子供達に…悪魔の番組を見せたいんですか!」とアバレッドは非難するが、社長はと言うと「視聴者は退屈している……刺激を求めているんだ! だからウケるにはそういうのを作るしかないんだ!」と開き直ったかのようなことを言い放つ。

そして光が具現化して蔦で拘束されダメージを受けたアバレッドは弾き飛ばされ、変身が解除された凌駕はテレビにぶつかるのだがその衝撃でテレビのスイッチが入りニュース番組が流れる。


ニュースキャスター「凶暴化する子供や若者が後を絶ちません……」という音声と共に凶暴化した子供が暴れる場面が映し出され、それに映った女の子を見た社長は「あゆみ……あゆみ!……どうしてお前まで!」とショックを受ける。

「あれほど「うちの番組を見るな」と言ったのに!……「絶対見ちゃいかん」と言ったのに!」と嘆くのだが、その隙に凌駕は社長のスーツを胸倉を掴むように掴んで引き寄せ、「野望も……これで終わりです」と言い放つとスーツの内ポケットから機械を奪い取ると、床に投げて放る……するとその中に潜んでいたムカデンパンジーの本体が姿を現す……


「貴方たちが魂売った相手は……こういうヤツだ……やられない内に……とっとと消えろ……消えろぉぉぉぉぉ!!」」


凌駕がそう叫ぶと、ぷりぷりんせすシスターズはじめ事件の関係者は自分に飛び火が当たらないようにするかのように我先に逃げ出す。


その後、凌駕は必死に抑え込んでいた人間に裏切られた怒りをぶつけるように、他の3人と共にムカデンパンジーと交戦していくがムカデンパンジーは強く、苦戦してしまい辛うじて倒すことには成功するも、最終目的である『バキケロ達を救う』は果たすことができず、それどころか『アバレキラーに奪われてしまう』という結果になってしまい、『信じていた人間達に裏切られ、助けるべき仲間も奪われる』というまさしく完全敗北という結果を喫してしまったのだった……


そして今回の事件の根源であったムカデンパンジーの撃破には成功するも、前述の完全敗北で憔悴しきった凌駕は恐竜やに帰還するが、


「『信じてたって救われない』 それを証明するゲームを見事にお前は完成させてくれた 人間なんてそんなもんだ! 信じる事なんて無駄なんだよ……!」


という壬琴の言葉が凌駕の頭の中でエコーする。他の特撮作品のように人間の醜い部分を知った凌駕は拳を力強く握るが、その拳を両手で舞が優しく包み込む。

そして拳を開くと凌駕は立ち上がり「それでも信じる……俺は……俺は……人間を信じたいんだ……」と自分の気持ちを仲間達に打ち明ける……

そしてそこに点けていたテレビから『ぷりぷりんせすシスターズの梨紅(リク)の緊急脱退記者会見』の場面が流れ、それを見た竜之介は「皆さん! ぷりぷりんせすシスターズの1人が、グループを辞めて、真面目にやり直すことにしたそうです」と明るくポジティブに伝えていた。


だが、肝心の凌駕はその言葉通りに受け取れたのか、そして本当に真面目にやりなおすことができたのか、それは誰にも分からない……


作中での関連人物

社長(演:大矢兼臣)

重役(演:山崎海童)

マネージャー(演:松永麻里)

性別や立場は異なるが、いずれも『私利私欲が理由で、平和を脅かす壬琴エヴォリアンに加担。その後の消息は描かれていないが、見方によっては一切の報いを受けず事実上の勝ち逃げをした。


総評

スーパー戦隊シリーズの作品で稀に登場する『私利私欲や身勝手な理由で戦隊メンバーに危害を加える人間の悪役及び、悪の組織と手を組んだ人類の裏切り者』というポジションであるが、ぷりぷりんせすシスターズの場合は


  • 戦隊に危害を加えるどころか戦隊が守る罪なき人々にすら深刻な被害を与える一因となった
  • 更には改心反省の意図が一切見られず、悪事の報いも全く受けずに勝ち逃げするように物語からフェードアウトした

と考えると歴代でもトップクラスのタチの悪い連中と言えるのだろう。


余談

  • プリプリロックはアバレンジャーから4年前の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場した挿入歌及び準レギュラーである速瀬京子のキャラソン『Go! Love Sick』の替え歌である。
  • このエピソードで登場したチョイ役のTV局の局員の一人を演じた矢柴俊博氏は、後に『手裏剣戦隊ニンニンジャー』にて伊賀崎旋風役として登場することになる。
  • ちなみにぷりぷりんせすシスターズの番組視聴率82%は、我々の現実世界で視聴率の計測が始まってからの最高記録は『第14回NHK紅白』が81.6%で日本最高視聴率となっている。

参考までにアバレンジャー放送当時の2003年年間高世帯視聴率番組(関東地区)においては

順位番組名視聴率
1位金曜特別ロードショー 「千と千尋の神隠し」46.9%
2位第54回NHK紅白歌合戦 (21:30分頃)45.9%
3位日曜劇場「GOOD LUCK!!」(最終回)37.6%

そして日韓W杯の最大視聴率が約66%と考えれば、極めてイレギュラー及びおばけ番組そのものであることが理解できるだろう。


関連タグ

爆竜戦隊アバレンジャー 裏切り者

売国奴:本来の意味としては異なるが『私利私欲が理由で敵に加担し、国(日本)に致命的な大損害を与えた』という点がまさにそれである。


外部リンク

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