演:アンソニー・ラモス
吹替:中島健人
概要
実写版トランスフォーマー第7作『ビースト覚醒』における人間サイドの主人公。プエルトリコ系の青年で、ブルックリンにて母・ブリアンアと弟・クリスの3人で暮らしている。
元はアメリカ陸軍の軍人(階級は二等兵)であり、電子機器に詳しかったことから情報兵として活躍し数多くの勲章を授与されていた。しかし、鎌状赤血球症を患っているクリスの面倒もあって任務に集中できていなかったことから、素行不良と見做され除隊処分となっていた。
退役後は母の負担を少しでも減らそうと就職活動に励むも、軍隊時代の評価から「チームに向かない」と見做されて尽く失敗し、精神的に追い詰められていた。そんな中、せめてクリスの治療費だけでも稼いでやりたい一心で、友人のリークに唆されて車泥棒に手を染める。
しかし、その盗んだ車がオートボットのミラージュだったことで、図らずもトランスフォーマー達の存在を知り、彼らの探し求めるトランスワープ・キーを巡る争奪戦に巻き込まれることになる。
当初はキーを狙うテラーコンとユニクロンから地球を守るため、キーを見つけ次第破壊してしまおうと考えており、キーの奪取に燃えるあまり横柄な態度の目立つオプティマスプライムといがみ合っていた。だが、同じくキーの争奪戦に巻き込まれたエレーナ・ウォレスやミラージュとの交流、仲間への責任感に苦しむオプティマスの姿に、徐々に考えを改めていく。
以下、劇中重大ネタバレ注意
最終決戦では、スカージの攻撃から自分を庇い深手を負ったミラージュから重要なパーツを託される形でエクセルスーツを身に纏い、オートボット・マクシマルに加勢してテラーコン達と死闘を繰り広げる。
オプティマスが自身を犠牲にする覚悟でキーを破壊した時は、撤退するよう言われながらもあえて戻り、オプティマスプライマルと協力して彼を救った。
戦いの後はブルックリンへと戻るが、この功績によりとある組織から今後のクリスの医療費を支援してもらえることになる。更にはリークの協力を得て、ミラージュの修復にも成功している。
余談
- モデル
「白人系ではないオートボットの協力者」や「車泥棒がきっかけでオートボット」と出会う」という点から、モデルはG1シリーズにおいてトラックスの友人となったラウルではないかと推測されている。
- 玩具
劇中でのエクセルスーツ装備状態の玩具は「スタジオシリーズ」からコアクラスで2024年1月に発売予定。玩具オリジナル形態の小型グライダーに変形する。
なお、グライダー部分は取り外し可能となっており、劇中での形態の再現も可能。このグライダー部分は、日本設定では先述のとある組織から贈られたものとなっている。
- 演者
吹替を担当した中島氏は『ビーストウォーズ』シリーズを見て育った世代で、アフレコ時にはビーストメガトロンの玩具を持ってきたほどの大ファン。
当初こそベテラン声優ではない故に演技力を不安視する声もあったが、予想とは裏腹に名演技であり、ファンたちからの評価も非常に高い。
なお本作の日本語版主題歌として、中島氏が所属するSexyZoneの「Try This One More Time」が起用されている。