「フン!下らねぇ。俺に敵は居ねぇよ。」
プロフィール
概要
イタリアのチーム、ロッソストラーダのチームリーダー。別タグ→カルロ(爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP)
一般人の前では軟派な性格を装っているが、その本質は無口で無愛想、そして非常に狡猾で攻撃的である。
チームメンバーが取り乱した場合以外では感情に任せて怒号を浴びせたり暴走したりする傾向は無い。
レース中は冷静に状況を判断し(しかし、豪や烈、アイゼンヴォルフのミハエル等、自分と拮抗するか上回る相手と当たった際には、的確な判断ができず取り乱すこともある)、狡猾に知略を巡らせ、相手をバトルレースや走路妨害によってクラッシュに追い込む等して打ち負かす。
ただし、勝敗より相手マシンを破壊するのを楽しむかのようなチームメイト(や多くのバトルレーサー)と異なり、カルロはあくまでバトルを勝つための合理的な手段の一つとしか捉えておらず、勝負に関係なくバトルを仕掛けようとしたルキノを止めるシーンが複数回存在する。
また、バトルレースをせずとも実力は非常に高く、むしろバトルをするのが危険だと判断したレース(例えばTRFビクトリーズとの3戦目)では事前にマシンから刃物を外してスピードアップを図るなど、勝利と言う一点においては非常に真摯かつ手を抜かないため、ミハエルやCCPシルバーフォックスのユーリのようにレーサーとしての実力の高さを少なからず認めている者もいる。
描き下ろし漫画では曲がりなりにも烈に助言をした他、豪の事もある程度認めているような発言もしている。
Return Racersにも何度か登場したが、性格が幾分丸くなっている。
本当の、上等のアディオダンツァとは、レイスティンガーのニードルのように、マシン先端部に仕込んだ刃で相手マシンのモーターや電池部分を射抜く攻撃の事である。「上等なアディオダンツァーは凍りついた炎が見えるぜ!」と豪だけに語った。
原作漫画とアニメで若干キャラクターデザインが異なり、原作では髪色が黒や紺で描かれているが、アニメでは青みがかった銀髪。
人物
離婚した両親に捨てられ天涯孤独になった過酷な生い立ちが元で、チームメイトさえも信用せず暴力も厭わない荒れた人格となっていった。(現にメンテナンスを怠ったゾーラの胸倉を掴んで激しく叱責したり、SFCの「POWER WGP2」でもひねくれた行いを改めようとしないルキノを窘めている。)
反面、ふとした出会いから今の自分を作ってくれたミニ四駆には人一倍特別な感情を抱いており、常に愛機のメンテナンスを怠らず(先述のゾーラへの対応に繋がる)、上記のような荒れた人格ながらも自らのマシンにだけは心を開いている。結果的に、バトルレースも厭わない等、勝利へのアプローチこそ違うものの、ミニ四駆が好きという点では烈や豪たちに通ずる部分がある。
そのような浮浪児であったトラウマから裕福な環境で育った人間を異様に嫌う姿勢を度々剥き出しにしていた。
「お坊っちゃん育ち」と「のうのうと幸せに生きてきた甘ちゃん坊や」を異常に毛嫌いしている。一番毛嫌いしているのは烈のような優等生タイプで、ビクトリーズとのレースでハリケーンソニックを半壊させた。豪とは本性を真っ先に見抜かれた事もあってよく対立した。雨に良い思い出がないらしく、雨や湿った空気も嫌っている。
漫画・アニメでの活躍
WGP序盤から好成績を収め、クールカリビアンズ、NAアストロレンジャーズとの試合でも勝利を手にしチームをランキング上位にキープしていった。
カリビアンズとの試合で正体に感づいた豪と、ビクトリーズがV2モーターの慣らし走行を行っていた際に野良試合を行い、豪に腹パンを見舞って沈黙させ自分達の本性を明かす。
後日、ビクトリーズとのリレーレースでアンカーとして出場。豪に挑み、サイクロンマグナムに「上等のアディオダンツァ」を仕掛け勝利を収めた(第79話)。
アイゼンヴォルフの新型マシンとも激闘を繰り広げ、天才ミハエルに苦戦するも上位入賞でレースを完走した(第80話)。
2度目のビクトリーズとの試合となるタワーサーキットで、豪以外のメンバーのマシンを破壊し勝利する(第85話)。
5ヶ国代表レースでは、豪の新型マグナムを執拗に狙うがいずれも闇討ち失敗。が、レース自体は上位入賞という成績を残した(第87話)。
3度目のビクトリーズとのレースでは、ルキノの失態により自分達の悪事が白日の下に晒され「2ヶ月間の出場停止処分」を食らい、ファイナルレース出場まで試合に参加できなくなる(第88話)。
出場停止処分を問い詰めるオーナーが、ルキノと新たなメンバーを「真のロッソストラーダ」とすべくカルロの前に(ビデオ映像で)現れるが、座を守るためルキノ達とのチーム内バトルレースに挑み返り討ちにする(第89話)。翌朝、豪の前に現れて傷ついたディオスパーダを掲げ、必ず戻って来ることを宣言する。
ファイナルレース2日目では「お前らは要らない、俺一人で十分だ」と言い単身出走。前半はディオスパーダのリヤステアリング機能を最大限に活用した「ノンブレーキ走法」を駆使してダウンヒルを驚異的な速さでクリアしていくも、タイヤがバーストしてしまい最下位まで転落してしまった。
しかし後半では、ピットアウト後に豪雨にまみれての最後尾からのスタートという絶望的な状況下、幼少の頃の自分の姿の幻影を見たことで、二度と悲惨な生活に戻りたくない思いと優勝による賞金と最高の名誉のために再起し、力と執念を全て出し切り猛烈な追い上げを見せ、はるか前方でトップ争いを激しく演じていた烈とミハエルに追いつき、バトルを完全に捨て去りゴール直前でバスターソニックと激闘を繰り広げ逆転勝利した。
この時を機に、第101話「世界一へスタート」では、勝つためならどんな手段も使う考えと、バトルを完全に捨てた真っ当な走りで最高の勝利を手にした喜びという相反する考え・感情の間で葛藤する。
ファイナルステージ3日目を描いた最終回「栄光のゴールを目指して」で、カルロとは正反対の、ミニ四駆をひたむきに・純粋に楽しんで走る豪とミハエルの姿を目の当たりにして苛立ちを露わにし、(楽しむという人生からほど遠い生き方を強いられていたが故)、豪とミハエルを引き離そうとし衝撃波版アディオ・ダンツァを使ってしまう。しかし豪とビートマグナムに交わされてしまい、その衝撃からディオスパーダを転倒させ、マシンに挽回不能な痛手を負ってしまった。
ゲームにおいて
SFCのゲーム『POWER WGP2』ではバトルレースをやめており、ロッソストラーダ内部から反発を受けているが、逆に豪からは「一人のミニ四レーサー」として信頼を受けるようになった。(曰く「イカサマ抜きで勝利する喜びを知っているから」とのこと)
PSのゲーム『エターナルウィングス』においても同様にバトルレースは行っておらず、持ち前の力と執念と知恵の豊富さで相手を屈服させる実力を持つが、誰彼構わず喧嘩腰で喋る姿勢と相手に対する荒っぽい性格は、第1回WGP終了後も変わらない。カルロと五分以上のレースをするライバルを度々作中で意識、発露している。
ただし、烈をプレイしている際、シナリオモードで終盤のボルゾイと戦う前でカルロと遭遇し戦う事になるが、カルロにとってのターニングポイントであるアニメ100話〜最終回以降のカルロを意識した会話が行われ、100話終盤戦のクライマックスの烈との一騎打ちの果てに得た勝利を思い出し動揺する台詞がある。
烈(プレイヤー)が勝てば、カルロがこれまで辿った過去を烈に打ち明けることとなる。「…どうしてこうなっちまったんだ…ッ!?勝負なんて勝たなきゃ何の意味もねぇ…、勝つ為ならどんな汚ねぇ事でもして来た俺が……!?」「……行けよ」「テメェ(烈)の勝ちだッ!!行って優勝を決めちまいなッ!!」と言う言葉を烈に言い残し、ボルゾイ戦で勝利しろと言う強い想いを託した。
逆に豪をプレイするとファイナルステージで負けたことを豪が煽ってそれが逆鱗に触れ、巨大な反感を喰らう。烈に負けたシナリオとは違い、カルロのシナリオは豪に逆転勝利する話となっている。そしてカルロは豪に「本当のトドメは世界グランプリで着ける。ギャラリーの前で大恥を欠かねぇ様にせいぜい今のうちにお得意の努力でもしとくんだな!」と言い、豪を背負投げの如く倒し、切っても切り離せない因縁の対決、WGPでの再戦を言い渡す。
MAX編では、44話の鷹羽リョウの回想シーンで台詞は無いものの一瞬だけ登場している。
人気
カルロ最大の起死回生回、第100話「勝者の条件!」の最後尾からの怒涛のゴボウ抜きシーンはファンの間で高く評価されており、当時のアニメ雑誌のほぼ全ての名シーンランキングで1位を獲得し、同時に女性ファンが急増した。
DVD公式キャラクターアンケートでは星馬兄弟に次いで3位にランクインした。
すでに烈と豪のフィギュアはDVD-BOX初回生産特典として存在していたので、3位のカルロがフィギュア化された。
人気の高さが影響してか、某グッズでは4度も商品化された。(一部豪とペアだが)
『エターナルウィングス』の人気投票では7位。
使用マシン
- アバンテjr
- 主(あるじ)にゴミ箱へ捨てられた哀しきレーサーミニ四駆。幼い頃のカルロと出会い、彼にミニ四レーサーの道を歩ませた。
- ディオスパーダ
- カルロがロッソストラーダに所属してから授かった相棒。F1マシンと刀剣を彷彿させるカウルと独自の機構が備わっている。
- カルロが唯一心を開き信頼しているのがディオスパーダであり、それ以降ミニ四駆に命を掛けて行く。「頼むぞ、ディオスパーダ………。」
関連イラスト
関連タグ
タグ
ルキノ・パルナーバ ジュリオ・ディ・アンジェロ リオーネ・マッツィーニ マウリーツィオ・ゾーラ ロッソストラーダ 爆走兄弟レッツ&ゴー!! 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP カルロ(爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP)
バンディッツ:SGJC編にて登場したバトルレースチーム。 何の因果かリーダーを演じているのは、結城比呂氏である。