概要
1998年、ジャレコからプレイステーションで発売された『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』のレーシングゲーム。
それまでのレツゴーのゲームと異なり、ミニ四駆としてのゲーム要素よりも、キャラクターを前面に押し出した。
登場キャラクターも前作『WGPハイパーヒート』の葉書アンケートの人気投票で決定した。
アンケートの平均年齢は16歳で7割が女性という、男子小学生を主眼としたアニメとしては驚くべき結果となり、スタッフの予想を裏切り、後述の人気投票の結果でも、予想を遥かに上回る意外な結果になった。
ストーリー
ある日、星馬烈、星馬豪等のWGPレーサーや一文字豪樹、一文字烈矢、大神マリナの元に、プロフェッサー・ボルゾイからある島へとミニ四駆レース大会への招待状が来る。こうしてボルゾイの島へ20名のミニ四駆レーサーが集まり、対決することになった。
ボルゾイの目的とは……?
特徴
島内各所に設置されたコースを使用して、レーサー同士が1vs1で対決する形でストーリーが進行する。対決の前後には双方の会話シーンがあり、原作で因縁のあるキャラクターから、アニメ本編では決して出会うことの無いキャラクターまで、多種多様な対決と会話を見る事ができるようになった。
操作面ではそれまでのミニ四駆ゲームはセッティングのみで直接操作はできないシミュレーションゲームだったのに対し、本作はマシンを直接操作できるドライブゲームになった。(一応、前作ではタイムアタックでのみ、WGP2ではステアリングのみ操作可能だったが)
登場マシンは50台以上(無印、WGP(劇場版を含む)、MAX(中盤まで))、キャラクター数は20人以上(隠しキャラクターあり。ただし、ボルゾイは使用不可。)。
全キャラクター(隠しキャラクターは除く)での攻略が目標となる。選択キャラクターごとに対決するキャラが違い、組み合わせによって会話が変化する。そしてエンディングもキャラ事に違う。
ストーリーをクリアすると、そのキャラの美麗なスチルが見ることが出来る。
オープニング映像を含め、キャラクターデザインを担当した高見明男の書き下ろし映像や画像が多数収録されている。また、セーブした後にゲームを終了すると各キャラクターによる中断メッセージが用意されている(草薙兄弟は除く)。など、とにかくファンサービス要素の多いゲームである。
CDプレイヤーで再生すると、星馬兄弟と一文字兄弟の隠しミニドラマが聞ける。
登場キャラクター
レーサー
- 主人公男/主人公女
ボルゾイレーシングスクールの新米レーサー。秘めた実力を買われて大会に招待された。
このキャラクターは特殊で、使用マシンはストーリーモードを始める前にどれか1台を選ぶ形となる。また、ストーリーモードで進むルートも他のキャラは固定だが、このキャラは一部を除いて分岐しているルートから一か所選ぶ。
特に女主人公は美少女かつ、良いスタイルが分かる服装なので密かに人気が高い。
- 星馬烈
- 星馬豪
- 鷹羽リョウ
- 三国藤吉
- J
- 一文字豪樹
- 一文字烈矢
- 大神マリナ
- リオン・クスコ
- ミハエル・フリードリヒ・フォン・ヴァイツゼッカー
- ブレット・アスティア
- カルロ・セレーニ
- ユーリ・オリシェフスカヤ
- シェン・ホワァン
- ジュリアナ・ヴィクトール
- ニエミネン・スノオトローサ
- ジェームズ・アンダーソンJr.
- ピコ・パルティア
- プロフェッサー・ボルゾイ※
※:CPU専用の為、プレイヤーとしての使用はできない。
その他のキャラ
プレイヤーキャラとしては登場しないが、ロード画面とランキング画面に登場する。またコースエディットモードで作ったコースを走るのは彼女の愛機ホームランマンタレイjr(主人公を選択し、同マシンを選んだ場合でも使用可能)。全ての性能が平均的。残念ながらボイスはついていない。
セーブ画面に登場。またランキング画面にジュンと共にレースクイーン姿で登場する。セーブ画面ではボイスが聞ける。
登場ミニ四駆
無印
- マグナムセイバー
- ソニックセイバー
- トライダガーX
- スピンアックス
- プロトセイバーJB
- ビクトリーマグナム
- バンガードソニック
- ハリケーンソニック
- 二郎丸スペシャル
- ブラックセイバー※1
- ホームランマンタレイJr.※2
- ドラゴンデルタ
- ファイターマグナムVFX※1
- ビークスパイダー
- ブロッケンギガント※1
- ブロッケンギガント・ブラックスペシャル※1
- レイスティンガー※3
WGP
- サイクロンマグナム
- ネオトライダガーZMC
- スピンコブラ
- プロトセイバーエボリューション
- ビートマグナム
- バスターソニック
- スピンバイパー
- サイクロンマグナムTRF※1
- ビートマグナムTRF※1
- バックブレーダー
- ベルクカイザー(ミハエルタイプ)
- ベルクカイザー(シュミットタイプ)※3
- アイゼンヴォルフファームマシン
- ディオスパーダ
- オメガ
- シャイニングスコーピオン
- クーロン
- サバンナゼブラ
- ビークスパイダーゼブラ
- ホワイトナイト(青)
- ホワイトナイト(赤)
- ネイティブサン
- ジャミンRG
- ガンブラスターXTO
- ガンブラスタークスコスペシャル
MAX
※1:主人公を選択した場合のみ使用可能。
※2:コースエディット用のマシンの他、主人公を選択した場合のみでも使用可能。
※3:初期状態では主人公を選択した場合のみ使用可能。
人気投票
ゲーム中のあるキャラをクリアすると、おまけエピソードが追加され、そこで勝つと2名の隠しキャラの追加とオプションモードの「????」の部分で、その隠しキャラ同士の会話が聞ける。
その会話とは、前作のアンケート葉書によるキャラクター人気投票の結果についてであった・・・
その結果は・・・・・
第1位、第2位はエーリッヒ・クレーメンス・ルーデンドルフとシュミット・ファンデルハウゼン・フォン・シューマッハのワンツーフィニッシュとなった。
以下3位星馬烈、4位ミハエル・フリードリヒ・フォン・ヴァイツゼッカー、5位ブレット・アスティアと、女性人気を集めたキャラクターが上位を獲得した。
これにはスタッフも予想外で、大慌てで二人のシナリオを作らなければならなくなり、苦労したらしい。
攻略本には6位以下のキャラも載っている。それによると、6位鷹羽リョウ、7位カルロ・セレーニ 、8位星馬豪、9位J、10位ジュリオ・ディ・アンジェロという結果である。
二人はリーダーであるミハエルより順位が上なのに驚き、「リーダーには内緒にしておこう」と誓い合うのであった・・・。
ちなみにDVD-BOX発売記念に行われた人気投票では、順位こそ異なるものの、ジュリオ以外は同じメンツが10位以内にランクインしている。
隠しキャラと隠しシナリオ
※ネタバレ注意
マリナでシナリオモードをクリアすると、隠しシナリオが解禁される。元大神研究所跡地に訪れたマリナ。かつて大神軍団であったレイと現地で出会う。そこで二人はバトルすることに。
プレイヤーはレイを操り、マリナ相手に戦うことになる。マリナに勝つとレイが使用可能になる。
ミハエルでシナリオモードをクリアすると隠しシナリオが解禁。
第2回WGPヨーロッパ予選を前に、ボルゾイから招待状を貰ったミハエル。しかしシュミットとエーリッヒはヨーロッパ大会を優先して、怪しげなボルゾイの大会に出場しないよう頼むがミハエルは全く聞かない。
それならレースで決めよう!とミハエルとシュミット&エーリッヒが対決することになった。
プレイヤーはミハエルを操り、シュミットとエーリッヒと戦う。2人に勝つとシュミットとエーリッヒが解禁され、更に前述の人気投票に関する2人の小話が解禁される。
ストーリーモードで豪樹か烈矢でボルゾイに勝利すると、その後陣と漸が襲ってくる。彼らを倒すと草薙兄弟が解禁される。