概要
ワーナーミュージックは、アメリカに本部があるレコード会社である。名前の通り、ワーナーブラザーズが設立した。
1958年創立の「ワーナーレコード」が前身である。その後の1967年にアトランティック(1947年創立)と、1970年代にエレクトラ(1950年創立)と統合される。略称「WEA」の由来はメインレーベルのワーナー、エレクトラ、アトランティックの頭文字である。
2004年に当時の親会社であったワーナーブラザーズの経営悪化に伴い、投資家グループに売却された。
2013年9月、ユニバーサルミュージックからパーロフォンレーベルの販売権がここに移管した。
日本法人
日本には「ワーナーミュージック・ジャパン」社が設置されている。
初代法人は1970年、ワーナーブラザーズの他、パイオニアと渡辺プロダクション(ナベプロ)の出資により「ワーナーブラザーズ・パイオニア」(のち「ワーナー・パイオニア」に改称)として設立、ワーナー系3レーベル及び新設の「パイオニア」の計4レーベルで活動を開始。
1978年にナベプロ、1990年にパイオニアが資本を撤退してからは米WEAの単独運営となり、社名が「ワーナーミュージック・ジャパン」に変わる。前者は並行出資していたアポロン音楽工業への販売権の一本化、後者は自前での音楽・映像ソフトの制作を始めるため。
2002年にタイムワーナーエンターテイメントジャパン、イーストウエストジャパンと合併し「ワーナーエンターテイメントジャパン」(現:ワーナーブラザースジャパン)となったが、先述の親会社の分離売却に伴い、2004年に2代目法人が設立し直された。
ちなみにワーナーブラザーズ傘下のレコードレーベルとして「ウォータータワー・ミュージック」「ワーナー・ホーム・ビデオ」がある。前者はWEA傘下の「オルタナティブ・ディストリビューション・アライアンス」(ADA)が流通を行なっているが、後者は無関係。
主なレーベル
- ワーナーミュージック・ジャパン
メインレーベル。旧「WEA Japan」。
- ワーナーレコード
旧「ワーナーブラザーズレコード」。東芝レコードより移行。日本ではONE OK ROCKが所属。
- アトランティック
日本グラモフォンより移行。日本ではウルフルズ、yonawoなどが所属。かつてはペドロ&カプリシャスやXJAPANなどが所属していた。一時期は子会社の「エム・エム・ジー」→「イーストウエスト・ジャパン」が流通を担当していた。
- リプリーズ
ビクターワールドグループより移行。ニール・ヤング、エンヤ、グリーン・デイなどが所属。日本ではかつて小柳ルミ子、中森明菜などが所属していた。
- タコ・レコーズ
ゲスの極み乙女。のプライベートレーベル。
- ムーン・レコード
山下達郎氏・竹内まりや氏夫妻の事実上のプライベートレーベル。
- パーロフォン
かつてEMI傘下にあったが、ユニバーサルミュージックを経て現在はここから発売。
- ウォータータワー・ミュージック
ワーナーブラザーズ映画のサウンドトラック専門。日本での流通はWMJが受託している(先述の通り、米国ではWEA系列の「ADA」が流通を行なっているため)。
かつてのレーベル
- パイオニア
邦楽専門レーベル。先述のパイオニアの資本撤退に伴い廃止。
- MCAレコード
1984年から1991年まで、日本での流通を受託していた。MCAビクター(ユニバーサルビクターを経て現・ユニバーサルミュージックLLC・Polydor Records)設立により同社へ移行。
関連イラスト
関連タグ
SonyMusic ユニバーサルミュージック - この2社と合わせて「ビッグ3」と呼ばれる。
ワーナーブラザーズ - かつての親会社