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概要編集

正式名称は「 ソニー・ミュージックエンターテイメント (Sony Music Entertainment (Japan) Inc.)(SMEJ)」。1968年にSONYが新しい事業として音楽事業を選び、CBSソニーとして創業した事に始まる。アメリカCBSレコードとの合弁事業だった。

1988年にSONYのアメリカの子会社がCBSレコードを買収した事もあり、1991年に現在の社名に改められているが、CBSレコードも、同じ社名に改められた(2004年にアメリカ法人の方はソニーBMG・ミュージックエンターテイメントと改名したが、これはアメリカのドイツ系企業であるBMGと経営統合したためであり、2008年にSMEに戻している)。

日本レコード協会の正会員。


近年はアニメタイアップに根強いレコード会社としても有名。

毎日放送(・TBS系列)の土6日5アニメサタデー630の毎日放送引き受け分、スーパーアニメイズムのテーマソングの大半はここ所属のアーティストで占められている(ただし『100%パスカル先生』、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』、『聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal-』に関しては全く手掛けていない)うえ、『NARUTO』/『BORUTO』や『BLEACH』や『銀魂』のような週刊少年ジャンプ原作のテレビ東京アニメの主題歌もそうであった(キングレコードから移行したガンダムシリーズ日5放送した作品に限らずアニメイズムで放送の『ガンダム Gのレコンギスタ』に加え『機動戦士ガンダムUC』、『機動戦士ガンダムNT』、果ては『ガンダムビルドダイバーズ』でも主題歌を提供)。

また、読売テレビホスト・日本テレビ系列局(他)で土曜夕方5時台後半(27+1局での放送時間)に放送された作品(2013年に該当時間帯に移動してきた『宇宙兄弟』以降全作品)や、フジテレビほかのノイタミナ枠作品でも主題歌制作を手掛ける。

そのうえスフィアのように傘下に声優専用の事務所(ミュージックレイン)を立ち上げてデビューしている者もいる。

おまけに2017年4月からはアニソン専門レーベル「SACRA MUSIC」を立ち上げたとか。


またアニメタイアップの根強さに加え音楽性が似通った所謂弟・妹分的アーティストも数多く輩出している事から全盛期のビーイングのマーケティング戦略の影響を濃く受け継いでいることがわかる。


近年アーティストのレコード会社移籍が目覚ましいが、意外にも移籍先がソニーミュージックである例は少ない。そのため所属アーティストの大半がメジャーデビュー当時からソニーミュージックと契約を結んでいた歌手である。数少ない例外としては藤井フミヤ(1998年にポニーキャニオンから移籍)、宇多田ヒカル(2017年にユニバーサルミュージックから移籍)、杉良太郎(1975年に日本コロムビアから移籍。ただし1990年にテイチクに移籍)があげられる。


一方かつてレコード会社がソニーミュージック系列所属だったアーティストには、先に述べた杉良太郎(ソニー)のほかにはX(ソニー・キューン→ユニバーサルミュージック)、DREAMSCOMETRUE(エピック→ユニバーサルミュージック)、TM_NETWORK(エピック、TRUE_KiSS_DiSC→吉本興業(RandC)→avex)、TRICERATOPS(エピック→ビクター)、THEBOOM(ソニー→東芝EMI)、AKB48(デフスター→キングレコード)、Crystal・Kay(エピック→ユニバーサルミュージック)サンボマスター(ソニー→ビクター)、SCANDAL(エピック→ビクター)等がいた。


PUFFYサンボマスターなどはレーベル移籍のみで傘下事務所のみの関係に留まる者もいる。


AquaTimezなど、解散したアーティストも少なくない。


かつては、オフィスオーガスタともアリオラジャパンでマネジメント契約をしていたが日本のユニバーサルミュージックにマネジメント契約を変更して解消した。(著作権は事務所持ちのアカウントで一括管理→ユニバーサルに全移管)


ソニーミュージックレコーズ、SMEレコーズ、エピックレコーズ、キューンミュージック、デフスターレコーズ等の傘下のレーベルが多いことでも知られる(これはレーベル毎の独立採算制時代の名残)。

他レコード会社レーベルの吸収も多くビクターとの合弁解消したBMGの日本法人を買収しアリオラジャパンを設立している。というより、創業自体日本コロムビアからCBSレーベルをひん剥いた格好だった(故に日本コロムビアは海外の音楽は長らくジャズとクラッシックが中心だった。ただ、SMEの洋楽の輸入盤に関しては日本コロムビアが販売権を持つという歪な状態となっている)。


ゲーム音楽関係ではカプコンのゲーム作品のサウンドトラックを販売する『カプコンセルピューターレーベル』といったゲームメーカーによるプライベートレーベルもある。


傘下ではないが「アップフロントワークス」(zetimaレーベル時代モーニング娘。など)や「STRATO ENTERTAINMENT」(旧「Jonnys ENTERTAINMENT 」)(J-FRIENDSKinkiKidsなど)のCDもここが販売を担当している。系列会社にてアプリの運営も行う。


洋楽歌手の所属も多い。有名なのはAerosmithOasis(解散)、デヴィッド・ボウイ(ユニバーサルミュージックから移籍)等。また、演歌歌手も抱えていた(伍代夏子藤あや子石原絢子)が、2011年3月限りで関連会社のソニー・ミュージックダイレクト(CBS時代の復刻楽曲の販売なども手掛ける)に移管している。


そんなこんなで現在ではエイベックスユニバーサルミュージック日本法人、ワーナーミュージックジャパンに並ぶ大手レコード会社として名を連ねている。

otonanoという音楽情報サイトを開設。

大人のための公式オトナノのYouTubeチャンネルを開設し、過去の専用YouTubeチャンネルが用意されていない所属アーティストのミュージックビデオがフルサイズでアーカイブ配信されている(元のYouTubeチャンネルではショートバージョンだった)。



他社との関係について編集

2012年にはメディアファクトリー(前者の大人の事情によりKADOKAWAが音楽出版事業に関してレコードレーベルのKADOKAWAへの事業統合を図ったため)その老舗の傘下レーベルだったピカチュウレコードも吸収(ただし、SME Records(『ポケットモンスター(第7シリーズ)』まで)→ソニーミュージックレーベルズ(『ポケットモンスター(第8シリーズ)』)になりレーベル名としてはロゴと共に消滅している)しており、買収後は主題歌が軒並みソニーミュージック所属のアーティストで占められる(発売元は変わらないが、所属アーティスト(例:岡崎体育など)によるフューチャリング企画においてビクターのトータス松本などの例外あり)という事態が発生している。それどころか2012年からは劇場版の映像ソフトとサントラ(アニメ版のみで小説版はそのまま維持、ゲーム版は出版社のオーバーラップに変更)販売元もソニーミュージックになった(ビデオの発売元は小学館)。また、海外放送版とはレーベル及びレコード会社は別社である。ちなみに、過去のポケットモンスター関連曲の中にはソニーミュージックの各レーベルに所属しているアーティストがタイアップの契約以前から歌っているので意外と長い付き合いでけっこうお世話になっているのでこれを機に移った動機だとすれば、親近感があったと窺える。

頑なに任天堂ゲームのアニメを放送しないアニマックス(ソニー・ピクチャーズ傘下)とは対照的である。

更に2017年にはゲームソフト販売レーベル「UNTIES」を立ち上げてNintendo Switchにも参入しており、ついでにアニプレックスの方でも任天堂との距離を縮めつつある。ただし、系列会社にあるゲーム会社のソニー・インタラクティブエンタテインメントとは例外の様だが(一時期ソニーミュージックアーティスツ所属の某声優が任天堂のゲーム好きを公言しても特に問題にならなかったのはおそらくこのため。そもそもサントラ(アニメ版)販売以前は『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒き英雄ゼクロム・ビクティニと白き英雄レシラム』にミュージックレイン所属の声優が総出演している)。

更に同年からはいきものがかりが担当した劇場版名探偵コナンの主題歌枠にまで手を出したため、ビーイングから奪いつつあると言う印象を持つ(ただしたまにビクターやユニバーサル等のアーティストが手掛けることも)。ただし、アニメ版のキャラクターソングをリリースしたレーベルにおいてのことだが、キャラクターソングを販売するアニプレックスではない点は気にしない方がいい。

他では、ネプチューンイモトアヤコの冠番組の世界番付のテーマソングやおはスタの番組のテーマソングと共に所属アーティストとして初となるおはガール(girls2以降)の販売を手掛けている。


Cygamesとは『グランブルーファンタジー』やアニメ『シャドウバース』のタイアップにも関わっている。


作品により、トイズファクトリーなどとのダブタイの場合もある。


バンダイナムコミュージックライブLantisとのマネジメント契約もしており、GloryHeavenがある。(著作権管理も兼任)


スクウェア・エニックスドラゴンクエストシリーズのサウンドトラックを「ソニーミュージック・ディストリビューション」で過去に販売している例がある。(同社原作のニーアオートマターのアニメ版などを含む)


機器や商品としては編集

独自性を好む趣向のせいか、他のレコード会社と比べて一曲あたりの値段が少々高い。詳しいことはSonyを参照。

かつてウォークマン(アナログ媒体のカセットではないデジタル媒体世代以降)やパソコンの特定のマルチメディア(メディアプレーヤー)のアプリケーションでしか再生が不可能な独自ファイルフォーマットATRAC方式やavexのコピーコントロールCDと少し似た方式のレーベルゲートCD(いわゆるライセンス認証)と呼ばれる特殊なコピープロテクトを施した音楽CDのディスクで販売してそれらで提供する事を提唱していた為、あまり好印象ではない。その根拠に関しては、リリースされる楽曲の著作権の取り扱いについても参照すれば分かる。

2012年10月1日のmoraのリニューアルで、DRMフリーのAACによる楽曲配信が開始されたことを機に、SMEもこのフォーマットで楽曲提供を行うようになり、iTunesStoreでも2012年2月22日に主要洋楽アーティストの、同年11月7日より主要邦楽アーティストの楽曲提供を開始している。

近年では、流行り始めたFLACと呼ばれるオーディオファイルフォーマットを利用したハイレゾ(日本オーディオ協会)と言う最高音質の音源に力を入れているようだ。デジタル以外では以前から高音質重視の高品質なCD(高音域)をリリースしていた(ドラゴンクエストの一部のサントラでは専用のロゴが入っている)。

また、CDやBlu-ray Discの本体の裏面に記載されている規格品番が実際の商品の規格品番とは異なってる。(例:実際の商品「XSCL-xxxx」→ディスク本体「LLDS-xxxxx」)これは関連企業のアニプレックスでも同様。


リリースされる楽曲の著作権の取り扱いについて編集

ビクター、ユニバーサル、エイベックスなどの各社の大手企業に並んで著作権事情に厳しい事でも知られる。

厳しい事情については著作権記事を参照すれば分かります

一応手短に言えば、YOUTUBEに参入する以前の時代(だいたい2015年~2018年頃)にMVや音源の違法アップロードが多数件確認されていたためと考えられる。

所属アーティスト、特に最近の作品や過去の有名アーティストのヒット曲などのCD音源はもちろんの事、当時の歌番組出演時の映像ですらYoutubeでは音源や動画そのものブロックがかけられる傾向がある(ごく稀に公式配信の動画が権利侵害でブロックされた事もある※)。曲や番組をアップロードする際は心がけておこう。以前については、公式チャンネルがなかった頃はブロックする術が無く、大量の違法アップロードが絶えなかったようである。(現在はYouTubeでの活動参入後はこの問題は解消された)

※2020年に配信された「有言実行三姉妹シュシュトリアン」第39話。劇中歌としてユニバーサルミュージックへの移籍前にリリースされたDREAMSCOMETRUEの楽曲「go for it!」が使用されており、YouTube側の権利関係規制に引っ掛かってしまい2日間試聴不可になっていた。(コンテンツIDのホワイトリスト設定にて対応)

現在では、日本のみでジオブロックされたり(何故かロシアまで…)全国ブロックを受けたりする。また、近年ではあるがブロックをしないであえてソニーミュージック側から著作権侵害の申し立てが行われて収益化がされてしまうが、ブロックをしない楽曲とする楽曲の正確な違いの理由は他のレコード会社と同様、非公開(機密事項のため)で詳細は不明である。

その他、子会社が運営する『きららファンタジア』のサウンドトラックの発売後に該当曲(BGM)でブロックを受けたユーザーが多くいた模様。詳しくは該当記事にて。なお、コンテンツIDの運用は海外の本社の著作権管理している海外アーティストの楽曲とはガラパゴスな管理方針となっている。(米国のSonyMusicはSMEが管理アカウントとなっており、日本は「Sony Music Entertainment(Japan)inc.が管理アカウントである)

なお、コンテンツIDの機能についてはYouTubeの記事を参照。


子会社編集

  • ミュージック&アーティストビジネスグループ
    • ソニー・ミュージックアーティスツ - アーティストマネージメントオフィス(俳優、芸能を含む)
    • ミュージックレイン芸能事務所、レーベルとしての業務も兼営。
    • カレーラーメンレコーズ(奥田民生によるインディーズレーベル)
    • 乃木坂46合同会社 - 乃木坂46のためのマネージメントオフィス
    • Seed&Flower合同会社 - 第2のアーティストマネージメントオフィス
    • ソニー・ミュージックレーベルズ:2014年(平成26年)4月1日、SMEの傘下にある8レーベルが合併し、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ(Sony Music Labels Inc.)が新たに発足した。各種メディアでは社名表記の他に、同社の社内カンパニーとしてのレーベル表記も継続して使用されている。特定のアーティストのプライベートレーベルもある。

    ・ソニー・ミュージックレコーズ

    ・SME_Records

    ・ソニーミュージック・ディストリビューション

    ・SonyMusicDirect

    ・ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ

    ・TRUE_KiSS_DiSC

    ・SACRA_MUSIC

    ・アリオラジャパン

    ・GloryHeaven

    ・g8rte!Records

    ・Epic_Records(Japan)

    ・Ki/oon_Music

    ・DefSTAR_Records

    ・UltraCeep

    ・ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル


  • エンタテインメントソリューションビジネスグループ
    • ソニーミュージック・ソリューションズ - レコードジャケットデザイン・制作・印刷、ソニー・ミュージックスタジオの運営、ゲーム・情報発信アプリの開発・運営、CD-ROMやDVD-ROMのプレス、CD店の店舗設計、視聴機の開発販売など、音楽ビジネスを包括している


  • コンピュータゲーム販売部門


関連タグ編集

SONY レーベルゲートCD(コピープロテクト) コピーコントロールCD

Walkman ウォークマン ATRAC 真空管ドールズ クーロンズゲート ランティス DMM.com CD サウンドトラック ハイレゾ


外部リンク編集

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