特撮ヒーローオタクが、世界を救う!?
概要
桂正和の漫画『ウイングマン』を原作としたテレビドラマ。全10話。
2024年9月3日、生誕40周年を記念してテレビ東京系列の深夜ドラマ枠「ドラマチューズ!」(火曜深夜0時30分に放送・ただしテレビ大阪は金曜深夜2時10分に遅れネットで放送)にて実写ドラマ版の放送が決定した。
2024年10月22日から12月24日まで放送された。 製作はDMMTVと東映ビデオ。
役者の確保の関係上、義務教育年齢では困難があるためメインキャラクターたちの年齢は高校生に変更されているが原作者の桂もその点は了承済みとのことである。桂本人も【総合監修・キャラクターデザイン】としてクレジットされている。更に、御本人が第5話でカメオ出演している(セリフ付き)。
脚本は山田能龍・西垣匡基・中園勇也が担当。監督・アクション監督は『獣電戦隊キョウリュウジャー』や『ウルトラマンジード』等数多くの特撮作品を担当した坂本浩一。
16日に第1話がDMMTVで先行配信された。
何と言っても昨今の「スーパー戦隊シリーズ」や「仮面ライダーシリーズ」ばかりだった東映特撮にとっても「超光戦士シャンゼリオン」以来28年ぶりのTVシリーズのオリジナルヒーローであり、八手三郎や石ノ森章太郎名義以外では武内直子原作の「美少女戦士セーラームーン(ドラマ)」以来21年ぶりの快挙を成し遂げる事となる。序でに直子姫も桂の大将も共にセラムンとウイングマン実写化を切に願っていた共通点もある。
東映が製作に参加しているため健太の自室にはモバイレーツやディケイドライバーと言ったヒーローの変身アイテムからキラメイジン等の戦隊ロボ、電子戦隊デンジマンのDVD告知ポスター、坂本が担当した作品のポスターやおもちゃが小道具として飾られているほか、台詞にも東映特撮の作品名や用語が度々登場している。
第4話ではヒーローショーのキャラとして宇宙刑事ギャバンのスーツが登場している。
2025年3月26日には、全話収録したBlu-ray BOXが発売予定。
原作との相違点
- 健太たちが中学生から高校生になっており、「仲額中学校」から「私立傐額高校」へ変更された。
- 地上波テレビにおけるコンプライアンスの関係から、アオイのコスチュームの露出度が原作より抑えられており、美紅も新体操部という設定は原作通りだが、劇中でレオタード姿になるシーンがオミットされた。
- ウイングマンの3次元での変身継続時間は5分間で健太が自らドリムノートに書き(実際どのくらい変身できるかは不明。原作では肉体に直接使用した場合(ウイナアのような乗り物系は除く)ドリムノートの効果が3次元では長持ちせずに10分で強制解除、ポドリムスでは無限)、リ・チェイングで変身解除できるよう新たに設定が追加された。
- 原作では名字だけだった、名無しだったキャラにフルネームが追加。
- ドラマではドリムノートの正当な所有者はアオイのままで健太は借りているだけ(最初に書きこんだ内容に関する事しか書き込めない設定で健太が勝手に書き込んだ)である。原作ではアオイがドリムノートをあげるかわりにリメルを倒す交換条件で健太にドリムノートを譲渡している。アニメも同様だが、最終的に健太はアオイにノートを返した。
- 原作ではアオイは健太の事を「ケン坊」と呼んでいたが、ドラマでは「健太」と呼んでいる。これは年齢変更の影響があったため。
- 松岡先生が「アクション演劇部」の顧問を務めるなど、原作よりはるかに健太のヒーロー活動に理解のある教師となっている。
- 時代設定は原作当時ではなく、(スマホや動画配信が登場する)現代となっており、健太の視聴している特撮作品には平成以降のものも登場している。彼のコレクションを見る限り、少なくとも『魔進戦隊キラメイジャー』(2020)までは放映されている。
- ザシーバは人間態として活動する時、原作では水野麗という美森くるみのマネージャーに扮していたが、ドラマでは黒津という女子高生のドラマオリジナルキャラクターとなっている(くるみがドラマでは登場しない為の変更と思われる)。黒津は原作でシャフトが乗り移った男子生徒の名前である。
- 原作でヒロイン達が結成したウイングガールズは30分という放送尺の都合上オミットされている。坂本監督は続編が作られればやりたいとのこと。
- セイギマンの設定がなくなり、その影響で楠冨青三、北島みどり、渡辺広黄は登場せず。森本桃子は登場したが、アクション演劇部の部員というシンプルな設定となった。
- リメル戦でリメルとウイングマンが巨大化している(この点はライエル編から採用したものと思われる)。
- 原作やアニメでは序盤でポドリムスに赴いているが、ドラマではそのシーンがなく、健太もポドリムスに赴くことなく終了した(尺の都合によるもの)。そのため、ウイナアのような異次元移動用のサポートマシンが登場しない。
キャスト
- 広野健太:藤岡真威人
- 夢あおい:加藤小夏
- 小川美紅:菊地姫奈
- 布沢久美子:片田陽依
- 森本桃子:上原あまね
- 福本智夫:丈太郎
- 坂上美樹:大原優乃
- 斉藤達夫/ナァス:橘春軌
- 黒津:三原羽
- 北倉先生/キータクラー:宮野真守
- 松岡先生:映美くらら
- 広野正導:的場浩司
- 広野義子:中山忍
- 総理大臣:菅原大吉
- リメルの声:大塚明夫
- ザシーバの声:戸松遥
- ラーク博士の声:関智一
- 帝王ライエルの声:GACKT
スーツアクター
- アクションコーディネーター:和田三四郎
各話リスト
サブタイトルは本編には表示せず、ラテ欄や番組サイトで確認できる。
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 新時代のヒーロー参上 |
第2話 | 敵との激闘はじまる! |
第3話 | 学校内で大バトル勃発 |
第4話 | ヒーローショーで事件 |
第5話 | 2人のヒロイン出現!? |
第6話 | 奪われたドリムノート |
第7話 | 謎の転校生あらわる! |
第8話 | 恋のライバルとの激闘 |
第9話 | 最後の戦いが始まる! |
第10話 | ヒーローと永遠の別れ |
主題歌
OPテーマ
「chang[e]」BLUEENCOUNT(ソニー・ミュージックレーベルズ)【Ki/oon_Music】
EDテーマ
「yoin」Nowlu(バンダイナムコミュージックライブ)
「WING LOVE」山中のりまさ
DMMTV配信版最終回の特殊ED。アニメ版のエンディングテーマ。
関連動画
関連事項
ザ・ハイスクールヒーローズ:3年前にテレビ朝日系列で放送された東映の深夜特撮。
ウルトラマンアーク:同時期のテレ東特撮でこちらも「想像力」がキーワードとなっている。
甘神さんちの縁結び:テレビ大阪を除くネット局で本作の前座に放送されたアニメ作品。